結婚することが決まって新居をどうしようか迷ったとき、いい機会だからと結婚と同時にマンションを購入しようと決める方も多いのではないでしょうか。
マンションを新居として選ぶ選択肢には、マンションを新婚のうちに購入するパターンと賃貸マンションに住むパターンとありますが、どちらを選んだら良いかと迷うこともあるでしょう。
本記事では、新婚でマンションを購入しようか迷っている方へ向けて、メリットもあるがデメリットもあるということ、買うときに注意したいポイント、マンション購入を後悔しないためのコツなどについて解説していきますので是非参考にしてください。
※株式会社リンクアンドパートナーズによる調査。アンケートモニター提供元:GMOリサーチ株式会社
新婚夫婦がマンションを購入するメリット
マンションを購入する前にはメリットとデメリットを理解し比べることが、購入を悩んでいる人には購入する・しないのどちらを選ぶかの目安になります。新婚夫婦がマンションを購入することのメリットは以下の4つです。
- 毎月の返済額が少ない
- マンションが資産になる
- 好みの室内に出来る
- 万が一のときの生命保険代わり
1つずつ詳しく見ていきましょう。
月々のローン返済額を少なくすることができる
新婚時にマンションを購入することで返済する期間が長くできるため、月々の返済額は少なくなります。マンションは決して安くない買物で、住宅ローンを利用して購入することがほとんどで、長期に渡って返済をするものです。
金融機関では完済時の年齢上限や借入期間の上限を設けていることが多く、若くない年齢で購入する場合は返済期間がそう長くはできません。ですが若い年齢で購入する場合、借入期間を長くすることができます。
また、借入期間が20年・25年よりも30年や35年にすることで、同じ金額を借り入れても毎月の返済額が少なくなります。住宅ローンは定年後の生活を考えると、定年退職までに完済することが望ましいですが、毎月の負担が少ないため子供の教育費がかかる状態になっても返済がしやすいでしょう。
ですが、長期に渡って借りる場合は利息分の負担が大きくなりますので、頭金を用意しできるだけ借入額を少なくすることと、繰り上げ返済を行うことで総支払額を減らすことができます。
老後の資産にできる
マンションは購入することで資産になります。住宅ローンの返済が終わるまでは、毎月返済をしていきますが、賃貸物件に住んでいる場合は返済が無い代わりに、毎月家賃を支払っていかなければいけません。
毎月家賃を支払っても当然自分のものにはなりませんが、購入した場合はローンの支払が終われば住居費を支払う必要がなくなり、管理費や修繕費、固定資産税の支払いは発生しますが、自己所有のものとして老後も住み続けることができます。
自由にリフォームできる
購入したマンションは賃貸物件と違い自己所有物なので、一定の制限はありますが自分好みの家に自由にリフォームすることができます。
マンション専有区分と共用部分がありますが、リフォームしてよいのは専有部分です。そしてマンションには管理組合で定められた管理規約があり、許可された範囲内のみのリフォームや間取り変更ができます。
生命保険の代わりにできる
住宅ローンを利用してマンションを購入する場合は、団体信用生命保険の加入が必須となっている金融機関が多いです。債務者が契約中に高度障害が残るような怪我や病気、死亡など万が一のことがあれば、加入した保険より保険金が下ります。その保険金によって、住宅ローンの残債を清算し残額は無くなります。
結婚時に生命保険の加入する人も多くいるようですが、住宅ローン利用時に団体信用生命保険に加入することで、生命保険の代わりにもなるので、結婚時に加入する生命保険の保険料や保険金額を減らすことができるでしょう。
新婚夫婦がマンションを購入するデメリット
新婚夫婦がマンションを購入するメリットもありますが、デメリットも存在します。デメリットは以下の3つです。
- 家族の人数変化で広さが変わる
- 生活の変化で将来手放すこともある
- 住み替えに手間がかかる
結婚当時に描いていた家族の人数やライフスタイルは必ずしも、そのとおりになるわけではありません。ですのでそういった事があることを理解する必要があります。
家族が増えると手狭になる
新婚当初では予想していなかった家族構成が増えて、購入したマンションが狭くなることがあります。
結婚するときは子供は仮に2人として子供部屋の数を2つと決め、マンションもそれに合わせた間取りで購入するケースが多いでしょう。育てているうちに更に欲しくなり子供の人数が増えることがあります。
それまでは元気であった親が体調を崩したなどの理由で、同居をすることになる場合もあるかもしれません。家族が予想よりも増えた結果、リビングダイニングや居室が狭くなり、住み替えを考える様になることが大きなデメリットといえます。
ライフスタイルの変化に対応できない
人生には様々な転機が訪れますが、マンションを購入した後はその変化の対応が難しいでしょう。購入するときには、想定できなかった転勤や転職が必要になる可能性があります。その場合住んでいるマンションから通勤が難しくなることがある場合は、気に入って購入したマンションですが、手放すことになるかもしれません。
マンションの売却には通常3ヶ月から6ヶ月かかることが多いです。住み替えのための時間に余裕がある場合ばかりではなく、すぐに引っ越しをしなければいけない場合もあり、引っ越しと売却同時に進めることは非常に労力がかかります。
気軽に住み替えることができない
マンションを購入して自己所有のものとした場合は、賃貸物件と比べると簡単に住み替えるのは難しいです。マンションは集合住宅なので、近隣住民の騒音問題が起こることがあります。また、近所付き合いでのトラブルにより、住み替えをすることを検討する場合もあるでしょう。
住み替えを検討したときに住宅ローンの残債がある場合は、売却金額が残債を上回なければ残りの金額を工面して返済をしなければいけません。その他にも売却するためには、不動産会社に仲介を依頼したり内覧の対応をしたりなどのかかる手間があることや、仲介手数料・印紙税などのかかる費用があることを知っておく必要があります。
新婚夫婦がマンションを購入するときのポイント
メリットやデメリットを踏まえた上で、新婚夫婦がマンション購入の際に知っておきたい4つのポイントについて、ここでは説明していきます。
- 予算をしっかり立てる
- 家族構成ごとに合った間取りのマンションにする
- 立地を重視する
- 資産価値の高いマンションを選ぶ
あらかじめ予算を決めておく
第1に抑えておくべきポイントは、購入するマンションの予算を決めておくということです。最初から子供を持つ予定で1人分の収入で決めておく場合は、それほど問題ありません。ですが新婚当初は共働きでやっていく予定で、2人分の収入から支払っていける金額を決める方も多いでしょう。
2人分の収入で買える範囲のマンションを購入してしまったが、出産と同時に1馬力になってしまうと当初の予定よりも、収入が減ってしまい毎月の支払いが大変になってきます。そのようなことにならないためにも、子供を持つことを考えている場合は、予め1人の収入のみで生活していける程度に抑えることが望ましいです。
家族構成に合った間取りを選ぶ
予算がある程度定まったら次に決めたいのが、どのような間取りのマンションに住むかということです。夫婦2人のみで住む場合と、子供がいる場合では必要な広さは変わります。
夫婦2人のみなら1LDKから2LDK、将来子供を望むなら人数にもよりますが2LDKから4LDKの広さが必要となってきます。
広くなることで、都心部のマンションは手が届きにくい価格になりますが、どの間取りを選ぶにしても夫婦できちんと将来のことを見据えて、決めていきましょう。
生活しやすい立地を選ぶ
今後住むためのマンション選びでは、生活しやすく通勤や通学に負担のかからない立地のマンションを選ぶことが重要です。
共働きの場合はお互いの通勤しやすい場所を選びましょう。勤務先がお互い離れている場合は中間値を選んだり、どちらかが妥協をしたりすることも必要になります。どちらの会社も近い場合はマンションからあまり乗り換えをしなくて済むような立地や、駅から近いマンションを選ぶと良いでしょう。
通勤以外にも子育て環境を重視した場所を選ぶ場合には、近くに公園や病院、ドラッグストアやスーパーなどのお店などが充実しているエリアを選ぶことをおすすめします。
買い替えがしやすい物件を選ぶ
将来のライフスタイルや立地・間取りを十分に検討して購入しても、売却・買い替えを行うことがあります。資産となるマンションを購入するなら、買い替えしやすい物件を選ぶことも重要なポイントです。
資産価値が下がりにくいマンションとしてあげられるのが、タワーマンションです。タワーマンションは、駅からも近く周辺環境や共有設備も整っていて、住みやすいマンションが多いですが、購入価格は高額なことが多いため、予算の範囲であるかを確認しましょう。
大半のマンションが購入価格よりも売却価格を下回るので、人気のエリアや立地の良いマンション・築浅の中古マンションを選ぶことで、買い替えがしやすくなるでしょう。
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※株式会社リンクアンドパートナーズによる調査。アンケートモニター提供元:GMOリサーチ株式会社
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新婚夫婦がマンション購入を後悔しないための注意点
新婚夫婦がマンション購入を後悔しないための注意点について紹介します。マンション購入には様々な注意点がありますが、新婚夫婦ならではの注意点がありますので、以下の注意点を踏まえて購入に望みましょう。
スケジュール調整を忘れない
結婚とマンション購入を同時に行うのでスケジュール調整が必須です。結婚式の準備も引越し準備もそれぞれ多くのことをしなければいけません。
並行して準備を行うのは難しく、希望時期に入居するためには、やるべきことが重ならないような、無理のないスケジュールを組む必要があります。
新生活の準備資金を用意しておく
購入するときは頭金の他にも、新生活のための準備資金を用意しておく必要があります。結婚するまでに一人暮らしをしていて、家具や家電をそのまま新生活に利用する場合はそれほどかかりませんが、すべて一から準備する場合は、約100万円ほどかかることが多いです。
夫婦で話し合い、結婚後どのくらい生活費がかかるのかを細かく見積もりましょう。その上で、家具や家電の購入費用にどのくらい使うことができ、購入が必要なものを決めましょう。
両親への報告を忘れない
マンションを買うことを決めたのなら、必ずお互いの両親に報告をすることが大事です。購入後に「マンションを買いました」と報告をすることで、両親の心象を悪くするばかりか、結婚自体が破談になる可能性があります。
2人で決めたことは、必ずお互いの両親に報告をすることで、経験者としてもアドバイスをもらえることがあるでしょう。両親のどちらかが同居を希望しそうなときや報告の仕方に悩むときは、マンションの販売会社の担当スタッフに相談してみるのも良いでしょう。同じように悩んでいる人を担当していた経験がある場合は力になってくれることもあります。
20代なら賃貸で様子を見るという手もある
もし購入を考えている夫婦が20代とまだ若いなら、賃貸での生活を考えるのも良いでしょう。
国土交通省住宅局の「住宅市場動向調査」では、分譲マンション購入者の年齢は30歳代が43.5%と最も多くを占めています。次いで40歳代が25.3%で20歳代は10%以下となっています。このことから20代のうちは将来に備えて、資産を蓄えるという判断をして買わないと決断をする方も、多いのではないのでしょうか。
結婚して一緒に暮らすことで、今までわからなかったようなことが見えて来ることもあります。価値観の違うところが見えてきたら話し合うことで、理解することができるでしょう。それからマンションの購入を考えても決して遅くはありません。
新婚夫婦のマンション購入に関するQ&A
本記事の最後に、新婚夫婦のマンション購入に関するQ&Aをまとめてみました。マンション購入で疑問に思うことは解消することで、マンション購入を失敗せずまた、購入後に後悔しないことに繋がりますので是非チェックしてみてください。
マンションを購入するのが向いている人は?
戸建てとマンション賃貸と購入、それぞれ向き不向きがあります。マンション購入が向いているかどうかをチェックしてみてください。
- 利便性を重視する人
- セキュリティなどの設備が欲しい人
- 家族計画が決まっている人
- メンテナンスをしたくない人
購入と賃貸のどちらにすべきか?
マンションに住むなら購入と賃貸どちらにすべきか悩むことも、多いのではないでしょうか。マンションは賃貸として借りて毎月家賃を支払い続けていても、自己所有物とはなりません。毎月ローンを支払い資産を得たいなら、購入するのがおすすめです。
購入後に転勤となる可能性がある人は、賃貸に住むのがおすすめです。せっかくマンションを買っても転勤となれば、しばらく住むこともできないか二度と住むことがなくなり、手放すことになるからです。
購入にかかる費用は?
マンション購入は物件の購入費用だけではなくその他にもかかる費用があります。新築マンションの場合は購入代金のおよそ3%が諸費用としてかかります。中古マンション購入時は新築マンション購入時の諸費用以外に、仲介手数料や固定資産税・都市計画税の精算金がかかることを覚えておくと良いでしょう。
購入費用を下記のリストにまとめましたので、どの様な諸費用がかかるかをチェックしてください。
- 頭金
- 印紙税
- 登録免許税
- 司法書士への報酬
- 住宅ローン契約時の事務手数料
- 保証会社へ支払う保証料
- 不動産取得税
- 火災保険料
新婚でマンションを購入する人の割合は?
結婚と同時にマンションを購入する人の割合は、約16%と10組に1組以上が結婚と同時に購入しています。
早く購入することで、住宅ローンも早く終わり結婚時に購入した家具や家電は、マンションに合わせて購入するので、引っ越しをしない限り長く使い続けられます。その様なメリットを考えて結婚と同時に購入することが多いのでしょう。
お金や住まいについて相談したいときは?
マンション購入を検討するときに、お金や住まいについて疑問や不安が出てくる人は多いでしょう。疑問や不安は、お金や住まいについて詳しいファイナンシャルプランナー(FP)に相談するのがおすすめです。
ファイナンシャルプランナーとは金融・保険・不動産・年金・税制・相続の分野の幅広い知識を持ち、20年・30年先のことも見通してアドバイスをしてくれる有資格者のことを指します。不動産会社や金融機関に在籍していることもありますので、確認をして相談をしてみてください。
まとめ
新婚夫婦が結婚時にマンションを購入するときは、早いうちに購入することでローンの返済も早く終わり毎月の負担も少なくなるというメリットや、家族構成の変化に対応がしづらく、ライフプランをきちんと考えないといけないというデメリットがあることがわかりました。
購入後に後悔をすることを防ぐためには、買い替えを想定した物件の購入や、新生活のための資金を準備しておくことが必要となります。また、破談を防ぐためには購入する前にかならず両親への報告を怠らないようにしましょう。
ぜひ本記事を参考にしていただき、後悔しないマンション購入を目指してください。
また、マンション・マイホーム購入については次の記事でも取り扱っていますので、ぜひ合わせてご覧ください。

https://news.mynavi.jp/fudosan-satei/23316
※「マイナビニュース不動産査定」は以下に記載されたリンク先からの情報をもとに、制作・編集しております。
・https://www.land.mlit.go.jp/webland/
・https://www.rosenka.nta.go.jp/
・https://www.retpc.jp/chosa/reins/
・https://www.land.mlit.go.jp/webland/servlet/MainServlet
・https://www.zentaku.or.jp/cms/wp-content/uploads/2022/02/2021-fudousan-anke-to.pdf
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