「クラウド活用」と「モバイル化」を決めたAGC旭硝子がやったコト

[2017/02/21 09:25]小池 晃臣 ブックマーク ブックマーク

AWS人材を有効活用する「カタログ型」のアプローチ

2014年8月にAWSの採用を決定したAGC旭硝子では、その10カ月後となる2015年6月には最初のAWS環境をサービスインしている。さらに7カ月後の2016年1月、AWS上に第1号のSAPシステムをサービスインし、同年5月には第2号のSAPシステムのサービスインへとこぎつけた。

インフラのクラウド化への取り組み

複数のSAPのシステムをAWS上に構築するには、そのための基盤が必要だと検討を開始した同社だが、システムごとにAWS上に構築しているのではキリがなく、かと言って構成の検討などを全てベンダーに任せるのも不安があると考えた。そこで採用したのが、なるべく手間をかけずにAWS化ができるよう定型化を進めるという「カタログ型」のアプローチである。

「オーダーメード型」のアプローチと「カタログ型」のアプローチの違い

伊藤氏は「オーダーメード型の場合、プロジェクトごとに人材が必要になりますが、カタログ型であれば、貴重なAWSアーキテクトをカタログチームに集約できると考えました」と当時を振り返る。

こうして同社が構築したのが、グループ社内向けのプライベートクラウドサービス「ALCHEMY(アルケミー)」である。ALCHEMYは基幹システムに特化したAWS環境であり、Amazon EC2、ELB(Elastic Load Balancing)、RDS(Relational Database Service)、S3のみを使用してインスタンス構成やバックアップ処理をパターン化している。

その特徴の1つが、AWS関連の作業をサービス化していることだ。AWS側の操作は標準化チームが担当することで、各アプリの担当者はAWSの知識が無くても開発を進められるようになっている。AWSからの請求については、パートナーと協力し、各部門の利用量に応じて分割請求する仕組みを実現した。

※ 本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合がございます。予めご了承ください。

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