AJSは9月25日、朝日新聞グループの総合広告会社である朝日オリコミ西部にExcelベースの人事考課システム「P-TH(ピース)」を導入したと発表した。

朝日オリコミ西部では、これまで地元のシステム会社がスクラッチで開発したシステムで人事評価の運用を行っていたが、システム開発会社の解散によりメンテナンス契約が継続できなくなった。また、同時にシステムを運用してきたサーバやOSの保守期限も近づいたことから、代替システムの検討を開始した。

そこで、現行のシステムと似ていそうな製品に絞り込んで比較検討した結果、2016年12月、P-THの採用に至った。選定にあたっては、現状の人事評価制度の運用のままで導入できることや、短期導入が可能なこと、他製品に比べて安価だったことなどが決め手になったとしている。

2017年2月までに導入を完了し、試行運用を開始。旧システムで運用していた2016年度の目標をP-THに移行し、実際に目標設定の運用を行った。移行設定した目標に対して評価を行ったので、システムの移行はスムーズに行えたという。

現在、朝日オリコミ西部では、契約社員や嘱託社員を除く社員約110名を対象にP-THによる人事評価を行っている。以前は管理者が人事評価の結果を手作業でExcelに集計していたが、P-THでは管理者や評価者が自分の管理単位で被評価者全員の評価結果を総合的に集計することが可能になった。業務効率化によって、評価者と被評価者とのコミュニケーションに時間をかけられるようになり、より双方が納得できるような評価につながったとしている。