BIは新時代! 40年来の課題が技術により解消へ - 豪Yellowfin CEO グレン・ラビー氏

[2018/08/22 10:00]周藤瞳美 ブックマーク ブックマーク

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データ分析

デジタルトランスフォーメーション時代のカギは「オートメーション」

―― 次期バージョンに搭載される新機能について教えてください。

次期バージョンの目玉機能は「Story」と「Signal」です。

Storyは、ブラウザ上で分析レポートを作成できる機能です。テキストや画像、動画を盛り込んだ資料を、ブログを更新するかのように簡単に作成することができます。この機能は、我々の日々の分析業務の中で、書類作成ソフトを使ってレポートを作成する作業に煩わしさを感じていたことがきっかけとなり生まれました。

Storyで作成したレポート。Yellowfinの分析結果を挿入しながら、ブログのようなかたちでレポートを作れる

Signalは、経営層向けの自動通知機能です。これは、経営層は分析を行う時間がなく、何か変化があった際にすぐに気づけるようにしたいというお客様のニーズに応える機能です。

―― 新機能のアイディアは社内でたくさん出ているのではないかと想像しますが、採用はどのように決定しているのでしょうか。

たとえばSignalは、我々が推進しているオートメーションの一環としてリリースするものです。業界にオートメーションの流れがある中、我々がリーダーでありたいという思いから採用を決め、詳細を詰めていきました。

Storyは、少人数の会話の中でアイディアが出てからすぐに実装可能かどうか確認して採用を決めました。

製品全体のロードマップは社内で決めていくことが多いですね。イノベーションを起こしていくには、自分たちを信じて何が正しいのかを判断していくほかありません。

―― 現行バージョン「Yellowfin 7.4」の評判はいかがでしたか。

とても良いです。7.4からはETLツールの簡易版に相当するデータ変換モジュールを追加しました。

ETLツールは別に持っているものの、Yellowfin 7.4に組み込まれている機能の使い勝手が良く、用途に合わせて使い分けている企業もあるようです。

他のツールにログインし直す必要なくYellowfinのみで作業を完結させることが可能になった点が評価されているのではないでしょうか。

―― 注目している業界の動きはありますか。

特に何かに着目しているということはありませんが、業界としては膨大なデータがある一方でアナリストが足りていない状況ですので、BIに限らずオートメーションは引き続き重要なテーマだと考えています。

―― 今後、デジタルトランスフォーメーションが進んでいけば、さらにデータの量は増えていきます。オートメーションのほかにBIツールに求められる機能は何だとお考えですか。

私個人の意見ですが、約40年のBIの歴史において、機能はどんどん高度になっているものの、ユーザーの本質的な課題はずっと変わっていません。

何が起きたのかを知りたい、けれどもしっかり分析する時間がない、というのが本音でしょう。一昔前に比べるとツールの操作性も性能も高くなりましたが、それでも新しいインサイトが得られている企業はそれほど多くないでしょう。そうした状況を改善していくのがオートメーションの世界です。

また、パーソナライズも重要なテーマです。現状のBIダッシュボードには、あるユーザーにとっては必要のない情報が載っていることも多いです。特定の個人が必要とする情報をそれぞれ個別に提供できるようにしていく必要があると考えています。

※ 本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合がございます。予めご了承ください。

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