大阪府大阪市の不動産価格は上昇傾向です。2025年には大阪万博があるため価格上昇が続くと予想されています。不動産売却においては現在もっとも有望なエリアとして注目されており、条件によっては物件取得時よりも高値で売却できる可能性もあります。
しかし、手順や準備を誤れば希望の条件で売れなかったり、買い手が見つからずに売れ残ってしまったりする恐れもあります。
本記事では、大阪市で不動産売却を成功させるポイントや、売却相場について解説します。大阪市で不動産売却を検討している人はぜひ参考にしてください。
一括査定サービス利用者が選んだおすすめサービスTOP3
※クラウドワークス、クロスマーケティング調べ(2021/4/9~2021/4/13実施 回答数380人)
こちらは、サービス利用者のアンケート結果による「おすすめの不動産一括査定サービスTOP3」です。実際の利用者の声と編集部の知見が合わさったできたランキングですので、ぜひ参考にしてください。
なお、不動産一括査定サービスは、それぞれ対応するエリアや提携する不動産会社が異なるため、1つだけでなく複数のサービスを利用することをおすすめします。
次の記事ではより多くのサービスを含めたランキングや「査定結果の満足度TOP3」や「親族・友達におすすめしたいTOP3」などカテゴリ別にもランキングを紹介しています。さらに詳しく知りたい方は読んでみてください。

大阪市で不動産売却を成功させるポイント
2023年時点の大阪市公示地価は、平均坪単価85万円です。
また近畿レインズ2021年度年刊市況レポートによると、2021年の大阪府の中古マンション取引件数のうち8,955件中5,448件は大阪市内というデータが出ており、不動産売買が活発におこなわれていることがわかります。大阪市北区や中央区といった商業施設が多い土地以外に住吉区や城東区、西成区といった住宅地域も価格が上昇中です。
今後10年は上昇傾向といわれているだけに、絶好のタイミングを逃さないようにしましょう。
売却条件を整理してタイミングを逃さない
不動産は売り出してから売却が完了するまで少なくとも2〜3ヶ月かかります。売却の絶好の機会を逃さないためにも、余裕をもって行動を開始することが大切です。
まず、自分の売却条件を整理してみましょう。買い替え、資産整理、相続など、条件によって売却の期限もはっきりしてくるため、期限内での最適な売り時を見極められるようになります。
また特に期日は決まっておらず、希望の価格で購入してくれる買い手が見つかるまでじっくり待ちたいという場合もあるでしょう。そのような場合は不動産会社に相談し、「より高く売れそうな時期」について専門家からアドバイスをもらいながら必要な手続きを進めるとよいでしょう。
自分の目で相場を調べる
不動産売却の下準備として重要なのが相場のリサーチです。同じ大阪市内でも立地や物件の状態によって価格は変わるため、類似物件の相場を調べることで適正価格で売り出すことができます。
不動産には定価の概念がないため、希望通りの価格で売り出すことはできますが、その金額で必ず売れるとは限りません。そのためニーズに見合った売値を検討する必要があります。
また不動産会社によって得意分野や算出基準が異なるため、同じ物件を査定依頼しても会社によって査定結果は変わります。提示された査定額が相場からかけ離れた金額だった場合、売れ残ったり損をしたりする恐れもあるため、提示された金額が妥当かどうか見極めるためにも相場を把握しておくことは重要です。
相場を自分で調べる方法
自分で相場を調べるには次のサービスを利用するのがおすすめです。
- 不動産一括査定サイト
- レインズマーケットインフォメーション
- 土地総合情報システム
不動産一括査定サイトとは、複数の不動産会社に一括で査定依頼できるサービスのことです。AIによるシミュレーションツールを利用できるサイトも多く、最寄り駅や物件種別などの簡単な情報を入力して検索すると、周辺の相場が表示されるのでおおまかな相場をチェックすることができます。
次にレインズマーケットインフォメーションとは、国土交通大臣指定の不動産流通機構が運営しているサイトです。不動産業者が情報共有しているため実際の売買取引価格(成約価格)が登録されており、リアルな売却価格が確認できます。
また土地総合情報システムの運営は国土交通省です。価格を知りたい不動産の種類や地域の情報を絞り込み検索でき、類似物件の売買情報を調べることができます。
不動産一括査定サイトで効率よく情報収集
多くの不動産一括査定サイトでは、不動産売却に便利なサービスや情報を提供しています。売却したいエリアの相場だけでなく、地域需要や売却手順を解説したコラムなど、サイトによって内容は異なるものの、不動産売却に役立つ情報を簡単に収集することができるのがメリットです。
またサイトには多数の不動産会社が加盟しており、サイトによっては各不動産会社の特徴や評判を掲載しているものもあります。不動産会社によって得意分野は異なるため、査定依頼する前にどのような会社なのかチェックしておくのもポイントです。
一括査定サービス利用者が選んだおすすめサービスTOP3
※クラウドワークス、クロスマーケティング調べ(2021/4/9~2021/4/13実施 回答数380人)
こちらは、サービス利用者のアンケート結果による「おすすめの不動産一括査定サービスTOP3」です。実際の利用者の声と編集部の知見が合わさったできたランキングですので、ぜひ参考にしてください。
なお、不動産一括査定サービスは、それぞれ対応するエリアや提携する不動産会社が異なるため、1つだけでなく複数のサービスを利用することをおすすめします。
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【2023年版】大阪市の売却相場
ここからは、大阪市の売却相場を見ていきましょう。直近の大阪市の売却データを、近畿レインズのレポートや土地総合情報システムを参考に詳しく紹介します。
大阪市の売却相場【マンション】
まずはマンションの相場を紹介します。大阪市の各エリアにおいて2022年と2023年の平均成約価格をまとめました。
年度 | 大阪市内全域 | 大阪市内中心6区 | 大阪市内18区 |
2022年3月 | 3,256万円 | 4,040万円 | 2,530万円 |
2023年3月 | 3,437万円 | 4,374万円 | 2,538万円 |
”参考:近畿レインズ「マンスリーレポートNo.124 2023年4月号」”
大阪市全体のマンション価格は2013年以降上昇傾向です。コロナ禍で一時期落ち込みを見せましたが、すぐに回復の兆しを見せ、2023年1月には最高値を記録。現在も高値で推移しています。成約数はコロナ禍でも下落することなく着実な伸びを見せています。
市内中心6区(中央区・北区・西区・福島区・天王寺区・浪速区)では、約10年で151%も上昇するほどマンション価格は上がっています。成約数もコロナショックの影響を受けず活発に売買されており、成約戸数は増えました。
そして住宅地が多い市内18区(都島区・此花区・港区・大正区・西淀川区・東淀川区・淀川区・東成区・生野区・旭区・城東区・鶴見区・阿倍野区・住吉区・住之江区・東住吉区・平野区・西成区)もマンション価格の下落はほとんどありませんでした。成約戸数はコロナ第一波で急減しましたが、現在は回復しています。
大阪市の売却相場【戸建て】
次に、戸建て住宅の成約価格を2022年・2023年で比較してみましょう。
年度 | 大阪市内全域 | 大阪市内中心6区 | 大阪市内18区 |
2022年3月 | 2,994万円 | 7,837万円 | 2,744万円 |
2023年3月 | 2,922万円 | 7,163万円 | 2,922万円 |
”参考:近畿レインズ「マンスリーレポートNo.124 2023年4月号」”
大阪府の土地価格相場は坪単価 72万円と高値で取り引きされています。成約数も伸びてきており、土地売却を検討するにはいい時期かもしれません。しかし大阪市に限ってみると地域によってばらつきがあります。
例えば、戸建て相場価格第一位の大阪市北区は梅田駅周辺エリアに位置しており、ビジネスや商業地としての価値が付き、他エリアよりも上昇している状態です。繁華街から離れた住宅地はむしろ下がっているエリアもあります。戸建ての場合、大阪府としての価格は上昇傾向にありますが、大阪市内だけで見ると下降もしくは横ばいとなっているエリアが多いと考えられます。
大阪市の売却相場【土地】
大阪市の土地の売却相場も見ておきましょう。こちらは面積50~350平方メートルの土地の平均成約価格を比較しています。
年度 | 大阪市内全域 | 大阪市内中心6区 | 大阪市内18区 |
2022年3月 | 3,712万円 | 11,970万円 | 2,275万円 |
2023年3月 | 3,468万円 | 7,543万円 | 3,060万円 |
”参考:近畿レインズ「マンスリーレポートNo.124 2023年4月号」”
土地総合情報システムの大阪市の土地取引価格の概況によると、2022年第4四半期の住宅地の1平方メートルあたりの価格は平均で30万5,394円です。大阪府の2023年の住宅地の1平方メートルあたりの公示地価31万8991です。
坪単価は105万4,516円で全国2位の高値となっており、成約件数も伸びています。ただし前年比で見ると大阪市や中心6区などは下落しています。
大阪市での不動産売却に関する注意点
大阪市で不動産売却をする際に、気をつけておきたい点があります。以下で詳しく見ていきましょう。
今後の急激な価格下落リスク
2013年以降大阪市の不動産価格は上昇の一途を辿っていますが、今後この状態が続くとは限りません。2025年に開催される大阪万博が終了後は価格下落も予想されており、さらにコロナショックのような予想もつかないパンデミックによって需要が落ち、物件の資産価値が一気になくなってしまう可能性もあります。
より高く売りたいがために価格が高騰しきるのを待っているのは考えものです。物件の維持費もかかり続けるため、上昇傾向にある今が売り時ともいえます。不動産会社に相談しながら、適切なタイミングを見極めましょう。
不動産は査定方法によって精度が違う
不動産を売却する前に必ず実施するのが査定です。不動産査定は2種類あり、一つが「簡易査定」で、もう一つが「訪問査定」です。
簡易査定とは、過去の不動産売買のデータから不動産の資産価値を割り出す方法です。机上査定とも呼ばれています。現地を視察しなくても査定できるため、早ければ数時間で査定結果を知ることが可能です。一方訪問査定は、簡易査定で使用したデータに加えて、物件の状況も加味して査定額を算出する方法です。より精度の高い査定をおこなうため、結果が出るまで数日かかります。
不動産一括査定サイトで実施しているのは簡易査定です。実際の不動産の状況は加味されていない概算となるため、あくまでも参考に留めておきましょう。訪問査定は現状を見た上で査定するので、より現実的な結果を算出できます。
まだ売る予定はなく概算だけ知りたいという場合は簡易査定で十分ですが、売却意思が固まっているのであれば訪問査定を受けて詳細な査定結果を取得しましょう。
不動産一括査定サイトにはデメリットもある
不動産一括査定サイトは、複数の不動産会社にまとめて無料で査定依頼できる便利なサービスですが、安易に利用してしまうとデメリットを被る可能性もあります。
不動産一括査定サイトの運営社は、サイトの利用者を売主候補として不動産会社へ送客することで、各不動産会社から紹介料を得ています。利用者は無料で何度でも査定依頼することができますが、依頼を受けた不動産会社としては、サイト側へ紹介料を支払う必要があるため、なんとしても売却につなげたいと考えます。
不動産会社は他社よりも早く契約を取り付けるため、依頼者が入力した連絡先に電話をかけるケースが多いです。そのため、あまりたくさんの不動産会社に依頼しすぎると、営業電話が鳴り続け、対応しきれなくなってしまう恐れがあります。また、なかにはアポなしで直接訪問を受けるケースも少なくありません。
さらにサイト側では優良な提携会社を厳選してはいますが、悪質な業者が紛れている可能性もあります。契約を取るため売れもしないような高額な査定結果を提示し、結果売れ残ってしまい値引きをさせるといった方法は常套手段です。
不動産会社を選ぶ際には、査定額だけでなく、その金額を提示した根拠や算出方法を確認し、納得できる説明をしてくれるか、相場とかけ離れた金額ではないかを観察することが大切です。
おすすめの一括査定サイト3選
項目 | イエウール | すまいステップ | すまいValue |
運営会社名 | 株式会社Speee | 株式会社Speee | ・三井不動産リアルティ ・住友不動産販売 ・東急リバブル ・野村不動産 ・小田急不動産 ・三菱地所 |
設立年 | 2014年 | 2020年 | 2016年 |
対象エリア | 全国 | 全国 | 全国 |
特徴 | 提携会社数は2000社以上 | 厳選した優良企業のみと提携 | 超大手不動産会社6社が運営 |
査定に対応する不動産の種類 | ・マンション ・戸建て ・土地 ・投資物件 ・事業用物件 ・農地 |
・マンション ・戸建て ・土地 ・ビル ・事業用物件 ・アパート |
・マンション ・戸建て ・土地 ・一棟物件 ・事業用物件 |
リンク |
※2023年5月調べ
編集部のおすすめはイエウール、すまいステップ、すまいValueの3つです。
イエウールは不動産会社の登録数も豊富なため地域密着型の不動産会社と大手と比較できるのがメリットです。エリアごとの売却動向データのチェックもできます。
すまいステップは厳選された不動産会社へ査定を依頼できるのが特徴です。営業の実力についても条件を付けているため厳選された担当者とやり取りができます。
すまいValueは大手不動産会社6社へ一括で査定依頼がおこなえるサイトです。どれも大手不動産会社のためサポートが手厚いのが特徴です。大阪市は、都市部で商業地も数多くあるため大手不動産会社へ依頼できるのはメリットといえるでしょう。
大阪市で信頼できる不動産会社の選び方
全国でもトップクラスの不動産価格である大阪市は多くの不動産会社があります。本当に信頼できる不動産会社を選ぶには、次のポイントをチェックすることが大切です。
査定額の根拠を具体的に説明してくれる
不動産を売買するときに大切なのは適正価格で取り引きをすることです。査定額が現実的ではない場合は、売れ残ってしまう可能性が高くなります。不動産が売れ残ってしまうと、売却するために本来の適正価格までの値下げをしないといけません。一方、安すぎる価格で販売すると売却した側が損益を被るだけです。
そうした事態にならないためには、査定金額の根拠をきちんと聞いておく必要があります。提示された査定額に対して、なぜその金額になったのか説明できるのであれば信頼できる会社といえます。同時にしっかりとした不動産会社であれば地域ごとの需要を理解した販売戦略を立ててくれるでしょう。
チェックポイントとして、売却したい物件と同じ物件の実績があるかも調べるみるといいかもしれません。
担当する営業マンの質
不動産会社選定で重要なポイントとして担当者の質も見逃せません。担当者があらゆる質問や問いかけに、正確に回答してもらえるか、また不動産の知識以外にローンや税金、法律に関する知識が豊富なのかで売却成功率は変わってきます。
質問に対して誠実に対応してくれるのかどうかも大切なポイントです。不動産売却する際、不安や疑問が次々と出てくるでしょう。もし専門知識があって経験が豊富でも、対応が悪ければ信頼して任せられません。人として信頼できるかどうかもチェックしましょう。
まとめ
大阪市の不動産相場や不売却をするときにポイントや不動産会社の選び方について解説してきました。大阪市の不動産価格はここ10年上昇傾向であること、地域によって価格が違っていることがわかりました。
不動産売却を成功させるためには自分で相場を把握するのが大切です。信頼できる不動産会社と巡り合うためには不動産一括査定サイトなどを活用して複数社を比較するとよいでしょう。
本記事で紹介した内容を参考にして、大阪市での不動産売却を成功させましょう。
※「マイナビニュース不動産査定」は以下に記載されたリンク先からの情報をもとに、制作・編集しております。
・https://www.land.mlit.go.jp/webland/
・https://www.rosenka.nta.go.jp/
・https://www.retpc.jp/chosa/reins/
・https://www.land.mlit.go.jp/webland/servlet/MainServlet
・https://www.zentaku.or.jp/cms/wp-content/uploads/2022/02/2021-fudousan-anke-to.pdf
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