海外事例にヒントあり! 日本の製造業が「ものづくりIT」で目指すべき姿

[2017/02/24 12:30]伊藤正子 ブックマーク ブックマーク

成果は「モノ」ではなく「コト」で提供せよ!

続いて福田氏が紹介したのが、圧縮空気システムを扱う独ケーザー・コンプレッサーの事例だ。圧縮空気はさまざまな製品の生産工程で必要となるのだが、そのシステム運転時には非常に多くの電力を消費する。そのため、顧客側では機器のオン・オフやアイドリング時間などの最適化が必須となっていた。

ケーザーでは同システムを従来、販売モデルで提供していたのだが、これを転換。システムはケーザーが遠隔運転して10秒に1度データを収集し、使った空気の量だけ料金を支払うモデルに変えたのだ。収集したデータから、「その顧客にはいつどのくらいの空気が必要になるか」といった予測が可能になり、機器が故障する予兆などもわかるようになった。結果として、システム稼働率が上がり、コストは下がったという。福田氏は、「成果を『モノ』ではなく『コト』として提供した事例」だと説明する。

独ケーザー・コンプレッサーが構築したシステムの全体像

「各所でIoTがスタートしていますが、得たデータを使ってどのようにビジネスモデルを変えたり、プロセスを変えたりするかが重要です。従来は、修理をするなら部品の手配が必要だったり、収益を考えたりと、バックオフィス・フロントオフィスの区分けがありました。しかし、今後は同じプラットフォーム上で両者が統合されていく時代であり、そうしたことができる企業が、イノベーティブなサービスを作り出していく時代になっていくのではないかと思います」(福田氏)

とは言え、ケーザーもいきなり大規模な変革に踏み切ったわけではない。福田氏は、試行錯誤しながらデジタル化を進めていく中で、徐々に具現化していった結果なのだと言い添えた。

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