QUICPay QUICPay(クイックペイ)の種類と特徴を徹底解説

投稿日時:2021.03.20
現金いらずで支払いができて、クレジットカードのようなサインや暗証番号もいらない電子マネーはとても便利ですよね。
そんな電子マネーの中でも加盟店の数が多く、人気を集めているものの1つがQUICPay(クイックペイ)です。
電子マネーというと、カード型やスマホなどで利用するモバイルタイプが主流ですが、実はこのQUICPayにはそれ以外にも様々な種類があり、用途に合わせて選ぶことができます。
ここではそんなQUICPayの種類と、それぞれの特徴について詳しくご紹介していきたいと思います。
チャージ不要のポストペイだから便利!QUICPay(クイックペイ)の基本
まずはQUICPayの基本的な機能・サービスについて、一通りご説明していきましょう。QUICPayは、クレジットカードと連携して後払いの形で支払いをするポストペイタイプの電子マネーです。
プリペイドタイプの電子マネーと違って事前のチャージを必要としないので、使いたいときにいつでもすぐ使うことができます。
すべてのクレジットカードがQUICPayと連携可能ではない
ただしすべてのクレジットカードがQUICPayと連携可能なわけではありません。
クレジットカードの発行会社によってはQUICPayに一切対応していない場合もありますし、QUICPayのタイプによっても連携できるクレジットカードの種類は多少異なるので、注意が必要です。
QUICPayを利用するつもりで新たにクレジットカードを作る場合には、必ず自分が利用したいタイプのQUICPayに対応している発行会社かどうかを確認して選ぶようにしましょう。
QUICPayはクレジットカード同等の補償が受けられる!紛失・盗難補償付きで安心
チャージ不要で使えるQUICPayのようなポストペイ式電子マネーは、なくしたり、盗まれたりしてしまった時に容易に悪用されてしまうというリスクがあります。
その点、QUICPayには紛失・盗難補償が備わっており、万が一不正利用被害にあった場合にも、原則として連携しているクレジットカードと同等の補償が適用されるので安心です。
こうしたサポートの手厚さも、QUICPayの魅力の1つと言えるでしょう。
QUICPay(クイックペイ)単体として使える!5種類のQUICPayの特徴を解説
それではここからは、肝心のQUICPayの種類について見ていきましょう。QUICPayの中でも、QUICPay単体のサービスと、他の電子マネーなどの機能を兼ね備えた多機能タイプがあるのですが、まずはベーシックな単体のタイプから見ていきたいと思います。
- QUICPay専用カード
- QUICPayモバイル
- QUICPay+(Applepay)
- QUICPay+(Google Pay)
- QUICPayコイン
それぞれの機能や特徴について、以下にご説明していきます。
ベーシックなカードタイプで作りやすい!QUICPay専用カード
まず最初にご紹介するのは、QUICPay専用カードです。このQUICPay専用カードはその名の通りカード型をしており、QUICPayとしてのみ利用することができます。
- カード型でお財布やカードケースに入れておける
- クレジットカード発行会社の取り扱いが比較的多い
カードなのでお財布やカードケースの中に入れてておき、ちょっとした買い物にいつでも利用することができます。
クレジットカード発行会社での取り扱いもJCBカードやセディナカード、オリコカードを含め計9社と比較的多く、作りやすいQUICPayの1つといえますね。
スマホ・携帯電話でQUICPayが使える!QUICPayモバイル
QUICPayにはアンドロイドのスマホ・携帯電話のおサイフケータイ機能を利用したQUICPayモバイルもあります。
- スマホ・携帯電話と一体化して利用できる
- クレジットカード発行会社の取り扱いが比較的多い
QUICPayをスマホや携帯電話と一体化することができるので、他のタイプのように別途カードや機器が増えるわずらわしさがないのが最大のメリットです。
支払い方法はカードタイプと同様で、スマホ・携帯電話を端末にかざすだけで支払いができます。短時間の外出でも必ずスマホ・携帯電話を持ち歩く習慣のある方にとっては最も使い勝手の良いタイプと言えるでしょう。
クレジットカード発行会社の取り扱いもカード型と同様に比較的多くなっていますが、最近ではApple Pay、Google Payへの移行が進んできています。
利用上限なしで使える!ApplepayのQUICPay+(クイックペイプラス)
上でご紹介したQUICPayモバイルは、おサイフケータイ機能を利用するため、iPhoneユーザーの方には利用することができませんよね。
しかし、QUICPayはiPhoneやAppleWatchに搭載されたApplepayでも利用することができるのです。
- スマホと一体化して利用できる
- クレジットカード以外にプリペイドカード、デビットカードとの連携も可能
- 1回に2万円以上の高額利用にも対応(QUICPay+加盟店のみ)
Applepayで利用できるQUICPayは、QUICPay+というバージョンアップした仕様になっており、通常のQUICPayとは2つの違いがあります。
まず、従来のQUICPayでは1回の利用額上限は2万円となっていましたが、QUICPay+にはその制限がありません。
また、クレジットカードだけでなく、プリペイドカードやデビットカードと紐づけることができるのも、QUICPay+(クイックペイプラス)だけの機能です。
アンドロイドでもGoogle PayでQUICPay+が使える
Apple Payからは少し遅れましたが、アンドロイドが提供をスタートした同種のサービスGoogle Payでも、同じようにQUICPay+を利用することができるようになっています。
まだまだ対応可能なカード会社数は多くはありませんが、今後順次拡大していくことが予想されます。アンドロイドユーザーの方が新たにQUICPayを作るなら、モバイルQUICPayよりもこちらの方がおすすめです。
スポーツにもおすすめ!コンパクトNo1のQUICPayコイン
QUICPayの中でも最もコンパクトなのが、コインの形をしたその名もQUICPayコインです。
- 500円玉大のコンパクトサイズで携帯に便利
- 専用リストバンドで紛失のリスクを軽減
- 取り扱いクレジットカード会社はJCBのみ
QUICPayコインは500円玉よりも少し大きいくらいの極小サイズで、小さなコインケースや洋服のポケットにも容易に収まります。
もちろん、素材は金属ではないので小銭よりも軽く、持ち運びの負担はほぼないと言ってよいでしょう。専用リストバンドが販売されているので、そちらを併せて利用するのもおすすめです。
リストバンドにQUICPayコインを装着して携帯することができるので、さらに便利になりますし、紛失のリスクも軽減することができます。特にランニングなどのスポーツシーンでは、このQUICPayコインとリストバンドの併用が最適です。
なお、QUICPayコインはJCBカードからの発行となっており、他のクレジットカード会社のカードとの連携はできないので、その点は注意してくださいね。
QUICPay(クイックペイ)におすすめのクレジットカード
ここで、QUICPay(クイックペイ)におすすめのクレジットカードについて触れていきますね。
年会費無料で高還元のお得なクレジットカードを厳選して3枚ご紹介していきます。
年会費無料&高還元!JCB CARD W
JCB CARD Wは年会費が無料の上に基本還元率が1%と高く、人気の高還元カードです。
セブン-イレブンやAmazonなどの特定店舗で2%もの高還元を誇るクレジットカードで、年会費が無料にも関わらず旅行保険まで付帯するハイスペックカードでもあります。
QUICPayとも相性抜群の1枚で、スペックが高いのでメインカードとしても大活躍してくれることでしょう。
女性に一押し!JCB CARD W plus L
女性の方にはJCB CARD W plus Lがおすすめです。JCB CARD W plus Lも年会費は無料ですし、還元率やカードスペックはJCB CARD Wと同じです。
唯一違う点は、JCB CARD W plus LにはJCB CARD W の特典に加えて、LINDAリーグ(女性のキレイを応援)や、低価格で加入できる女性疾病保険などのオプションサービスが使える点ですね。
いろいろ使えてさらに便利に!多機能タイプの3つのQUICPay(クイックペイ)
単体でも十分に便利なQUICPay(クイックペイ)ですが、さらに幅広いシーンで活用できる多機能タイプも用意されています。QUICPay以外としても使える多機能タイプのQUICPayとしては、以下の3種類があります。
- クレジットカード一体型
- QUICPay(nanaco)
- ANA QUICPay+nanaco
こちらも、それぞれの機能と特徴について簡単にご紹介していきましょう。
1枚でクレカとQUICPayが使える!クレジットカード一体型
- クレジットカードとQUICPayが1枚で使える
- 取り扱いクレジットカード会社は3社
(JCB・オリコ・住信SBIネット銀行)
クレジットカード自体にQUICPayの機能を搭載したクレジットカード一体型は、多機能タイプの中では最もメジャーなタイプと言えるでしょう。
セブン-イレブンでお得!QUICPay(nanaco)
QUICPay(nanaco)は、その名の通り、QUICPayとnanacoの機能を併せ持つ多機能タイプの電子マネーです。nanacoカードにQUICPay機能を搭載するという形で利用することになります。
- QUICPayとnanaco両方の加盟店で利用可能
- チャージ不要でQUICPayでもnanacoでも使える
- セブン-イレブンでクレジットカードポイントとnanacoポイント二重取り
- nanacoカード発行手数料300円(税込)
- 連携可能なクレジットカード会社は3社
QUICPayとnanaco、いずれの加盟店でも利用することができ、非常に便利です。基本的な機能面に関してはQUICPayを踏襲しており、nanacoとして使う場合でもポストペイでチャージ不要となるほか、利用に応じて連携しているクレジットカードにポイントが貯まっていきます。
しかも、セブン-イレブン利用時には以下のようにポイントを2重取りできるのです。
なお、QUICPay(nanaco)と連携できるクレジットカードは、下記のカードと限られるので、注意してくださいね。
1つで3役!空港で便利なANA QUICPay+nanaco
ANA QUICPay+nanacoは、ANAの国内線をあらかじめ予約・購入しておくことで空港での搭乗手続きが不要になる『スキップサービス』に加えて、QUICPayとnanaco2つの電子マネーを利用できる、1つで3役の多機能ツールです。
- ANA『スキップサービス』とQUICPay・nanacoの3つの機能を搭載
- QUICPayとnanacoそれぞれにポイントが貯まる
- 一部のANAカードマイルプラス加盟店ではANAマイルも貯まる
- セブン-イレブンでポイントとマイルの三重取りが可能
- ANA JCBカード会員のみ利用可能
ANA航空機の尾翼を模したオリジナルのキーホルダー型をしています。QUICPayとnanaco両方の加盟店で利用できるのは上でご紹介したQUICPay(nanaco)と同様ですが、基本的な機能を共有しているわけではなく、nanacoの利用時には通常のnanacoと同様に事前のチャージが必要となります。
QUICPayの加盟店には関西国際空港やANA FESTAといった空港施設やショップも含まれているため、場合によってはこのANA QUICPay+nanaco1つで出発前の空港での利用にすべて対応することができるというのが、このサービスの最大のメリットといえるでしょう。
なお、このサービスはANAとJCBが提携して提供しているものなので、ANA JCBカード会員の方しか利用することができません。
ANA JCBカード
ANA JCBカードには一般カードの他にも、ワイドゴールドカードやプレミアムカードといった複数のグレードのカードが用意されています。年会費も無料から最大で70,000円とかなり幅があります。
全グレードの共通特典としてカードの継続利用や対象フライト利用などでボーナスマイルがもらえるほか、ANAカードマイルプラス提携店でもマイルが貯まったり、ショッピング利用で貯まったポイントをANAマイルに移行できたりとお得にマイルが貯められる陸マイラーにはおすすめのカードです。
加えて、JCBとANAカードそれぞれの共通特典ももちろん利用可能となっています。もちろんカードのグレードに応じたプラスアルファの特典・サービスも備わっています。
ANAやグループ便を利用する機会が多い方にとっては、ANA QUICPay+nanacoと併せて活用の機会が非常に多いクレジットカードとなるでしょう。
ポイントシステムに関しては、QUICPayとnanacoは基本的には完全に分離しており、それぞれの利用に応じてクレジットカードのポイントやnanacoポイントが貯まっていく仕組みになっています。
ANA QUICPay+nanacoはマイル加盟店でポイントとマイル2重取りできる
ANA JCBカードは通常のポイントのほかに、ANAカードマイルプラス加盟店ではマイルもANAのマイルも獲得することができるお得なクレジットカードですが、QUICPayでの利用時も一部の加盟店でマイルの付与を受けることが可能です。
一例としてセブン-イレブンはANAカードマイルプラス加盟店になっているため、ポイントとマイルの二重取りが可能となっています。
さらにQUICPay(nanaco)と同様に、セブン-イレブンでのみQUICPay機能で支払った場合にも特例的に200円ごとに1ポイントのnanacoポイントも獲得できます。
結果としてANA QUICPay+nanacoではポイント・マイルの三重取りができてしまうのです。このお得さと利便性は、特に旅行や仕事などでANAの航空便を利用する機会が多い方にとっては、大きな魅力となるでしょう。
普段の買い物からレジャーまで…いろいろ使えるQUICPay
QUICPayを利用する上で気になるのが、どこで使うことができるのか?という点ですよね。QUICPayの加盟店は280以上あり、全国的に店舗を展開する大手も多数含まれています。以下に主要な加盟店を抜粋してご紹介しましょう。
カテゴリ | 加盟店 |
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コンビニ | ・セブン-イレブン ・ローソン ・ファミリーマート ・ミニストップ など |
ガソリンスタンド | ・ENEOS ・昭和シェル石油 |
スーパーマーケット | ・アピタ ・イオングループ ・マックスバリュ ・イトーヨーカドー ・フィール など |
ドラッグストア | ・マツモトキヨシ ・スギ薬局 ・ツルハドラッグ ・ココカラファイン など |
飲食店 | ・ガスト ・マクドナルド ・すき家 ・木曽路 ・タリーズコーヒー など |
タクシー | ・明和グループ ・宝交通 ・東京無線タクシー など |
家電・本・服飾 | ・ビックカメラ ・TSUTAYA ・ユニクロ など |
百貨店・モール | ・六本木ヒルズ ・阪急/阪神百貨店 ・ジェイアール名古屋タカシマヤ ・LOFT ・ANNEX など |
レジャー・アミューズメント | ・東京ディズニーランド/東京ディズニーシー ・ユニバーサル・スタジオ・ジャパン ・東京ドーム ・快活クラブ ・ジャンカラ など |
空港施設 | ・関西国際空港 ・中部国際空港セントレア ・ANA FESTA など |
見ていただくとわかる通り、非常に幅広いジャンルで多岐にわたる加盟店を擁しているのです。日常的なショッピングはもちろんのこと、レジャーや旅行の際にも十分に活用できるでしょう。
自分に合ったQUICPayが選べる!種類の豊富さが魅力
QUICPay(クイックペイ)にはここまでご紹介してきたように多くの種類があり、それぞれに異なる特徴を備えています。
かざすだけで決済ができる電子マネーはとても便利ですし、紛失時の補償もありますから安心して利用頂けますからね。
またQUICPay(クイックペイ)で利用した分にはポイントが貯まりますので、現金払いよりもお得ですよ。これほど種類があれば、ライフスタイルや好みに合わせて自由に選択することができますよね。
ぜひ自分にぴったりのQUICPayを見つけて、毎日のお買い物にどんどん活用していってくださいね。