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今話題のコレクティブハウスとは!?シェアハウスとの違いから解説

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最近、世間をにぎわせているコレクティブハウスという言葉を聞いたことはありますか?少し前に流行したシェアハウスは記憶に新しいですが、このコレクティブハウスはシェアハウスとは似て非なる注目の新しい生活スタイルなのです。

この記事ではコレクティブハウスの定義、シェアハウスとの違い、そして運営方法まで徹底解説していきます。新しい不動産活用方法を考えている人は必見です!記事を参考に、自分に合った活用方法でコレクティブハウスに挑戦してみましょう。

コレクティブハウスとはなにか

そもそもコレクティブハウスとは何でしょうか?コレクティブハウスの概念、そしてメリット・デメリットを把握しておくと、実際に住み始めたり、運用する際に役立ちます。それでは先にコレクティブハウスが発祥した起源について解説していきます。

北欧発祥の多世代での居住スタイル

コレクティブという言葉には、集団、共同、組織的などの意味があります。コレクティブハウスはその名の通り集団で組織だった暮らしを目的とする居住様式で、生活の安全性が高まったり、人との交流でぬくもりや安心感を感じることができる居住スタイルのことをいいます。

この住居スタイルですが、北欧はスウェーデンやデンマークで発祥し、今では世界中で取り入れられています。気になる生活スタイルの詳しい形態ですが、コレクティブハウスはそれぞれのコミュニティーごとに多様な世代メンバーがおり、例を挙げると以下のような世代を超えた人達と共同スペースで暮らすことができます。

【コレクティブハウス構成メンバー例】

  • 子育て世代の家族
  • 単身者
  • シニア世代
  • ひとり親家庭 など

まるで小さな村をつくって生活するような形なので、悩みを共有したり必要な時の手助けをお願いしたりできるという点が人気を集めている秘訣です。

コレクティブハウスのメリット

コレクティブハウスに魅力を感じている人たちは以下のようなメリットから、その可能性を見出しています。

  • 女性の単身者でも安心の暮らしができる
  • 高齢者が孤独感を抱くことなく生活できる
  • 子育ての悩みを共有できる
  • 時には食事を共にすることができ、人の温かさを感じる
  • プライバシーが適度に保たれている

核家族や世代を問わない単身者の孤独が社会問題になっている現代の日本社会では、人とのつながりが得られる環境というのは最大のメリットです。

コレクティブハウスのデメリット

一方、人によってはデメリットと感じる要素もあります。

  • 積極的な関わり合いがなければ強い孤独を感じる
  • 役割分担を負担に感じる
  • 人間関係で揉めると居づらくなる

もちろん接する相手は人間なので、他の人との協調性、また思いやりも必要になります。初対面の人に対して消極的になってしまう場合、近隣住民との関わりがうまくいかずより不安感や不信感を感じることもあるでしょう。

デメリットと感じる上記の点を、充実した生活を手に入れるための代償と考えることもできます。

コレクティブハウスとシェアハウスの違い

コレクティブハウスが他の人と一緒に暮らす生活スタイルなら、シェアハウスとそう大差ないのでは?と思う人も多いのではないでしょうか。実は、コレクティブハウスとシェアハウスの大きな違いは共同スペースの使い方にあります。

シェアハウスでは個人の部屋以外は全て共同なので、他の住人と同じ家で暮らしているというスタイルです。一方コレクティブハウスはトイレやお風呂、キッチンは全て自宅に備え付けられており、その他以下の設備を共同で使用することができます。

  • ガーデニングスペース
  • 図書室
  • ランドリールーム
  • ゲストルーム

つまりシェアハウスに比べ、個々の住宅の独立度が高いため、自身の生活のプライバシーと他者との共生のバランスを取ることが可能です。

コレクティブハウスの運営方法

とても魅力的なコレクティブハウスですが、どのように運営していく必要があるのでしょうか?ここからは詳しい運営方法を解説していきます。

基本的な管理は入居者が自主的に行う

コレクティブハウスには居住者組合というシステムがあります。これは要するに各地域にある運営委員会のようなものです。入居者は入居と同時にその組合に参加し、その都度必要な時には共用スペースの維持管理費の増額や金額の設定、備品を購入するための出資金額設定などを行います。

不動産オーナーが居住していない場合には、オーナーを交えて運営に関連する内容を決定しますが、基本的に日々の維持管理は入居者が自主的に行うため、所有者が建物の管理をすることはあまりありません。

また草刈りや施設内外の管理は入居者が話し合いのもと清掃作業をする日や役割を決めて行い、コレクティブハウスのオーナーは管理が行き届いているかチェックをする程度の作業で済みます。

空室ができても入居者が埋めてくれる

通常のアパートであれば空き室が出たら不動産会社に依頼して入居者募集を行います。その時に仲介手数料の支払いはつき物です。しかし、コレクティブハウスはそういった費用の面での負担が少ないことで知られています。なぜ費用の負担軽減ができるのでしょうか?

その答えはコレクティブハウスの成り立ちにあります。先に説明したようにコレクティブハウスには様々な世代が住まい、場所によっては40名ほどの住人が暮らしています。そのため、コレクティブハウスに空き室が出た場合でも、すぐに入居者が知り合いの中から入居希望者を紹介することが多く、不動産会社を介さずとも空き室を消化できるという利点があります。

空室が出てもすでに次の入居者が決まっているということもしばしば。コレクティブハウスはその強みである人とのつながりにより、不動産オーナーにとって悩みの種である空き室問題や入居者探しの費用問題を解決してくれる素晴らしい仕組みを備えているのです。

住民のつながりがセキュリティー効果を生む

コレクティブハウスは一般的な住居にくらべ、住人同士の距離が近いため、セキュリティーは非常に高いです。

近年では隣にどんな人が入居しているのかさえ分からないという状況が当たり前のように見られます。その状態は不安感を生み出し、近隣住民への不信感を募らせる人も少なくないでしょう。

しかしコレクティブハウスでは人々のつながりが自然とセキュリティー効果を発揮しています。帰宅した際にいつでも人がいるというだけで、精神的な安心感も得られることでしょう。

セキュリティーが強く、トラブルが起りにくいという点はオーナーにとっても大きなメリットとなります。

コレクティブハウスの3つの事例

これまでコレクティブハウスの特徴を細かくみてくることができましたが、実際にコレクティブハウスがどのように利用されているのかという点を知ることも重要です。より具体的な事例から、コレクティブハウスの新たな側面を発見してみましょう。

コレクティブハウス聖蹟

2009年4月にオープンしたコレクティブハウス聖蹟は、0歳から70代の人まで総勢26名が入居するとても賑やかなハウスです。不動産オーナーは地域と関わり合いが持てる住空間を目指して土地を提供し、その思いに応える居住者メンバーで話し合いを重ねて作り上げたコレクティブハウスです。

共有して使用できるコモンスペースには以下のような施設があります。

提供されるコモンスペース スペースで行えること
コモンダイニング 居住者がみんなで食事を楽しめるスペース
コモンキッチン 個別居住スペースの他に設けられた調理スペース。大勢で料理を楽しむこともできる。
コモンロフト 来客時のもてなしや、子どもの遊び場にもなる共有の応接間。
コモンフロア イスを出してゆったりとくつろぐこともできる廊下兼フロア。
玄関ホール みんなが見やすいように設けられた掲示板あり。室内なので雨の日も安心。
コモンデッキ 外に設けられたウッドデッキスペース。BBQなども楽しめる。

20戸の住居に住まう利用者たちは、これらのコモンスペースを活用して日々豊かに暮らしています。子どもが親以外の大人と触れ合える時間も増え、社会とのかかわりを自然に身につけてもらえる環境が好評です。

スガモフラット

地域の児童館として活躍していた物件に最低限のリノベーションを施して、コレクティブハウスへ生まれ変った物件です。

当初、居住希望者はワークショップの形で話し合いを重ね、現在では不動産オーナーの介入なしに機能する住民による自主管理組合システムによって運営されています。

本来居住用の設計が施されていなかったため、廊下側に寝室スペースがきたり、キッチンが窓側になるなど、間取りを取る際の障壁もありました。一方、居住者同士がすでに関係性を確立していることで、通常懸念されるセキュリティー面での問題を難なく解決し、円滑な運営に貢献するなどコレクティブハウスならではのポジティブな面も数多く見られました。

以下はスガモフラットで活用されているコモンスペースです。

提供されているコモンスペース スペースで行えること
共有キッチン 広々とした開放的なキッチン。
共有ダイニング 居住者以外の人も招いて大勢で食事を楽しめるスペース。
内廊下 居住者同士のコミュニケーション場として役立てられる1.8m幅のスペース。

他のコレクティブハウスに比べ、コモンスペースは建物の20%と少なめですが、その代わりにキッチン・ダイニングを広々と残している点が使い勝手の良さを生み出しています。

このスペースでは居住者同士だけなく、地域の人が参加できる食を通したイベントの開催や、子育て世代のリフレッシュをはかった交流会などつながりをテーマにした催しが定期的に開催されています。

タウンコレクティブ

これまで見てきたのは、一つのアパート形式建物内で共有スペースをシェアできるタイプのコレクティブハウスでしたが、このタウンコレクティブは通常の形態とは違った特徴を持っています。

タウンコレクティブは、北欧発祥のコレクティブハウスの概念を残しつつ、日本特有の戸建て住まい環境を考えて開発されました。戸建てであっても全ての隣人と密に協働しながら作っていける町を目指しており、一つの戸建てから人の輪を近隣住民へとつなげていくというスタイルが特徴です。

1つの戸建て住宅をベースに、コレクティブハウス周辺の地域住民も利用できるコモンスペースを設置しています。

戸建て内には4つの部屋があり、単身者とカップルが居住しています。それぞれが知り合ったきっかけはコレクティブハウスを手掛けるNPO法人コレクティブハウジング社が主催する「コレクティブハウス居住希望者の会」で、これを機に知り合った面々ばかりです。一つの戸建てに住み、一見交流が難しいように感じますが、イベントを通して交流を図っていることがトラブルになりにくい環境を作っています。

コモンスペース スペースでできること
2階部フリースペース 居住者組合の定例会だけではなく、サークル活動の場としても利用されている。

タウンコレクティブは、空き家の有効活用における好例のひとつで、日本の抱える空き家問題解決への糸口になっていくのではないでしょうか。

コレクティブハウスができるまでの流れと期間

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多様なコレクティブハウスのあり方を紹介してきましたが、どのコレクティブハウスでも出来上がるまでの大まかな流れは同じです。

  1. 入居者による組合の結成
  2. 土地探し
  3. 土地オーナーと賃料や建築費の話し合い
  4. 土地オーナーが建築会社へ発注
  5. 完成後希望者の入居

次にコレクティブハウスの経営の流れを解説していきます。

1. 入居者による組合の結成

まず入居希望者は、ワークショップなど交流の機会を通して組合を結成します。その際に自分たちが住みたいコレクティブのテーマを話し合い、「大阪にコレクティブハウスをつくる」「エネルギー自立型のコレクティブハウスをつくる」など具体案を出していきます。

コレクティブハウスづくりのコンセプトを共有することで、仲間同士に一体感が生まれるだけでなく一緒に暮らし始めた後のビジョンを明確にしておくことができるので、コレクティブハウスづくりの基礎として重要な段階です。

2. 土地探し

土地探しをする際には自治体の助成を活用したり、不動産会社の協力を得て理想の土地を探し出せます。先で取り上げた事例のように、空き家や空き施設を再利用するなど、すでに建物が建っている土地を利用することで建設費の節約も可能です。

理想の土地や建物が見つかっても、オーナー所有のもとで運営することに了承してもらえない場合は、組合員で資金を出し合い購入するか、賛同してくれる不動産会社に依頼して買取を行ってもらう事もできます。不動産会社を利用して土地や中古物件を探す際には、取引方法について理解しておくことが大切です。

不動産売買でよく聞く片手取引、両手取引について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。

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3. 土地オーナーと賃料や建築費の話し合い

土地オーナーは入居希望の組合と話し合い、どれほどの利回りが出るのかを考えます。毎月賃料の支払いをする組合員はそれぞれひと月にどれほどの金額を払えるのかあらかじめ考えておくなら、土地オーナーとの話し合いをスムーズに行えます。

土地オーナーの利回り金額はその土地に新たな建物を建築する資金も含まれるので、組合員はその面も考慮しながら出資できる金額を決めなければなりません。もしすでにある建物を再利用するなら、リフォームにどれほどの金額が必要かを計算しておくと、必要資金額を割り出す助けになります。

また土地オーナーと話し合う際には、長い目で見据えた土地の活用可能期間を契約前にはっきりさせておきましょう。実は、せっかく資金を出し合って運営をスタートさせたのに、土地相続や所有者の変更で閉鎖に追い込まれた例も報告されています。居住を始める当事者があらかじめ土地の詳細を認識しておくことは重要です。

4. 土地オーナーが建築会社へ発注

建設内容が決まったら土地や建物の所有者が建設依頼をおこないます。すでに間取りや共有スペースの使い方からの設計などの建物使用は組合で話し合って決定されているので、不動産オーナーの介入がほとんど必要ない場合が多いです。

また、コレクティブハウスの入居者はあらかじめ決まっており、万が一組合員の中で途中辞退があっても組合コミュニティーの中から新規メンバーをすぐに補充できることが多いので、コレクティブハウスを企画する組合員・不動産オーナーともに不利益を被りにくくなります。

発注する業者を選ぶ際は、要望に対する柔軟性を基準に判断することをおすすめします。コレクティブハウスは一般的な規格に沿った建築とは異なり、オーダーメイド住宅の部類に近いです。その場合、地域に密着している工務店に依頼するのが得策でしょう。

工務店選びの際には以下の点を重視して選択しましょう。

  • 年間施工数はどれほどか
  • 工事を行う大工は自社の社員か
  • 経営理念は明確か
  • どのような得意分野を持っているか
  • コミュニケーションを大切にしてくれるか

工務店は小さな規模で経営していることが多く、上記の点を満たせていない企業はすぐに倒産してしまう可能性があります。建築・改修中に倒産してしまい完成にこぎつけられないといった事態を避けるためにも、業者の信頼性をよく見極めて依頼するようにしましょう。

5. 完成後希望者の入居

コレクティブハウスが完成したら、ついに入居希望者が住み始めます。入居者は通常の賃貸に比べ、住環境に愛着をもっているため、長く安定的な居住が見込められます。そのため長期的な収入が確保されているだけでなく、空室ができた場合も入居者組合による慎重な入居者選びが行われるため、入居後のオーナーの介入の必要機会は減るでしょう。

このシステムによって不動産オーナーは空き室をどう消化するかに悩まされることなく、次に入る入居者の質も保障されることにつながっているのです。

また、事業主のリスク軽減のためにNPO法人が運営するコレクティブハウジング社では次のような取り組みも行っています。

  • 組合による日常管理の定期的な話し合いの場を設ける
  • 運営ノウハウの指導
  • 法人登録者の中から入居者を選定
  • 入居前説明会の実施
  • 入居希望者見学時の対応

このようなサービスを活用すると、安心してコレクティブハウスの運営を継続することができるのでおすすめです。

コレクティブハウスができるまでの期間

コレクティブハウスができるまでの期間は、建物の大きさや入居者数の規模、コモンスペースの充実度などによって変わってきます。コレクティブハウスはそれぞれが入居する個人スペース内にも通常のアパートさながらに独立した水道・電気設備を取り付ける必要があり、これらの工事期間は比較的長期になりがちです。

一つの目安ではありますが、過去に大規模なコレクティブハウス施設を建設した際には2年半程度の期間がかかっています。また、リフォーム物件では6ヶ月から1年程度かかる事を想定しておきましょう。

コレクティブハウスができるまでの期間、不動産オーナーと入居希望者はそれぞれ何ができるでしょうか?

役割 作業
不動産オーナー
  • 法人と管理業務の委託契約
  • 管理規約の確認
  • 居住者主催イベントの把握
  • 管理報告をするか否か
入居希望者
  • 管理規約内容の決定
  • コモンスペースの利用方法決め
  • 共同作業日と作業内容の決定

これらの点を建設期間中に決めておくと、利用者の安定した生活の確保や、不動産オーナーの管理に対する不安を払拭することにもつながります。

まとめ

ここまでコレクティブハウスについて解説してきましたが、北欧発祥の生活の中心に人とのつながりがある生活スタイルはどの地域に住んでいる人にも需要があります。特に孤独死や、近隣住民とのコミュニケーション不足が原因で起こる問題に対する解決策としても期待できます。

まずさまざまな事例を知り、同じ思いを持つ仲間との交流のなかで、自分が目指すコレクティブハウスのテーマを明確にしましょう。

また、実際にコレクティブハウスの建設を行う場合は、経費、デザイン、土地の条件など詳細を組合とオーナー間で確認することも大切です。

ぜひこの記事内容を活用し、新しい不動産ブームを取り入れて最大限の利益を生み出しましょう。

※「マイナビニュース不動産査定」は以下に記載されたリンク先からの情報をもとに、制作・編集しております。
https://www.land.mlit.go.jp/webland/
https://www.rosenka.nta.go.jp/
https://www.retpc.jp/chosa/reins/
https://www.land.mlit.go.jp/webland/servlet/MainServlet
https://www.zentaku.or.jp/cms/wp-content/uploads/2022/02/2021-fudousan-anke-to.pdf


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