東芝ソリューション販売は12月19日、計測機器やカッティングプロッタなどの輸入・販売を手掛けるグラフテックに導入した「販売管理・貿易管理システム」が、本稼働を開始したと発表した。

グラフテックでは、販売管理システムが貿易関連の業務システムと在庫データを共有できていなかったために、受注・販売の各業務でそれぞれデータを入力しなければならず、作業効率の悪さが課題視されていた。

同社は、市場ニーズの変化に迅速に対応していくためにも、販売管理システムと貿易管理システムのリプレイスを決定。シームレスなデータ連動や、自社業務への適合性の高さを評価し、東芝ソリューション販売の提案システムを採用するに至った。

新たに導入された販売管理・貿易管理システムの稼働後は、在庫データのほか、国内外の受注・売上データが連動することで、回収・支払予定、売掛・買掛管理の重複業務を統合。また、セット商品構成のマスタ登録や出荷案内データに基づく自動引当処理が可能となり、納期回答・出荷確認業務の効率が改善されたという。

さらに、パッキングリスト(梱包明細書)のデータを生産管理システムに連携することや、インボイス(商業送り状)を基に入力されたデータを全社の販売管理システムで一元管理することができるようになり、二重入力や確認に費やしていた業務コストを削減できたとしている。

システムの利用イメージ。1.インボイスを基に入力されたデータを販売管理データとして取り込む 2.パッキングリストの情報を取り込み、生産計画のデータとして出力