NTTデータ九州とNTTデータ・ビズインテグラルは7月9日、NTTデータ九州が、NTTデータ・ビズインテグラルのERP製品「Biz∫(ビズインテグラル)」を活用し、西日本鉄道の新グループ経理システムを構築したと発表した。本格運用は2018年4月より、グループ10社にて開始されている。

九州地域に密着して多業種事業を展開する西日本鉄道では、約10年前からグループ経理システムを運用していたが、システムのカスタマイズをした結果、法改正などのパッチが適用できなかったり、システムのバージョンアップに追従できなかったりと、主に運用保守面の課題を多く抱えていた。

そこで同社は、2016年7月にグループ経理システム更改プロジェクトを発足。NTTデータ九州がBiz∫を提案し、採用に至ったという。

新グループ経理システムは、「Biz∫会計」を中核に配置し、システムの保守性を高めると共に、システム共通基盤にはNTTデータ イントラマートの「intra-mart」を利用することで、基幹業務システムと情報系システムの一体動作を実現したとしている。

また、西日本鉄道本社の人事給与システムとの各種マスタ連携により、従来紙ベースで運用していたグループ内の各種申請手続きを電子化するなど、業務の効率化が図られた。

今後、NTTのデータ九州およびNTTのデータ・ビズインテグラルは、国内グループ約60社の経理システムを共通化することで、西日本鉄道のビジネス拡大を支援していくという。