「クラウド活用」と「モバイル化」を決めたAGC旭硝子がやったコト

[2017/02/21 09:25]小池 晃臣 ブックマーク ブックマーク

SaaS利用の促進に必要なコト

もう1つ、クラウド活用の「核」となっているのが、SansanをはじめとするSaaSの存在だ。同社では、SaaSの導入基準として「トライアンドエラー」と「まずは上位2割の社員を対象にする」という2つを定めた。

前者は、「思い立ったらすぐにトライアルし、合わなかったらすぐに撤退する」という考え方だ。後者の「上位2割の社員」とは、新しいことに対する感度が高い上位2割の社員を指す。これに従って、新規にSaaSを利用する際はまず、「上位2割の社員」に訴求。効果があまり出ないと判断した場合にはこの段階で利用を止め、逆に良いと判断したサービスは残り8割の社員へと展開する流れを作り上げた。

こうしたアプローチによって、この2年間でSansanのほか、CRMの「Salesforce」、ファイル共有サービス「Box」の3種類のサービスを正式に導入したという。

SaaS導入の歩み

「Sansanは2016年1月に利用を開始して以降、目覚ましい勢いで社内に浸透していきました。こうしたSaaSならではのスピード感を生かすべく、我々も走りながら少しずつ課題をクリアしています。なかでも最も重要なのは、ユーザー教育です。どんなに良いサービスであっても、使う側が使いこなせなければ意味がありません。だからこそ、悩みながらも新しいサービスを活用するための文化やリテラシーを社内に根付かせてきました」(伊藤氏)

また、「セキュリティと利便性は、SaaS利用促進のための両輪」と考えたAGC旭硝子では、Sansanと日本マイクロソフトの協力を受け、SansanのAAD(Azure Active Directory)連携を実現し、さらに安全性を高めた。現在利用している3つのSaaSには、それぞれ1,000人前後の利用者がいるが、各サービスをAAD連携させてシングルサインオンと二要素認証を実施している。

「シングルサインオンと二要素認証により、セキュリティを向上しながら気軽に利用できるようにしたことは、ユーザーにとって非常にメリットが大きくブレークスルーとなりました。今後、当社が採用するSaaSに関しては、積極的にAADへの対応を働きかけていきたいと考えています」と伊藤氏は強調した。

※ 本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合がございます。予めご了承ください。

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