クレジットカードの支払い クレジットカードはあとから支払い方法を変更できる!後から分割の注意点

投稿日時:2020.07.17
クレジットカードで決済をすると、実際に利用した分が引き落とされるのは1~2か月ほども後になってしまいます。
そのため、当時は問題なく支払いができるつもりで1回払いにしたけれど、予想外の出費などによって思いがけず支払いが難しくなってしまいそう…なんていうこともありますよね。
そんな時に頼りになるのが、支払い方法を後から変更することができる、その名も『あとから分割』や『あとからリボ』と呼ばれるサービスです。
ここでは『あとから分割』・『あとからリボ』の仕組みや利用する上での注意点について、詳しく解説していきましょう。
無理なく支払えるから延滞の心配なし!『あとから分割・リボ』とは
問題なく支払えるつもりで決済時には1回払いにしたけれど、実際に支払日が近づいてきたら意外とお金が厳しそう…そんな時、とても頼りになるのが決済後に分割払いやリボ払いに支払い方法を変更できる、その名も『あとから分割』・『あとからリボ』というサービスです。
このサービスは各加盟店側とは無関係にカード会社が提供するものなので、予定外の支払い方法の変更だけでなく、お店側の事情で分割払いができなかった場合などにも活用することができます。
無理なく支払える方法に変更することで、支払い不可能になり延滞することを防ぐ、利用者にもカード会社にもメリットのあるサービスなのです。
決済後に支払い方法を変更!『あとから分割・リボ』の仕組み
では、『あとから分割』や『あとからリボ』のサービスの仕組みを簡単にご説明しましょう。
『あとから分割』・『あとからリボ』は、どちらも1回払いや2回払い、ボーナス1回払いなどで支払いした決済分の支払い方法を後日、それぞれ分割払いとリボ払いに変更できるサービスです。
分割払いの場合は、1件の利用分を5回、10回というように回数で割って1回ごとの支払額を決めるので、原則として1件ごとの適用となります。
一方でリボ払いのほうは、支払い回数の制限を設けずに月々の支払額を一定にするという支払い方法なので、1件ごとの利用だけでなく、1か月分の利用額全額にも適用できる仕組みになっているカード会社が大半です。
このように、支払い方法自体の違いによる微妙な違いはありますが、いずれも1回払いの決済を後から複数回に分けて支払うように変更するという点では変わりません。
店頭で一括払い決済してもリボ払いになる登録制リボ払いサービスもある
また、カード会社によっては、店頭で一括払いで決済をしても自動的にリボ払いで支払いが進められる登録制のリボ払いサービスを用意しているところもあります。
いちいち店頭でリボ払いにしたり、『あとから分割』・『あとからリボ』に変更する手間がかからないので、継続的にリボ払いを利用する方にとっては便利なサービスですよね。
クレジットカードの支払い方法は、個々のライフスタイルに対応しながらどんどん多様化していっているのです。
『あとから分割』変更は電話かWEBで!各カード会社の変更方法一覧
1回払いの決済を『あとから分割』・『あとからリボ』に変更する方法についても、確認しておきましょう。
『あとから分割』などへの変更は、基本的にカード会員向けのWEBサービスもしくは電話のいずれかで行うことになっています。
カード会社によって、どちらの方法にも対応していたり、WEBでしか変更できなかったりと、システムは微妙に異なります。
主なカード会社の『あとから分割』・『あとからリボ』への変更手続きの方法を一覧で見てみましょう。
カード会社 | 変更方法 | 備考 |
---|---|---|
三井住友カード | 会員専用サイト 『Vpass』または電話 |
電話(自動音声応答)での 申し込みは1回払いからの 変更のみ対応 |
JCBカード | 会員専用サイト 『MyJCB』または電話 |
2回払いからの変更は 電話のみ受付可能 |
楽天カード | 会員専用サイト 『楽天e-NAVI』 |
‐ |
イオンカード | 会員専用サイト 『イオンスクエア』 または電話 |
分割払いへの変更は不可、 リボ払いへの変更のみ対応 |
セゾンカード | 会員専用サイト 『Net-アンサー』または電話 |
分割払いへの変更は不可、 リボ払いへの変更のみ対応 |
オリコカード | 会員専用サイト 『eオリコサービス』 または電話 |
分割払いへの変更は不可、 リボ払いへの変更のみ対応 |
エポスカード | 会員専用サイト 『EPOSNet』 |
‐ |
MUFGカード | 会員専用サイト 『MUFG CARD WEBサービス』 |
‐ |
NICOSカード | 会員専用サイト 『NetBranch』 |
‐ |
セディナカード | 会員専用サイト 『OMCPlus』または電話 |
‐ |
dカード | 会員専用サイトまたは電話 | ‐ |
見ていただくとわかる通り、支払い方法によって変更の手続き方法が異なることがあります。また、カード会社によっては『あとから分割』は不可で、『あとからリボ』のみ対応の場合もあります。
『あとから分割』・『あとからリボ』サービスを利用する場合には、こうしたカード会社ごとのシステムの違いもよく確認しましょう。
『あとから分割』を活用するなら知っておきたい4つの注意点
『あとから分割』や『あとからリボ』といった支払い方法を変更できるサービスはとても便利なのですが、決済という重要な部分に干渉するサービスである以上、ある程度の制約があります。
そうした制約や条件を知らないと、『あとから分割』にするつもりでショッピングをしたのに支払い方法の変更ができなかった…なんていうことにもなりかねません。
そこで『あとから分割』・『あとからリボ』サービスを快適に活用するために知っておいてほしい、以下の4つの注意点についても解説しておきましょう。
- 分割払いから分割払い・リボ払いへの変更は原則不可
- 決められた期日までに変更手続きをしなければならない
- 分割払い・リボ払いに変更することで手数料が発生する
- 割賦取引利用可能枠を超える金額の『あとから分割』への変更不可
分割払い→分割払い・リボ払いへの変更は原則NG
『あとから分割』や『あとからリボ』は、あくまでも1回払い、2回払いやボーナス払いといった特定の支払い方法からの変更を対象としているサービスです。
分割払いの決済を支払い回数の異なる分割払いやリボ払いへの変更ということは原則としてできません。
例えば、もとは10回の分割払いだった決済を、24回の分割払いに変更する…ということは基本的には不可能なのです。
したがって、決済時に最初から分割払いを指定する場合には、支払回数の設定はくれぐれも慎重に決めるようにしてください。あとから毎月の分割払い分の金額が多すぎたと思っても、変えることはできないのです。
VIASO(ビアソ)カードは分割払い→分割・リボ払いに変更可能
ただし三菱UFJニコスが発行する年会費無料の高還元カードVIASO(ビアソ)カードなら、分割払いから分割払い・リボ払いへの変更が可能です。
分割払いへの変更は3回以上が対象となりますが、分割払いの回数変更ができるクレジットカードが新たに欲しいと考えている方は、こうした細かいサービス内容にも是非注目して選ぶといいですね。
VIASO(ビアソ)カードは年会費も無料ですし、ETC利用分や携帯電話・プロバイダ料金がポイント2倍、POINT名人経由でネットショッピングをすればボーナスポイント加算など、高還元カードとしても人気の1枚です。
さらに年会費無料にも関わらず充実した海外旅行保険が付帯するなどスペックも高く、最短翌営業日に発行が可能ですから、お急ぎの方にもおすすめの1枚ですよ。
オートキャッシュバック制ですから、ポイント交換の手続きが不要な点も魅力の1つと言えるでしょう。
締め切り過ぎたら変更できない!支払い方法変更の期日は確認必須
『あとから分割』・『あとからリボ』のサービスを利用するにあたって何よりも重要な注意事項といえるのが、支払い方法変更には必ず期日があるという点です。
変更期日までに『あとから分割』や『あとからリボ』の申し込みを済ませなければ、サービスを適用することはできず、当初の決済通りに1回払いなどで支払いをしなければならなくなってしまいます。
支払い方法の変更期日はカード会社によって異なるのはもちろんのこと、引き落とし口座に指定している金融機関や、支払日などによって細かく異なる場合があります。
また、営業日との兼ね合いによって月ごとでも変更期日が変わってくることもあります。自分の条件と照らし合わせて、正しい変更期日を確実にチェックするようにしてください。
また、変更期日直前でばたばたしなくてもよいように、『あとから分割』や『あとからリボ』を利用することを決めているのであれば、なるべく早く手続きを済ませてしまうことをおすすめします。
分割払い・リボ払いの最大のネック!手数料に気を付けて
1回払いから分割払いやリボ払いにするうえで忘れてはならないデメリットがあります。それは、分割・リボの手数料が発生するということです。
通常、クレジットカードは1回払いや2回払いでは手数料は必要ありません。純粋にショッピングに利用した金額だけを支払えばよいことになっています。
しかし分割払いやリボ払いで支払いを進める場合には、利用額に対して相応の手数料が必要となります。
分割払い・リボ払いの手数料は、キャッシングなどの金利と同じように年利で設定されており、カード会社によって多少設定は異なりますが、手数料不要ということはまずありえません。
『あとから分割』や『あとからリボ』を利用する場合には、この手数料が加算されることによる出費を計算に入れることを忘れないようにしてください。
割賦取引利用可能枠に注意!限度額の範囲内でも利用できないケースあり
利用限度額の制限によって、『あとから分割』や『あとからリボ』が利用できないというケースもあります。クレジットカードのショッピング利用枠は下記の2つに分けることができます。
- 総利用可能枠
- 割賦取引利用可能枠
このうちの割賦取引利用可能枠は、割賦払いに該当する2回払い、分割払い、リボ払いなどを対象とした利用枠なのですが、法律上明確にその算定方法が定められているのです。
そのため、各カード会社の裁量で設定できるショッピング総利用可能枠と割賦取引利用可能枠とでは、金額に差が出てしまうことがあります。
その場合、例えばもともと1回払いやボーナス1回払いだったものを『あとから分割』サービスを利用して支払い方法を変更しようと思っても、割賦取引利用可能枠をオーバーしてしまうためにできないということが起こりえるのです。
ただし2回払いから分割払いやリボ払いへの変更の場合は、いずれも割賦取引となるので利用枠オーバーの心配はありません。
あとから分割払いができない原因の1つに、この割賦枠オーバーが考えられる為、支払い方法による利用枠の違いにも注意が必要なのです。
各社の『あとから分割』変更期日、手数料、金額制限をまとめて紹介!
『あとから分割』・『あとからリボ』を利用する上での注意点が分かったところで、各カード会社の支払い方法変更期日や分割払い・リボ払い手数料について、まとめて一覧でご紹介しておきましょう。
カード会社 | 変更期日 | 手数料 |
---|---|---|
三井住友カード | 支払日の2~6営業日前または当月4日まで (引き落とし日が毎月10日の場合は前月20日まで) |
12.00~14.50% |
JCBカード | 支払日の5~7営業日前まで | 7.92~18.00% |
楽天カード | 支払予定月の最長20日まで | 12.25~15.00% |
イオンカード | 前月20日まで ※明細指定の場合、前月23日まで |
15% |
セゾンカード | 引き落とし月の前々月15日~引き落とし月の当月14日まで ※請求確定分のまとめてリボ変更は 引き落とし月の前月18日~23日まで |
14.52% |
オリコカード | 毎月13日午後~支払予定月8日まで | 15.0% |
エポスカード | 引き落とし日の5~11日前まで | 15.0% |
MUFGカード | 支払日の5~9営業日前まで | 12.25~15.00% |
NICOSカード | 支払い月当月の20~24日ごろ ※2回払い、分割払いの変更は支払い月当月の12日まで |
12.25~15.00% |
セディナカード | 支払い月の当月20日または16日 ※カードの種類により異なる場合あり |
12.20~14.82% |
dカード | 支払日の6~8日前まで | 12.00~14.75% |
支払いが厳しい時は『あとから分割』を活用して延滞を未然に防ぎましょう
だからといって無理にお金を都合してその月の支払いを乗り切ったとしても生活に支障が出たり、翌月以降の支払いが結局できなくなってしまったりといった困った状況に陥る可能性は高いでしょう。
そんな時、支払い方法を変更できる『あとから分割』や『あとからリボ』はとても頼りになるサービスです。
ぜひ使えるサービスは最大限活用して、無理なく快適にクレジットカードを使い続けられる環境を維持していきましょう。