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リボンエナジーのメリットやデメリットは?電気料金が高くなる人の特徴やプランについて解説

リボンエナジーのアイキャッチ

リボンエナジーはサービスが始まって間もない新電力で、「電気代が高くなるのでは?」「利用しても大丈夫?」と料金面や手続きの評価が気になりがちです。

リボンエナジーは市場連動型の電気料金プランを用意しており、使い方次第で今よりも大幅に節約できる可能性があります。

リボンエナジーの料金プランを元に、電気代を下げられる人の特徴が分かれば、乗り換えるか判断しやすいです。

本記事では、リボンエナジーについて以下の内容を分かりやすく解説しました。

基本料金&燃料費調整額が0円!

目次

リボンエナジーの基本情報と嬉しいメリット4つをチェック

リボンエナジーは2024年5月から電気の供給を開始した新しい電力会社で、情報は少ないものの乗り換えるメリットがあります。

リボンエナジーの基本情報は以下のとおりです。

リボンエナジーの商標画像
公式サイト https://ribbonenergy.jp/
供給エリア 全国(沖縄・離島を除く)
料金プラン 基本料金:0円
電力量料金:地域により変動
初期費用 無料
基本料金 無料
解約金 無料

リボンエナジーの料金プランは、市場連動型の1つだけとシンプル。

新電力で高額になりがちな燃料費調整額や、基本料金は0円です。

燃料費調整額は、発電に必要な原油や液化天然ガスの価格変動を電気料金に反映させた金額。

燃料が高ければ電気料金も上がる仕組みです。

電気料金は以下の3項目で構成され、すべて単価×電気使用量で計算します。

  • 固定従量料金
  • 変動従量料金
  • 再エネ賦課金

再エネ賦課金は再生エネルギーを普及させるための資金です。

国で単価が決められるため、どの電力会社を選んでも料金は変わりません。

2024年度は3.49円/kWhで、毎年3月に翌年度分の単価が発表されます。

固定従量料金と変動従量料金を比較すると、節約できるか確認可能です。

リボンエナジーを利用するときの大きなメリットは以下の4つ。

  • 解約料と事務手数料が無料
  • 変動従量料金はスマホから逐一確認できる
  • 支払方法の選択肢が多い
  • 7つの割引を活用してさらにお得

リボンエナジーは、新規契約や解約時に手数料が発生しません。

手続きや電気料金の確認は、すべてスマホのマイページからできる手軽さもメリットの1つです。

スマホ決済やデビットカードにも対応しており、自分に合った支払方法が選べます。

地域に根付いた電力会社より、便利で現代的なサービスが多いため、スマホ1つで完結する手続きに慣れている若年層にもおすすめ。

余計な出費なく便利に管理できる電力会社へ変更したいなら、リボンエナジーを利用しましょう。

解約料や事務手数料は無料だから乗り換えやすい

リボンエナジーでは、解約料や事務手数料は無料です。

他社から乗り換えるときは、特別な手続きや工事は発生しません。

申し込みが完了したら、リボンエナジー側の切替手続きが終わるのを待つだけです。

契約期間の縛りもないため、乗り換えて不満を感じたときもすぐに解約できます。

リボンエナジーを解約したいときも、乗り換え先が手続きを行うため、利用者が対応する必要はありません。

「解約したいのに電話がつながらない」「連絡が来ず解約できない」といったトラブルは起きにくいです。

乗り換えも解約も手軽にできるため、電気料金が安くなる電力会社を探している人はリボンエナジーを試しましょう。

30分おきに変動する電気料金はスマホからリアルタイムで確認可能

リボンエナジーの変動従量料金は、スマホからリアルタイムで確認可能です。

リボンエナジーのマイページ画像

参照元:料金メニュー

30分おきに変わる料金がその場で確認でき、安い時間帯も一目で分かるのが特徴。

こまめに確認すると、あらかじめ電気代が予測できます。

高い時間帯と安い時間帯は最大10円ほど差があるケースもあり、利用時間帯を意識するだけで節約が可能に。

毎日使う電気のうち、200kWh分を従量料金が安い時間帯にするだけで、電気代を約2,000円抑えられます。

変動料金の推移から今後の値動きを予測する、普段より高額なときは充電や電気の使用を控えるといった行動もでき、こまめに確認できる人には便利です。

電気料金の変動を確認しながら安い時間帯に電気を使いたい人は、リボンエナジーを利用しましょう。

リボンエナジーの支払方法は4つ!スマホ決済やデビットカードも使える

リボンエナジーの支払方法は以下4つから選べます。

  • クレジットカード
  • デビットカード
  • Apple Pay
  • Google Pay

クレジットカードのほか、スマホ決済が登録できるのもリボンエナジーならではの特徴です。

スマホ決済には交通系ICカードや電子マネーも登録可能。

デビットカードも支払方法に選べるため、クレジットカードが作れない人でも利用できます。

契約者ではなく家族名義のクレジットカードも登録でき、様々な支払いを1つにまとめたい家庭にとってメリットが大きいです。

クレジットカードなしでも利用でき、支払いの柔軟性も高い電力会社が希望なら、リボンエナジーを選びましょう。

リボンエナジーの割引を活用すればさらに電気料金を抑えられる

リボンエナジーには7つの割引メニューがあり、上手に活用すれば電気料金を大きく節約できます。

リボンエナジーで提供している割引は以下の7つです。

割引メニュー名 対象者 割引額(/kWh)
マイホーム割引 持ち家に居住 0.55円
ファミリー割引 世帯人数に応じた割引 1人あたり0.11円
(最大0.55円まで)
ペット割引 ペットを飼っている 0.55円
オール電化割引 オール電化住宅に住んでいる 0.55円
太陽光割引 持ち家に太陽光発電設備がある 0.55円
蓄電池割引 家庭用蓄電池を所有 0.55円
EV割引 電気自動車を所有 0.55円

割引メニューは併用可能で、対象であればすべての割引が受けられます。

割引が適用される条件は難しくなく、例えばオール電化の持ち家でペットを飼っている5人家族がリボンエナジーを契約すると、毎月2.2円/kWhの割引が受けられます。

リボンエナジーのシミュレーションを利用すると毎月約700円が割引されるので、年間で約8,400円もお得になる計算です。

割引を受けた上で変動従量料金が安い時間帯を狙って電気を利用すれば、大きな節約につながる可能性があります。

2~3個ほど条件に当てはまるなら、今より電気料金を安く済ませられる家庭も少なくありません。

リボンエナジーの公式サイトでは、適用される割引をタップで選ぶだけで割引が適用された電気料金を算出してくれます。

電力を多く使う家庭ほど割引を活用できるので、当てはまる項目がある家庭はシミュレーションで電気料金を比較してみましょう。

リボンエナジーのデメリットは電気料金の高さ?基本情報と注意点を確認

リボンエナジーはメリットも多い一方、電力の使い方によっては逆に電気代が高くなるデメリットもあります。

リボンエナジーの固定従量料金は以下の通りで、電力会社の管轄エリアごとに異なります。

地域名 固定従量料金(/kWh)
東京電力エリア 22.0円
北海道電力エリア 24.2円
東北電力エリア 22.0円
中部電力エリア 22.0円
北陸電力エリア 22.0円
関西電力エリア 19.8円
中国電力エリア 22.0円
四国電力エリア 22.0円
九州電力エリア 19.8円

市場連動型のため、上記に加えて30分おきに変動する変動従量料金が加算されます。

リボンエナジーの電気料金が高くなるのは、以下2つの影響が大きいとき。

  • 市場価格が高騰した
  • 変動従量料金が高い時間帯に集中して電力を使った

上記はいずれも、市場連動型で料金が決まるプランならではのデメリットです。

元から電気使用料が少ない人も、リボンエナジーへの切り替えでは大きく電気料金が安くなりません。

申込前にリボンエナジーの特徴や注意点を確認してから申し込みましょう。

リボンエナジーの電気料金は市場連動型のため高騰リスクがある

リボンエナジーが採用している市場連動型プランは、燃料価格や世界情勢の変化による高騰リスクがあります。

市場連動型とは、日本卸電力取引所の取引価格に応じて電気料金の単価が変わるプランです。

日本卸電力取引所は、日本で唯一電力の取引ができます。

リボンエナジーでは、変動従量料金の部分が市場価格に連動する仕組みです。

実際に過去の電力取引価格を見ると、以下の通り取引価格が高騰するタイミングがいくつかあります。

リボンエナジーのグラフ画像

引用元:https://www.jepx.jp/electricpower/market-data/spot/ave_month.html

2021年1月に価格が大きく跳ね上がっているのは、寒波襲来と発電所の燃料であるLNG(液化天然ガス)の在庫減少が重なったためです。

2022年頃からは、ウクライナ侵攻や為替の円安により電気料金が高騰しました。

予期せぬ事態で急に電気料金が上がるリスクがあるため、月ごとに細かく家計を調整している人にはデメリットが大きいです。

大まかに予算を立てていて、市場価格が安くなる時期に電気代が下がればいい人は、リボンエナジーを検討しましょう。

燃料費調整額0円は本当にお得?

リボンエナジーでは燃料費調整額0円を大きく打ち出しており、一見すると燃料費が高騰しても電気料金は安定しそうなイメージです。

しかし、電力の市場価格に応じて変わる変動単価が電気料金に組み込まれています。

市場価格は燃料費が高くなると高騰する傾向にあるため、燃料費調整額0円でも影響をなしにはできません。

燃料費調整額が1ヶ月単位で決定するのに対し、変動従量料金は30分おきに変わるのが大きな違いです。

使う時間帯により電気代が変わるため、一概にどちらがお得かは決められません。

とにかく安く済ませたいなら、使用量と電気の使用時間帯を細かく算出し、リボンエナジーのシミュレーションを行いましょう。

節約するには市場価格が下がる時間帯を狙って家電を使う必要がある

リボンエナジーの料金プランで電気代を節約するには、市場価格が下がる時間帯に集中して家電を使う必要があります。

日本卸電力取引所のデータを見ると、取引価格は日中に大きく下がりやすい傾向です。

リボンエナジーの12月1日のグラフ画像

引用元:https://www.jepx.jp/electricpower/market-data/spot/

例として2024年12月1日(日)の取引価格推移を見ると、10時30分から13時までが底値でお得な時間帯だと分かります。

逆に朝7時30分までと夕方15時30分以降は単価が底値から10円以上高くなり、電気代が高くなりがちです。

別の日を確認すると、日中だけでなく深夜にも取引価格が下がるケースも。

リボンエナジーの12月10日のグラフ画像

引用元:https://www.jepx.jp/electricpower/market-data/spot/

2024年12月10日(火)の例では、10時から15時頃と深夜に取引価格が安い時間帯があります。

電気の需要が増える朝の登校や出勤前と、夕食前後の時間帯は、どの日でも取引価格が高い傾向です。

日中や深夜に集中して電気を使える環境なら、リボンエナジーで電気代を節約できる可能性があります。

以下の家庭は電気代を節約できる可能性も。

  • 在宅ワークや専業主婦で昼間に家電を使える
  • 深夜に電気を使う機会が多いオール電化

スマホで30分おきに変わる変動単価をリアルタイムで確認できるため、こまめにチェックして安い時間帯を狙い、電気を使いましょう。

電気使用量が少ない家庭では基本料金0円のメリットが少ない

電気使用量が少ない家庭では、基本料金がある電力会社との契約でも価格を安く抑えられるため、メリットを感じにくいです。

東京電力管内で1人暮らしをするケースの電気代シミュレーションを比較しました。

30A契約・155kWh使用(2025年1月の使用を想定)
項目 リボンエナジー 東京電力(スタンダードS)
基本料金(30A) 0円 935.25円
従量料金 3,100円 4,850円
変動従量料金 1,653円
燃料費調整額 0円 -1,009.05円
割引 -15円
合計 4,738円 4,776.2円

※再エネ賦課金、消費税は考慮していません。

東京電力と比べると、電気料金は約40円安い結果となりました。

近年は大手電力会社の燃料費調整額がマイナスとなっているため、金額差はほとんどありません。

変動料金が高い時間帯ばかりに電気を使うと、リボンエナジーの方が高くなる可能性も。

電気料金の変動を考慮せず電気を使いたい人は、市場連動型のリボンエナジーよりも料金が一定の東京電力を選びましょう。

リボンエナジーに申し込む手順と向いている人の特徴

リボンエナジーに申し込むときは、以下の手順で手続きを進めましょう。

  • 手元に検針票を用意する
  • Webの「お申し込み」ボタンから申込開始
  • 必要情報を入力
  • 利用開始が確定後、契約切替日はメールで連絡

申込時、現在の契約先が発行した検針票に記載されている以下3つの情報が必要です。

  • 電力会社名
  • 22ケタの供給地点特定番号
  • 契約番号

検針票がないときは、電力会社のマイページで情報を確認しましょう。

申込手続きは最短3分程度で完了し、元の契約先への連絡は不要です。

申し込みから契約先の切り替えまでは7日程度、引っ越しを伴う契約のときは2日程度かかります。

引っ越しで住所が変わるときは乗り換えではなく新規契約となるため、必ず元の契約先で解約手続きを行いましょう。

手続きを行わないと、前の住所で基本料金が発生し続けます。

リボンエナジーが向いているのはどんな人?

リボンエナジーの利用が向いているのは、以下2つの条件に当てはまる人です。

  • 在宅時間が長く家電の使用や充電の時間が調節できる
  • 割引メニューの適用が多い

こまめに電気の使い方を調節できる人は、リボンエナジーへの乗り換えで電気料金の節約がしやすいです。

7つある割引メニューは、対象になるだけで電気代を抑えられます。

世帯人数が多く、持ち家でオール電化住宅に住んでいる人は割引幅が大きくなりやすいです。

条件に当てはまる人は、リボンエナジーのシミュレーションも活用して乗り換えを検討しましょう。

在宅時間が長く電気の使い方を調節できる人は電気代を安くしやすい

家にいる時間が長く電気の使用時間を調節できる人は、変動従量料金が安い時間帯を狙いやすいです。

太陽光発電ができる時間帯は、特に変動料金が安くなりやすい傾向にあります。

日中の電気代が安い時間帯に、給湯器の湯沸かしや食洗機を狙って利用できる以下の人はリボンエナジーで節約しやすいです。

  • 在宅ワーク
  • 夕方以降にアルバイトやパートをしている
  • 主婦や子育て中で在宅時間が長い

日中に電気の利用時間を調節できない人は、夜間で電気料金が安くなる時間帯を狙いましょう。

夜中にタイマーで洗濯機や食洗器を使うと、節約につながる可能性も。

安い時間を狙うのが難しい人は、時間帯ではなく電力使用量によって金額が変わる電力会社が向いています。

燃料調整金額で電気代を大きく変動させたくない人は、地域の大手電力会社を選びましょう。

少しでも安くしたい人は、以下の新電力会社も向いています。

  • TERASELでんき
  • オクトパスエナジー
  • CDエナジー

上記の電力会社はいずれも複数のプランを用意しており、解約料は無料です。

オール電化住宅の持ち家で世帯人数が多いと割引額が大きい

リボンエナジーで大きな割引を受けられるのは、オール電化住宅の持ち家で世帯人数が多い家庭です。

節約効果の大きい割引の例は以下の通り。

リボンエナジーで割引を受ける例
条件 割引額
持ち家 0.55円/kWh
オール電化住宅 0.55円/kWh
世帯人数 1人あたり0.11円/kWh
※最大0.55円/kWhまで

世帯人数が5人以上いるだけで、常時合計1.65円/kWhの割引が受けられます。

一戸建て住宅に住んでいる家庭なら、太陽光発電や蓄電池の所有でも割引が適用。

電気料金単価が割引となるため、使用量が多いほど割引金額が大きくなります。

乗り換えを検討している人は、割引を適用させた上でシミュレーションして料金を確認しましょう。

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