CommVault Systems Japanは1月13日、統合データ保護ソフトウェア「Commvault」がワイジェイFXに導入されたと発表した。

インターネットを介して金融サービスを提供するワイジェイFXでは、社内システムのバックアップ環境をシステムごとに個別に構築していた。だが、仮想マシンのバックアップをストレージのスナップショット機能で同一の筐体内に保存していたため、筐体自体に障害が発生するとシステムの復旧ができないことや、ファイルサーバのリストアを手作業で行わなければならず、煩雑な上にファイルの世代管理ができないことなど、管理・運用面で課題を抱えていたのだという。

それらの課題を解決するために、同社はアプリケーションや対象システムに依存しない統合的なバックアップソリューションの導入を検討。仮想・物理の両環境を混在できるライセンス形態や、短時間でバックアップを行えることなどから、Commvaultが選定された。

導入は2016年1月に実施され、統合的なデータ保護環境を構築。これにより、個々のサーバやストレージで操作することなくバックアップ・リストアを実施できるようになったほか、データの重要度や更新頻度などに合わせたデータ保護が可能になった。

今後、ワイジェイFXでは、Commvaultのバックアップ対象となる仮想マシンを拡大していくほか、サービス系システムにも拡張する計画だという。その1つとして、遠隔地の災害復旧サイトやクラウドサービスを併用し、Commvaultから統合的にバックアップを管理できるような環境の構築も検討中だとしている。