売上予測はこう立てる! DeNAのゲーム事業を支えるデータアナリストの実態

[2017/02/28 15:45]山田井ユウキ ブックマーク ブックマーク

データ分析

スマホゲームを支えるデータアナリストの働き方

続いて語られたのは、ゲーム事業部におけるデータアナリストの働き方だ。まず前提として、DeNAのビジネスの「核」となるスマホゲーム業界の現状について押さえておこう。

現在、スマホゲーム事業は大手コンソール企業が参入してアプリの品質が向上し、大型化が進んでいるという。1つのゲームを開発するのにも相応のコストがかかるようになっており、運営も含めると開発費はかなり高騰してきている。

以前とは異なり、スマホゲーム市場はハイリスク・ハイリターンなビジネスに変化しつつあると言えるのだ。

「多くのスマホゲームは基本無料でプレイすることができるため、収益を上げる前提として、できるだけ長くユーザーに遊び続けてもらうことが必要です。そのため、リリース時の品質を高めることはもちろん、リリース後もユーザーの動向に合わせて機能を改善していかなければなりません」(小東氏)

さらにアプリの場合、リリースまでにAppStoreなどのプラットフォーム側の審査を受けるため、改善から反映までのリードタイムが長期化してしまう。そのため、ユーザーの動向を踏まえながらも、さらに先を見据えた質の高いアップデートを行っていく必要がある。

このとき、ゲームの改善内容を決定する際には判断ポイントがいくつかある。「面白さ」や「利便性」、「安全性」といったゲームのクオリティに関わる部分はもちろん、「費用対効果」や「そのゲームが持つポテンシャル」、「売り上げ」などもシビアに判断しなければならない。

例えば「売り上げ」という観点で見ると、売上予測を行うには「ゲーム自体の知識や開発チームの状況、ソーシャルを活用したゲームの遊ばれ方の調査結果、KPIなどの情報を把握しておかなければならない」(小東氏)という。

ゲーム事業のデータアナリストが売上予測を行うために把握しておくべき情報

そうした情報をいち早く手に入れるため、ゲーム事業のデータアナリストは開発チームと常に近い位置にいる。

「私はデータアナリストの島ではなく、開発チームと同じ島の席に座り、日々の会話を共にしながら何を分析すべきかを相談しています」(小東氏)

こうして得た情報を基にデータアナリストは売上予測をするのだが、「ゲーム事業では、必ずしも予測の精度が高いことが良いわけではない」と小東氏は説明する。予測された結果から示唆を得て、改善を繰り返しながらどうゲーム運営に生かしていくかが重要なのだ。

※ 本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合がございます。予めご了承ください。

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