マンション売却募集のチラシは信用できる?注意点や業者選びのコツも

マンション売却

マンションのポストに「マンション売ってください!」や「どこよりも高値で査定します!」といった不動産売却を募集するチラシが入っていることも少なくないと思います。マンションの売却を検討している人なら、チラシの魅力的なフレーズに興味を引かれますし、地域や期間限定と書かれていれば、急いで問い合わせしたくなりますが、勢いだけで連絡してしまうのは危険です。

不動産売買の広告には法律で厳しい規制が決められているので、規制を無視した誇大広告などの悪質な不動産会社ではないか、信頼できる内容なのかを知った上で問い合わせる事が大切です。

そこで、この記事ではマンション売却のチラシはどのように作成されるのか、業者選びのコツや、注意点などを詳しく解説していきますので、ぜひ参考にしていただき、トラブルのないマンション売却を目指しましょう。

マンション売却のチラシの基本

ここでは、マンション売却のチラシはそもそも何のために、どのように作成されるのかという基礎知識や、不動産売買の広告に関する厳しい規制の内容について詳しく解説していきます。

顧客確保のためチラシを作成

不動産会社の主な収入源は不動産売買の仲介手数料なので、少しでも多くの優良な売却物件を確保しておきたいと考えます。そのために、チラシを作成してポスティングしたり、ネットで広告を出して、マンションを売却したいと検討している顧客獲得を狙うのです。

また、不動産会社は売却物件を確保する事で、売手と買手の両方から仲介手数料をもらえる可能性も高まるため、需要が高いマンションは特に確保しておきたいというわけです。ちなみに、売手と買手の両方から仲介手数料を得る取引のことを「両手取引」といいます。

厳しい規制で誇大広告は禁止

不動産売買の広告は、他の業種よりも厳しく規制が定められています。大きな金額が動く取引なので、仮に嘘の情報や誇大広告があれば、買主と売主以外への被害はもちろん、社会的な影響が出る可能性もあるため、広告を出す際の時期や内容は下記のように法律でも厳しく規制されている上に、不動産業界でも自主的にルールが定められています。

もし、売主として不動産売却の広告を出す時は、事前に広告の規制について知っておくと安心です。

(誇大広告等の禁止)

第三十二条 宅地建物取引業者は、その業務に関して広告をするときは、当該広告に係る宅地又は建物の所在、規模、形質若しくは現在若しくは将来の利用の制限、環境若しくは交通その他の利便又は代金、借賃等の対価の額若しくはその支払方法若しくは代金若しくは交換差金に関する金銭の貸借のあつせんについて、著しく事実に相違する表示をし、又は実際のものよりも著しく優良であり、若しくは有利であると人を誤認させるような表示をしてはならない。

この条文では、物件の所在地や情報だけではなく、将来的な影響などについても、誤解を与えたり誇大広告になるような表現は禁止しています。

(広告の開始時期の制限)
第三十三条 宅地建物取引業者は、宅地の造成又は建物の建築に関する工事の完了前においては、当該工事に関し必要とされる都市計画法第二十九条第一項又は第二項の許可、建築基準法(昭和二十五年法律第二百一号)第六条第一項の確認その他法令に基づく許可等の処分で政令で定めるものがあつた後でなければ、当該工事に係る宅地又は建物の売買その他の業務に関する広告をしてはならない。

この条文では、建築基準法の許可が下りる前の物件の広告を禁止しています。

マンションを売却するまでの流れ

はじめに、マンションを売却するにはチラシの業者に連絡しないと売却できない訳ではありません。ネットで一括査定を受けて仲介業者を決める方法もありますので、一番信頼できる不動産会社と媒介契約を結ぶことが大切です。

また、マンション売却は売却準備期間、売却活動期間、売買契約後の手続きと大きく3段階のステップで進むため、マンション売却の大まかな流れについて知っておきましょう。

  1. 住宅ローンの残債を確認
  2. 必要書類の準備
  3. マンションの査定依頼(チラシの業者に連絡・ネットで一括査定など)
  4. 不動産会社と媒介契約を結ぶ
  5. 売却活動の開始
  6. 買主と売買契約の終結
  7. マンションの引き渡し
  8. 翌年に確定申告

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マンション売却チラシの注意点

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マンションのポストに投函されている不動産売却募集のチラシの中には、誤解を生むような内容で顧客獲得を狙う業者もいますので、そのまま信頼してしまうのは危険です。そこで、ここではチラシに書かれている注意点について解説していきます。

チラシの内容が所有しているマンションに合致

チラシに売って欲しいマンションの間取りや立地などが記載されている場合、自分が所有しているマンションの条件と合致していると、「自分のマンションとピッタリ!」と興味を引かれると思いますが、あまりにも条件が一致している場合は、不動産会社が顧客獲得のために実際はそのような条件のマンションを探していなくても、あえてポスティング先のマンションの条件を記載している可能性もあるので、注意が必要です。

購入希望者がいることを強調

不動産売却募集のチラシのうたい文句で多いフレーズの一つに「このマンションを購入したい方が多くいます!」など、すでに購入希望者が大勢いるかのような宣伝をしている場合があります。

しかし、人気があるマンションなので将来的に購入希望者が多く見込めますという話なら分かりますが、売却に出ていない物件にすでに購入希望者がいるというのはおかしな話なので、このような表現にも注意が必要です。

高額でのマンション売却を宣伝

マンションの売却を検討している場合、売却価格は気になるところだと思います。そのため、相場よりも高値で売却想定額を提示しているチラシや、「どこよりも高く査定します!」といった内容が書かれているチラシに魅力を感じると思います。しかし、売却想定額や査定額はあくまでも予想や目安といった価格のため、実際の売却額は低かったというケースも多いのです。

所有しているマンションの売却価格が気になる場合は、ネットの一括査定などを活用して相場を知っておきましょう。

嘘の広告を出す業者もいる

前述でも、不動産売買の広告には法律で厳しい規制が定められていると説明しましたが、そんな厳しいルールがあっても、稀に嘘の広告を出す悪徳な業者も存在します。

例えば、「至急、このマンションを購入したいお客様がいます!」や「もし、売却を当社に任せて頂けたらすぐに内覧のご案内ができます。」といった存在しない購入希望者を作り上げ、早急に売却させようとするケースや、「成約率90%を誇ります」といった嘘の実績で顧客獲得を狙うケースもあるため、気になった不動産会社があれば、問い合わせをする前に騙された人がいないかを口コミなどで調べることをおすすめします。

チラシ以外でマンション売却先の業者を選ぶコツ

ここまで、チラシの業者に依頼する際の注意点を紹介してきましたが、マンション売却を依頼する不動産会社の見つけ方はチラシだけではありません。ここでは、チラシ以外の仲介業者の探し方について解説していきます。

複数社で査定内容を比較

マンションの売却価格を決めるには、不動産市場と相場価格を知っておくことが大切です。ネットでマンションの査定を依頼する場合は、一括査定サイトなどを活用しなるべく複数社に依頼するようにしましょう。査定を依頼すると市場価格を元に適正な見積もりを出してくれますので、そこから査定の根拠に納得できる業者を選んでください。

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マンション売却の実績があるか

マンション売却の仲介を依頼する業者は、中古物件の売却実績があるところを選びましょう。実績が多いほど売却についてのノウハウを持ってますし、購入希望者も多く抱えている可能性が高いので、早期の売却が期待できます。

実績を確認するポイントとしては、直近で近くの地域で売却した物件があれば、まだ購入希望者の顧客がいる場合も高いですし、周辺施設やその地域の資産価値も把握しているはずです。

実際に話をしてみて信頼できるか

信頼できる不動産業者を選ぶのは、不動産を売却するのに最も重要なポイントと言えます。なぜなら、売却活動や買主との価格交渉、契約終結の手続き全般を担うからです。もし業者選びに失敗してしまうと売却までに時間がかかったり、市場価格よりも低い価格で売却されてしまい売主が損をするといった可能性もあります。

そういった失敗をしないためにも、査定の段階から要望をしっかり聞いてくれるか、売主の利益を優先して誠実に考えてくれるか、実際に担当者に話を聞いて信頼できるかどうか見極めることが大切です。

業者と合わない場合は迷わず変更

マンションの売却を不動産会社に依頼する際は、不動産業者と媒介契約というものを結ぶ必要があります。媒介契約には3種類あり、それぞれ契約の有効期間や報告義務、レインズへの登録期間など契約内容が異なります。

仮に、媒介契約を結んだ後に不動産業者と合わないなと思った場合は、契約期間を過ぎた後で別の業者を探すことをおすすめします。前述でも書きましたが、マンション売却において信頼できる不動産業者に依頼するのは、満足いく売却をするためにも重要なことなので、そこは妥協せずに安心して任せられる業者と契約しましょう。

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マンション売却で効果的なチラシを作成する方法

ここまで、マンション売却募集のチラシの信用性や注意点などについて主に取り上げてきましたが、ここではマンションを売却する上で、自分がチラシを作成する際に効果的な方法について解説していきます。

チラシを見せるターゲットを決める

不動産に限ることではありませんが、どの商品やサービスでもどのような人が購入するのかという、ターゲットを決めることは、広告を作成する上で非常に重要な作業となります。

例えば、4人家族でマンションを探している人は、1Rのデザイナーズマンションには興味を持たないでしょう。1Rのマンションなら、独身の人や投資目的の人をターゲットに絞り広告を作成した方が効果的と言えます。このように、売ろうとしているマンションは、どのような人が求めているのか考えると、セールスポイントも変わってきますので、ターゲットを決めて効果的な広告を作りましょう。

正確な情報が記載された資料を提供

マンションを購入した際に、不動産会社からもらった物件のパンフレットや資料が手元にあれば、それらを参考に広告を作成してもらいましょう。購入時の資料には間取り図や壁芯面積が記載されているはずなので、正確な物件の情報を広告に記載するために役に立ちます。

壁芯面積とは、壁と壁の中心から測る面積のことで、不動産売買の広告には全てこの壁芯面積で表示されているので、広告を作成する際には必須の情報となります。仮に失くしてしまった場合は、不動産会社が取り寄せてくれる場合もあるので、相談してみましょう。

独自のマンションに関する情報を記載

不動産売買の広告には法律で厳しい規制が決められていると前述でも解説しましたが、規制に反さなければ、自由に物件の魅力をアピールすることはできます。

中古マンション売却の広告を作成する際には、所在地や間取りなどの正確な物件情報以外にも、住んでいたからこそ伝えられる魅力があるはずです。例えば、周辺施設の充実や利便性、マンションから見える景色や共有施設の清潔さなど、新築マンションでは具体的に伝えることが難しい点も、中古マンションなら可能ですので、独自の魅力を上手にアピールしましょう。

見栄えのよい写真を使う

写真の見栄えは購入決定への判断に大きく影響します。マンション売却のチラシを作成する際は、内装はもちろんですが、外観の写真もなるべく全体が映り、綺麗に撮れている写真を使用しましょう。内装は住む人によって変わっていくものですが、外観は変えようがないため、写真を見た人がそこに住みたいと思わせ、住んだ時のイメージが湧く写真を使用しましょう

作成されたチラシは必ずセルフチェック

ここまでチラシを作成する際のポイントについて取り上げてきましたが、実際に作成するのは多くの場合、媒介契約を結んだ不動産業者が行います。しかし、作成段階から自分の要望や宣伝したいポイントをしっかり伝えることは重要ですし、完成した後も印刷の前に確認させてもらい、追加したい部分や修正点があればその際に伝えるようにしましょう。

不動産売却において、ネットでもチラシでも広告は重要な役割を担いますので、妥協せずに満足いく広告を作成してください。

Q&Aマンション売却のチラシ

ここでは、マンション売却募集のチラシについて費用や期間など、よくある質問をまとめましたので、参考にしてください。

チラシのポスティングは止められる?

マンション売却の意思がない人には、毎回大量に投函されるチラシは捨てる手間もかかりますし、迷惑なものだと思います。チラシのポスティングをやめさせたい場合は、ポストに「チラシの無断投函お断り」などのステッカーを貼って投函させない方法や、広告主に問い合わせて迷惑なのでポスティングをやめてほしいと伝える方法もあります。

それでも改善されない場合は、マンションの管理会社から広告主に注意してもらうと個人がクレームをいれるより、深刻に取り合ってもらえる可能性が高まります。

チラシにかかる費用は誰が支払う?

基本的に不動産売買の広告費用は不動産業者が負担します。宅地建物取引業法でも、不動産業者が報酬として受け取れるのは、売買成約時に発生する仲介手数料のみと決められているので、仮に不動産業者が事前に広告費用を売主に請求してきたら、それは法律に違反する行為となってしまいます。

もし、売主が広告を拡大したかったり、特別に費用がかかる広告を出したい時は、その費用を売主が負担して不動産業者に頼むというケースはありますが、通常の広告であれば、費用の負担は不動産業者が仲介手数料の範囲内で行います。

チラシを出してから売却までにかかる期間は?

マンション売却にかかる期間は、売却活動を始めてから平均で約4ヶ月程度かかります。需要がある地域や物件の状態、不動産会社の力量や媒介契約の種類、売却活動を始める期間などによって差はありますが、どんなに条件が良くても売却活動を開始したらすぐに売れる訳ではないので、売却を検討している人は余裕を持って計画的に売却活動を始めましょう。

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まとめ

マンションに投函されているマンション売却募集のチラシについて、信用性や活用する際の注意点、また、マンション売却の流れや、不動産売買の広告に関する規制について解説してきましたが、マンションを売却する際には、事前に不動産売買に関する知識を身につけた上で、信頼できる不動産会社を選ぶことが何より重要です。

どんなに魅力的な内容のチラシでも、すぐに決めてしまうのではなく、あくまで参考程度に留めておくことが大切です。実際に査定する時は、複数社に査定を依頼して、市場価格に合った適正な金額で売却価格を決め、後悔しないマンション売却を目指してください。

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