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ヤフーの情シスが、レガシーアプリをモダン化する前にやったこと

[2018/10/19 08:00]周藤瞳美 ブックマーク ブックマーク

問合せアプリはわずか1日で完成!

続いて高野氏は、実際に進んでいるプロジェクトのうち2つについて紹介した。

1つ目は、従業員がコーポレート業務に関する問い合わせを行う「コーポレート問い合わせアプリ」。

業務において何らかの疑問が出た場合、従来は従業員がそれぞれ経理や購買など部門ごとの窓口を探して問い合わせる必要があったが、今回これらをすべて統合した窓口をプラットフォーム上に構築した。また従業員はサービスポータルで過去のナレッジを検索できるなど、自己解決を促して問い合わせ数を減らす仕組みとなっている。

同アプリの開発期間は、わずか1日。雛形を活用したことで効率的な開発に繋がったという。

「コーポレート問い合わせアプリ」の概要

2つ目は、現在も開発中だという「事故報告アプリ」。

同アプリは、社内外で起きた事故を把握し、応急処置や再発防止までを行うためのアプリで、全従業員が利用する可能性があるものだ。

従来の事故報告アプリは、ユーザー体験が悪く、社内でも代表的なレガシーアプリだったという。今回新しく作り直すことで、ユーザー体験の向上と事故データの利活用を図る考えだ。

開発にあたっては、業務フローをITILのインシデント管理と問題管理に合わせることを意識したという高野氏。「レガシーアプリで困る原因の多くは、当時のビジネスロジックに最適化されたまま改修されずに残ってしまっていることにある。現在開発中のアプリではできるだけ普遍的な業務フローに揃えるよう意識している。そうすることで開発コストの削減も期待できる」と説明した。

「事故報告アプリ」の概要

ここまで見てきたとおり、社内ITのモダン化にあたっては、ツールの選定のみならず、開発計画や準備も同様に重要な要素であることがわかる。従来の業務フローを改めて見直す必要もあるだろう。

高野氏は「社内ITは他社の成功事例が参考になる領域。各社のI部門は、他社の真似できる部分を積極的に真似していくことでどんどん活躍していくべき。ぜひ今日のプレゼンも参考にしてほしい」と会場にメッセージを送っていた。

※ 本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合がございます。予めご了承ください。

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