「クラウド活用」と「モバイル化」を決めたAGC旭硝子がやったコト

[2017/02/21 09:25]小池 晃臣 ブックマーク ブックマーク

知られていなかった現場の実情。情報システム部には戦慄が走った

AGC旭硝子がSansanを導入したきっかけは、2015年1月の社長交代だった。以前から名刺管理アプリを使ってはいたものの、名刺の読み取り精度が悪くほぼ手入力となっており、データのバックアップも取られていなかったことがわかったのだ。現場の実情を知った情報システム部には戦慄が走ったという。

そこでSansanを導入したところ、名刺をスキャナで読み取るだけで済むようになり、データはセキュアに管理されてバックアップも確実に取られるようになった。

「Sansanで特に便利なのが、スマートフォンからのデータ閲覧が可能で、CRMとの連携にも優れている点です」と伊藤氏は語る。

現在では、関係会社を含む1,200人以上の従業員がSansanを利用する。ユーザーアンケートを実施したところ、実に82%が「満足」または「まあまあ満足」であり、「便利、役に立った」と評価しているという。

また、アンケートでは人事情報や企業ニュースを確認・活用しているユーザーの割合が高いことも判明した。業務効率化や営業機会の創出など、実際のビジネスの役に立ったかどうかについては、46%が「非常になった」「なった」と回答しているものの、「分からない」と回答したユーザーも40%存在する。

「業務効率化や、営業機会の創出になりましたか?」の問いには「わからない」と答えたユーザーも多かった

「この点については、Sansanを上手に活用するための教育を進めることで、ビジネスでの具体的な活用度合いを上げていけると考えています」(伊藤氏)

さらに、「社内での人脈共有にSansanが必要か」という質問については、86%ものユーザーが「必要」だと回答している。これらのほかにも、フリーコメントでは、自分や他のメンバーの名刺を検索したり、組織ツリーから部署内の人脈を確認したり、人事異動情報を確認したりといった使い方への反響が大きかった。

一方で、今後の課題として伊藤氏が挙げたのが、名刺の共有範囲だ。AGC旭硝子では、カンパニーや事業部門ごとに全く異なるビジネスを行っているため、名刺共有範囲には大変気を遣う必要があるのだという。

伊藤氏は「いずれはぜひ、共有範囲を3段階で選べるようにしていただきたい」と、さらなる改善に期待を寄せた。

現在、同社では営業部門を中心にSansanを利用しているが、今後はR&D部門へと利用を広げ、ゆくゆくは全社、関係会社へと展開していくことを視野に入れているという。また、ユーザーの拡大に合わせ、他システムとの連携度も上げていく構えだ。「名刺データ活用の深化も目指していきたい」と伊藤氏は展望を語る。

氏は「クラウド活用やモバイル化の流れは、もはや止めることはできません。当社内でも、2014年の検討開始から想像を超えるスピードで活用が進んでいます。そうしたなか、Sansanをはじめとするビジネスパートナーからの協力は不可欠だと考えています」と語り、講演を締めくくった。

※ 本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合がございます。予めご了承ください。

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