ウイングアーク1stは8月23日、住宅関連機器を手掛けるトクラスの帳票基盤として「SVF」が採用されたと発表した。

トクラスでは、市場環境の変化に対応すべく、2013年度より業務プロセスの改革に着手している。同改革では、「戦略的IT活用」「ITコストの削減」「ガバナンス強化」の3つを目標に掲げており、今回、ハードウェア・ソフトウェアの保守コスト削減や、開発要員の生産性向上、運用負荷の軽減を目的に帳票基盤の統合を決定した。

統合により、帳票作成に必要なスキルが共通化されたことで、1人の担当者が開発チームをまたいで複数のアプリケーションを担当できるようになり、開発生産性の向上につながった。また、帳票設計ツール「SVFX-Designer」を利用することで、新規帳票の設計にかかる時間がこれまでの1週間から1日に短縮されたほか、エラー発生時の再印刷が現場で対応可能となり、システム側の運用負荷の軽減にも貢献したという。

トクラスでは、2017年度から、生産管理システムや物流管理システムの開発にもSVFを活用する方針。その一環として、別途BI基盤として運用しているウイングアーク1stの集計・分析プラットフォーム「Dr.Sum EA」とSVFの連携も検討するとしている。