「中古の空き家が欲しいけれど、どうやって探せばよいのかわからない」と困っていませんか?探し方のコツを知るなら、数ある探し方から自分に合った理想の住まいを探し出せます。
そこでこの記事では、空き家の探し方で失敗をしないために、理想の空き家を探し出すポイントや空き家を購入する注意点、空き家に住むまでの手順などの役立つ情報を取り上げます。ぜひ記事を最後まで読んで理想の住まい探しに活かしましょう。
※株式会社リンクアンドパートナーズによる調査。アンケートモニター提供元:GMOリサーチ株式会社
おすすめの空き家を探す5つの方法
空き家の探し方は、次の5つの方法がおすすめです。
- 中古物件を扱う不動産サイトを使う
- 住みたい地域の不動産業者に相談をする
- 空き家バンクで地方の空き家をメインに探す
- 知り合いから空き家情報を得る
- 自力で空き家を探して所有者と交渉する
それぞれの詳細を紹介しますので、自分に合った方法を見つけてください。
中古物件を扱う不動産サイトを使う
数々の会社からリリースされている不動産サイトを利用して、中古物件を見つけることは可能です。中古物件を扱う不動産サイトはたくさんあり、そのページ上に詳細な条件を入れて検索すれば全国の住んでみたいエリアの中古物件を見つけられます。サイトによっては、空き家の外観・内観写真が充実しているため、物件の詳細なディテールを把握できるでしょう。
不動産査定サイトを比較したい方やより詳しい選び方などを知りたい方はこちらの記事をお読みください

住みたい地域の不動産業者に相談をする
住みたい地域が決定している場合、その地域の不動産業者に相談する方法もおすすめです。なぜなら、すべての空き家情報がインターネット上で公開されているわけではなく、地元に密着した不動産会社であれば、掘り出し物の空き家を知っているかもしれないからです。ネットへの公開前物件を教えてくれる可能性もあるため、いくつかの不動産業者に訪問してみましょう。
空き家バンクで地方の空き家をメインに探す
自治体、もしくは自治体から委託した団体などが運営している空き家バンクでも空き家を見つけられます。空き家バンクは、空き家の賃貸・売買希望者と空き家の利用希望者をマッチングさせる制度です。空き家を活用し、地域の活性化やエリア内外の住民交流を目的としています。
不動産業者の仲介と似たような仕組みですが、違いは、直接取引であれば、仲介手数料などの費用が発生しないことです。不動産業者の仲介の場合、物件を見つけたら定められた仲介手数料を支払う必要がありますが、空き家バンクを利用した直接取引であれば仲介手数料はかかりません。ただし間接交渉の場合は仲介手数料が必要です。
知り合いから空き家情報を得る
不動産サイト・空き家バンクといったサービスを利用する以外に、知り合いから空き家情報を得る方法もおすすめです。知人と直接やり取りすれば、コアな空き家情報を得られるだけでなく仲介手数料を支払わずにすむ可能性があります。「親が亡くなって家を相続することになり、不動産会社に出していないものの売却を考えている」という人も少なくありません。直接取引する際は、すべて自己責任となるため、契約する際は法律面での注意が必要です。
自力で空き家を探して所有者と交渉する
住んでみたい地域を散策して、空き家を探す方法もあります。売却物件などの広告・宣伝・看板がなくても、所有者と交渉して家を購入することは不可能ではありません。とはいえ、空き家を確実に見つけられるわけではない点や、所有者と直接取引しなければならないというデメリットがあるということを知っておくことは大切です。不動産売買のノウハウを持っている場合には、自力で空き家を探して所有者と交渉する方法も検討してみましょう。
理想の空き家を探し出すポイント
日本全国から理想の住まいを見つけるコツは、次の通りです。
- 将来暮らすのに困らないか
- 予算は生活に負担のない範囲にしておく
- 空き家の耐久性を確認する
- 賃貸の空き家も探してみる
- 助成金がある地域に絞って空き家を探す
こうしたポイントの詳細を理解して、自分に合った空き家を見つけましょう。
将来暮らすのに困らないか
ずっと住み続けられる空き家や、年を取って暮らしに困らない場所を求めているという場合には以下のポイントをチェックしましょう。
- 坂道などで移動が億劫にならないか
- 過疎化が進み買い物や通院など生活で困らないか
高い所の家は眺望が良くて魅力を感じるかもしれませんが、年を重ねるごとに坂道で移動が億劫になる可能性や、視力・体力の衰えによって自動車の運転もできなくなるかもしれません。さらに、家の近くにスーパーやコンビニ、病院がないと不便さも感じてしまうでしょう。今の住みよさだけではなく将来でも暮らしやすいのか考えて、空き家を見つける必要があります。そうすれば、「生活に不便だから」と引っ越しを繰り返すリスクを避けられるでしょう。
予算は生活に負担のない範囲にしておく
理想の家が見つかった場合、入手する費用を確認しましょう。組むローンによっては定年後も支払いが続き、生活費を圧迫する可能性があります。ある程度の貯蓄があっても、無理のない予算にすることをおすすめします。場所によっては空き家を安く入手できますが、ライフプランを考えて、負担の少ない予算内で空き家を選ぶようにしましょう。
空き家の耐久性を確認する
長い築年数の物件は老朽化しているため危険ですが、ずっと住むための空き家の耐久性は築年数だけで決まるわけではありません。チェックするためには空き家の構造まで確認しましょう。構造の種類によっては、築年数が経っても耐久性が強い物件も存在します。空き家の購入費が安くてもメンテナンス・リフォームによって大金がかかってしまうこともあります。そういったコスト面のリスクを含めて家の耐久性をチェックしておきましょう。
賃貸の空き家も探してみる
空き家を購入・入手するだけではなく、賃貸を探してみることもおすすめです。持ち家と賃貸のメリット・デメリットは次の通りです。
空き家の種類 | メリット | デメリット |
持ち家 |
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賃貸 |
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どちらにもメリット・デメリットがあるため、自分の暮らしではどの点を重視するか明確にすることで、快適に暮らせる空き家選びができるでしょう。
助成金がある地域に絞って空き家を探す
少子高齢化・過疎化の傾向が著しい自治体であれば、家の改修費用の負担や、就労支援まで期待できるでしょう。支援が適用できる条件設定は地域によってさまざまですが、助成金がある場合安値で暮らせるだけでなく長期的な利益が得られるというメリットがあります。各自治体でさまざまな取り組みをしていますので、「助成金を利用したい」「コスパ重視」という場合は、助成金がある地域に絞って空き家の情報収集をしておくことができます。
不動産会社を利用して探した空き家に住むまでの手順
不動産会社を利用して探した空き家に住むまでの手順は、以下の通りです。
- 空き家の内覧をして問題点のチェックをする
- 交渉をして売買契約を結ぶ
- 決済をして空き家の受け渡し
各手順の詳細を説明しますので、不動産会社を利用して探した空き家に住みたい人は参考にしてください。
空き家の内覧をして問題点のチェックをする
空き家の内覧を行う際は、次の点をチェックすることができます。
- 間取りや日当たり
- 設備の状態
- 中古マンションであれば、規約関連のチェック
規約をチェックしておかなければペットが買えなかったり、駐車スペースで揉めるなどのトラブルが発生する可能性もあるのであらかじめ確認することは大切です。また廊下やエレベーター、エントランスなどの共有部分や10年~15年に一度行われる長期修繕計画についても確認しておきましょう。
内覧をしなければ設備の問題点に気づかず、暮らしにくい環境のまま住むリスクもあります。必ず現状を自分の目で確認することを心がけましょう。
交渉をして売買契約を結ぶ
住みたいと決意した空き家を見つけたら次のステップは売買契約です。不動産業者を通して売主と値引き交渉をし、購入金額の節約を目指しましょう。値引きしやすい中古物件の特徴は、次の通りです。
- 周辺の相場からかけ離れた価格の家
- 販売してから時間が経過している家
こうした家であれば、交渉次第では値引きしやすいです。事前に不動産査定サイトなどを利用して相場を把握していれば、根拠を持って値引き交渉に挑めます。不動産査定サイトは、無料で利用できるだけではなく、複数の会社に一括で査定依頼でき、相性の良い業者を見つけられるサービスです。そんな査定サイトの選び方のコツは、以下の通りです。
- 対象エリアが狭くない
- 提携企業数が多い
- 同時に依頼できる数が少なくない
- 大手、上場企業など信頼できる運営元
広いエリアを対象にしているのであれば、それだけ多くの不動産会社が登録しており、地域密着型の業者も登録している可能性があるでしょう。同時依頼数が多ければ数々の査定結果を把握でき、確かな根拠を持って値引き交渉できます。
不動産選びに便利な査定サイトについてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。

決済をして空き家の受け渡し
価格交渉後、住宅ローンの審査が通ったら重要事項説明を受けて売買契約を行い決済に進みます。決済と同時に引き渡しが行われ、引き渡し日に残金の支払いもあります。引き渡し日までに残金の確保をしておくとスムーズです。また、不動産の売買に欠かせない登記手続きも済ませておきましょう。費用はかかりますが司法書士に依頼すれば登記手続きの代行してくれるので、手続きの不安や負担の解消にもなります。
空き家バンクを使って探した空き家に住む手順
空き家バンクを使って探した空き家に住む手順は、次の通りです。
- 空き家バンクの利用手続きをする
- 現地で空き家の見学をする
- 購入を決めたら持ち主と交渉をして契約をする
空き家バンクの利用を検討している人は、参考にしてください。
空き家バンクの利用手続きをする
空き家バンクで空き家を探す際は、最初に空き家バンク利用登録申込書や空き家バンク利用者カードに、必要事項を記入して各自治体に提出する必要があります。書類作成の時には身分証明書も用意しておきましょう。登録完了後、空き家バンクを利用できます。
現地で空き家の見学をする
空き家バンクの利用手続きを終えた後は、気になる空き家を見学します。複数の空き家を見学することができますが、空き家によっては外観のみの見学になる可能性もあるので注意しましょう。また、空き家だけではなく、周辺の情報や様子もチェックすることで、暮らしやすいのかそうではないのか判断できます。
購入を決めたら持ち主と交渉をして契約をする
空き家の購入を決意したら、交渉・契約を進めます。その際には不動産会社を挟まないケースがあることや、自治体の関与もないということを認識しておきましょう。また、購入を決めても多数の申し込みがあった際、先着順になる可能性もあります。
探した空き家を購入する注意点
探した空き家を購入する注意ポイントは、以下の通りです。
- 空き家の持ち主との直接契約は避ける
- 所有している家は売却後に確定申告を忘れない
- 空き家を更地にしてしまうと税金が上がる
こうした注意点を把握し、スムーズに空き家を購入しましょう。
空き家の持ち主との直接契約は避ける
不動産業者の仲介なしでも空き家の売買を進められますが、不動産売買について知識・経験のない素人が契約の書類を作った場合不備が生まれやすくなります。そのため、できるだけ空き家の持ち主との直接契約は避けるようにしましょう。直接契約すると仲介手数料の節約につながるものの、トラブルを避けるためには専門家に依頼した方が賢明です。
信頼できる不動産会社を見つけるためには、以下の表を参考にしましょう。
知るべき情報 | チェック項目 |
不動産会社のネガティブな情報 |
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業者の免許番号 |
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国土交通省はネガティブ情報等検索システムという情報公開方法を用いて、行政処分を受けたかどうか確認できるようにしています。また、免許は5年ごとに更新されており多ければ多いほど長く営業しているため、信頼できる業者だと判断できます。これらの点をあらかじめ調べておくなら信頼性の高い不動産会社を知ることができます。
所有している家は売却後に確定申告を忘れない
今住んでいる家を売却して利益(譲渡所得)が出た場合、確定申告は必須です。利益の有無は、次の計算式で導き出せます。
- 収入額:不動産を売却したことで買主から受け取る金銭
- 取得費:建物や土地の購入費、改良費など
- 譲渡費用:仲介費用や測量費、登記費などの土地や建物を売るために直接かかった費用
この計算によって損失が出た場合でも、確定申告することをおすすめします。損失があった際には特別控除が利用でき、損益通算によって節税できるからです。
確定申告をするのがお得な理由をさらに知るには、こちらの記事もチェックしてみてください。

空き家を更地にしてしまうと税金が上がる
建物付きの土地と更地では、大きく税率が異なることも注意ポイントです。更地の場合、建物付きの土地と比較すると、最大6倍の固定資産税を支払う必要があります。購入した空き家を更地にする時には、固定資産税がどれほど変わってしまうのか、固定資産税の値上がりに見合ったメリットが生まれるのかをよく検討して進めましょう。
住み替え時にかかる税金についても合わせて知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。

まとめ
空き家を見つけるためには、中古物件を扱う不動産サイトを使ったり、住みたい地域の不動産業者に相談したり、空き家バンクで地方の空き家をメインに探したりする方法があります。理想の空き家を探し出す際は、将来暮らすのに困らないか、予算、空き家の耐久性、などをチェックしておきましょう。賃貸の空き家を探してみることもおすすめです。
探した空き家を購入する時には、持ち主との直接契約は避けること、それから、所有している家は売却後に確定申告を忘れないことも注意したいものです。ぜひ理想の空き家を見つけて、新しい生活を始めましょう!
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