引越し時の電気の解約手順を全解説!注意点や疑問についても解説

引越し手続き

引越しする際は、お住まいの地域の電力会社に解約の手続きをしなくてはなりません。しかし、これまでに解約した経験がない人は「どのように手続きをしたらよいのか分からない」など、不安や疑問を感じているのではないでしょうか?

そこで、電気の解約方法や手続方法のポイント、注意点、解約当日にすることなどを分かりやすく説明していきます。本記事を読んでいただければ、引越し時の電気の解約手続き全般が分かるようになるはずです。ぜひ参考にしていただき、スムーズに手続きを進めてください。

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引越しの具体的なイメージを持った上で、効率的に準備を進めましょう。

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引越しの際の電気の解約手順

引越しの際に電気を解約する前に、まずは手順を知っておきましょう。以下の流れに沿って行うことで、スムーズに手続きを進めることができます。

  1. 電力会社に解約の旨を連絡する
  2. 引越し先の電力会社に申し込みをする

STEP1:解約の連絡をする

まず行うことは、現在契約中の電力会社に解約の連絡をすることです。電力会社によりますが、解約時には伝えなければならない情報があるので、あらかじめ手元に用意しておきましょう。

解約の手続きは電話やネットで行う

解約手続きは電話やインターネットで行うことができます。ただし電話の場合は混み合っていることが多く、受付可能時間も限られています。つながりにくいことが多いため、インターネットで手続きを行ったほうが便利でしょう。

電話で行う場合は明細書やホームページなどで、コールセンターの電話番号を確かめてください。

電気の解約時に準備するもの

解約時に準備しておくものは下記のとおりです。

  • 契約者名
  • お客様番号と供給地点番号
  • 契約している家の住所
  • 電話番号
  • 解約希望日
  • 解約月の料金支払い方法

必要な情報は各電力会社によって多少異なりますが、上記のものを準備しておくことでスムーズに手続きができます。お客様番号や供給地点番号は検針票や領収書などで確認しましょう。

解約月の支払い方法は口座振替やクレジットカード払いなどがありますが、解約日に立ち会いをして直接現金で支払うこともできます。

STEP2:引越し先の電気の利用申し込みをする

解約を済ませたあとは、引越し先の電気の利用申込みをしてください。利用申し込みは解約と同様に、電話やインターネットで手続きが行えます。

引越しはやることも多く慌ただしくなることが多いので、引越し日が決まった時点でなるべく早く手続きするように心がけてください。年末年始や引越しの繁忙期の使用開始は電力会社も忙しくなるため、開始希望日から電気が使用できるとは限りません。

引越し時の電気の解約手続きのポイント

電気解約時には、気をつけたいことや知っておいたほうがいいことがあります。解約手続きを早めに行うことや、同時に手続きしたほうがいいケースなどについて説明していきます。

  • 解約手続きは1週間前までには行う
  • 解約日は引越し日
  • 引越し前と引越し後の電力会社が同じなら同時に手続き
  • 新居の電気申込みは1週間前までには行う
  • 引越しは新電力に切り替えるタイミング

解約手続きは1ヶ月~1週間前までに

電気の解約手続きは1ヶ月~1週間前までに行うことが望ましいです。引越しの作業はたくさんあり荷造りしている間に忘れがちです。電力会社は1ヶ月前から解約を受け付けていることが多いため、引越し日が決まった時点で早めに手続きすることをおすすめします。

申込期限は電力会社やエリアによって異なるため、ぎりぎりまで引越し日が確定しない場合は、サイトを調べたりコールセンターに電話したりするなどして、事前に期限を調べておくとよいでしょう。

電気の解約日は引越し当日にする

引越し日は電気を使わないだろうと、引越し日の前日などに解約日を設定する人もいますがこれはおすすめできません。解約日を引越し日前に設定すると、引越し日は電気が使えない環境で引越し作業を行うことになるため、作業が滞ることもあり得ます。

また、管理会社や大家の立ち会いの際に電気が必要になる場合があります。解約したあとでは再び電気を入れるのに手間がかかってしまうためです。

引越し後も同じ電力会社なら開始手続きも同時に行う

引越し前と引越し後も同じ電力会社を利用するなら、同時に手続きしましょう。同じ電力会社内で引越しする場合は、使用停止と開始手続きを同時に行うことができ、別々に手続きするよりも手間が省けます。

この場合もお客様番号や供給地点番号がわかる検針票や領収書を、あらかじめ用意しておきましょう。供給地点番号がわかれば住所も特定できるので、手続きがスムーズに進みます。

引越し先の利用申し込みは10日~1週間前までに

電気開始のための申込みは、引越しの1週間前から10日前までを目安に手続きを済ませておきましょう。引越し当日に利用開始手続きを行うこともできますが、繁忙期で当日中に電力会社が対応できないこともあり、引越しをした当日に電気を使うことができないこともあるかもしれません。早めに申し込むことでそのような事態を防ぐことができます。

引越しのタイミングで新電力にする人も多い

引越しを機に契約を見直して新電力に切り替える人も多くいます。電力自由化に伴い、東京電力や関西電力など地域にある電力会社だけでなく、新規に参入した電力会社(新電力)を選べるようになりました。新電力を選ぶことで、契約していた電力会社よりも電気料金が安くなる可能性があります。自分のライフスタイルに合わせて、お得な料金で利用できるプランを選ぶのがおすすめです。

新電力に乗り換えるためにはスマートメーターの設置が必要です。電力会社を変更しない場合でも、従来型のメーターからスマートメーターへ変更しなければならないケースもあります。その場合は、設置してから利用開始までに約2週間以上かかることもあるので早めに申し込みましょう。

新電力を申し込む際は次の情報を手元に用意しておくとスムーズです。

  • 現在利用している電力会社名
  • お客様番号
  • 引越し先の住所
  • 申し込みたいプラン
  • 利用開始希望日
  • 毎月の支払い方法

電気の解約で当日に行うこととは

解約手続きを行ったあとは引越し作業をしながら、引越し日すなわち解約日を待ちますが、当日はどのようなことを行うのでしょうか。

ここでは、解約日に行う必要があることについて詳しく解説していきます。

  • 引越し後はブレーカーを落とす
  • 場合によっては立ち会いをする

引越しが終わったらブレーカーを落とす

引越し作業が終わって退去するときは必ずブレーカーを落としましょう解約日の翌日に電気は停まりますが、漏電防止のためにも忘れないようにしてください。

ただし寒冷地にお住まいの場合は、給湯器や配管などの設備に凍結防止装置が付いていることがあるため、冬季はブレーカーを落とさないほうがよいでしょう。落としてしまうと設備内の水が凍結し、破裂することがあるため注意が必要です。念のため賃貸住宅の場合は大家や管理会社に、売却物件の場合は不動産会社に確認しましょう。

なお、スマートメーターは内部にアンペアブレーカーがあるので、室内の分電盤にはブレーカーが付いていません。

解約日の立ち合いは不要

電気の解約日に立ち会いが必要なケースもありますが、基本的には不要です。ただし、電気メーターが設置されている場所や供給設備の状況により、電力会社から立ち会いを求められることがあります

立ち会いが必要になるかどうかを知りたい場合は、あらかじめ電力会社に確認しておきましょう。

引越しの際の電気の解約・新契約の注意点

電気の解約や新契約の際は注意しておきたいポイントがあります。下記のリストがそのポイントです。

  • 解約金が発生する場合がある
  • 電力会社が指定される物件がある
  • 東日本と西日本は周波数が変わる

これらのポイントを知っておくことで、事前にトラブルを防ぐことができるでしょう。

解約金について確認する

解約する前に解約金について必ず確認しましょう。解約金のない電力会社のほうが多いですが、プランや会社によっては契約違約金や最低利用期間を設けている場合があります。

特に契約期間1~2年で契約が自動更新されるプランの場合は、期間内の解約で違約金が発生することがあるので注意してください。

引越し先で電力会社が指定される場合がある

引越すマンションによっては電力会社が指定されているため、電力会社を選ぶことができないこともあります。例えば、マンションの建物1棟分の電気を一括して契約する高圧一括受電契約をしている場合です。個別で契約して電気を利用するよりも電気料金が安くなるため、共用部分の電気や各戸分の電気として管理組合などが導入するマンションもあります。

その他にも、マンションの管理会社や不動産会社が電力会社を指定している可能性があります。入居前の契約時に説明されることもありますが、そうでないこともあるので事前に電力会社は選べるのか確認しましょう。

長距離引越しの場合は周波数の違いに注意

東日本と西日本で電気の周波数が違うため、東日本・西日本間の地域をまたぐような長距離の引越しの場合は、周波数が変わることに注意しましょう。周波数の違いにより、引越し前に使っていた電化製品が使えなくなる可能性があります。

静岡県の富士川と新潟県の糸魚川を境に東日本が50Hz、西日本が60Hzを使用しています。ただし一部地域では50Hzと60Hzが混在している場合もあるので、不安な場合は電力会社に確認してみましょう。周波数が異なることで家電の性能の低下や火災につながる可能性もあります。

周波数が異なると使用できない家電もありますが、周波数の影響を受けない家電や周波数が変わることで性能が変化する家電などもあります。「50/60Hz」と記載されている家電はどちらの地域でも利用可能です。

周波数の境界についてより詳しく知りたい人は、中部電力の「地域と周波数-電気のマメ知識」のページをご覧ください。

周波数が異なると使用できない家電

周波数が異なると使用できない家電は下記のとおりです。

  • 電子レンジ
  • 蛍光灯
  • 洗濯機や乾燥機

これらは一般的に使えないことが多く、使用する場合は部品や機器の調整が必要とされています。メーカーや機種によっては、50Hzと60Hzが共用できるヘルツフリーの製品もあるので、メーカーのサイトなどで確認してみましょう。

周波数の違いの影響を受けない家電

周波数の影響を受けずに使える家電は下記のとおりです。

  • テレビ
  • ブルーレイ・DVDレコーダーなどAV機器
  • パソコン
  • エアコン
  • 掃除機
  • 電気ストーブなどの電気暖房器具
  • トースター
  • LED電球

上記の電化製品はどちらでも使えますが、旧型の製品の場合は周波数の影響を受けることもあります。

周波数の違いによって性能が変化する家電

周波数が変わっても使うことは可能ですが、周波数の変化で性能が変わってしまう家電製品が下記のとおりです。

  • 扇風機
  • 冷蔵庫
  • 空気清浄機
  • 洗濯機
  • 加湿器
  • ジューサー・ミキサー

周波数が変わることでモーターの回転数が変化して、消費電力などの性能が変わります。また性能が変わるだけでなく故障することもあります。

引越しの際の電気の解約についてのQ&A

引越しの際に電気の解約についてよくある質問にお答えしますので、ここで疑問を解消しましょう。

  • 解約月の電気料金の計算方法は?
  • 解約を忘れたらどうなる?
  • ガスや水道はいつまでに解約するの?
  • 解約手続きはまとめてできないの?

解約月分の電気料金はどうなる?

通常の締日で解約する以外は、前回検針日から解約日までに利用した分の料金を支払います。計算方法は電力会社やプランによって異なりますが、基本料金が設定されている場合は日割り計算です。最低料金が設定されている場合は、設定された部分を超えた分を日割りで計算します。

支払い方法は、口座振替・クレジットカード・振り込みなど従来どおりの支払い方法の他に、あらかじめ依頼することで集金に来てもらって支払うこともできます。注意したいのが、クレジットカード払いや口座振替は電力会社を変更すると、利用できないこともあるという点です。遠距離の引越しで銀行口座を解約する場合は、引き落としは解約日よりも遅いので、引き落としされてから解約しましょう。

電気の解約を忘れたらどうなる?

電気の解約手続きをしないで退去した場合は、解約しない限りは電気料金を請求される可能性があります。使っていなくても基本料金は発生します。

万が一請求が来た場合は、それ以上の不要な支払いをしないためにも、気づいた時点で速やかに電力会社に解約の連絡をしましょう。

電気以外のガスや水道の解約はいつまでにやる?

ガスや水道も引越し時には解約しなければなりません。電気と同様にガスや水道の解約も早めに行ったほうがよいでしょう。2~3日前に連絡しても手続きは可能ですが、引越しシーズンなど混み合っている時期は、解約希望日に手続きができるとは限りません。引越しの1週間前を目安に連絡すれば確実でしょう。

なお解約時の立ち会いは、水道については一部の例外を除いて不要ですが、ガスの場合は立ち会いが必要です。

電気・ガス・水道の手続きをまとめてやるには?

電気・ガス・水道などの手続きはそれぞれに行う必要がありますが、それらの面倒な手続きをまとめて行うことができるインターネット上のサービスがいくつかあります。

例えば「まるっとチェンジ」では、電気・ガス・水道のみならずインターネット・引越し・郵便局や各種サービスの住所変更まで一括で手続きできます。3営業日前までに申し込みをすれば、これらの解約・開始の手続きが無料でできるサービスです。

また「引越れんらく帳」というサービスも電気・ガス・水道をはじめ、NHKやクレジットカードなどの住所変更手続きが一括でできるのでとても便利です。

まとめ

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電気の解約手続きは、やるべきことが多く何かと慌ただしい引越し準備の最中に行わなければなりません。解約手続きは電話でもできますが、つながりにくいことがあるため、ネットで行うことをおすすめします。引越しの2~3日前でも解約手続きはできますが、希望日に解約するためにもできるだけ1週間前に行うことが望ましいです。スムーズに手続きするためにも必要な情報をあらかじめ手元に用意しておきましょう。

引越しする際の電気の解約や新契約時には、解約金がかかるケースがあるため注意が必要です。また住むエリアによっては周波数が変わるため、使えなくなる家電や使えても性能が変わる家電があります。そのため長距離の引越し時には、事前に周波数が50Hzか60Hzかの確認が必要です。

電気は解約しないままでいると料金を請求される可能性があるため、解約手続きは忘れずに引越し前に行うようにしましょう。


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