こんにちは、阿久津です。前回も述べたように、Internet Explorerのサポートポリシーが変更されました。筆者はその時点で「サポート終了」ばかりに注目していましたが、IEのアップグレード通知を発する「KB3123303」のナレッジベースも公開されました。

そこでWindows 7を新規インストールし、IE以外の更新プログラムをすべて適用してみました。具体的には2016年1月の更新プログラム「KB3124275」を適用すると、IE 10以前を起動する際に、アップグレードを促すダウンロードページが開きます(図01、02)。

図01 「インストールされた更新プログラム」から、「KB3124275」が適用済みであることを確認

図02 Internet Explorer 8を起動したところ、図のようなダウンロードページが現れました

このダウンロードページは一度表示されると、72時間経過するまで再表示されません。本仕様が加わるのは、Windows 7 SP(Service Pack)1およびWindows Server 2008 R2 SP1のIE 8/9/10に限定され、Windows VistaやWindows 8は対象外です。

Windows 10へのアップグレードを促す通称「WGX」ほど、煩わしい存在ではありませんが、気になる場合もあるでしょう。幸いMicrosoftはダウンロードページの表示を抑止する仕組みを用意していますので、今回はIE 11へのアップグレード通知を抑止するチューニングをご紹介します。

1. 管理者権限でレジストリエディターを起動します。
2. HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Internet Explorer\MAIN\FeatureControl\FEATURE_DISABLE_IE11_SECURITY_EOL_NOTIFICATIONキーを開きます(ない場合は作成します)。
3. DWORD値「iexplore.exe」を作成し、データを「1」に変更します。
4. レジストリエディターを終了させます。

これで操作が完了しました(図03~10)。

図03 [Win]+[R]キーを押して「ファイル名を指定して実行」を起動し、テキストボックスに「regedit」と入力して<OK>ボタンをクリックします

図04 レジストリエディターが起動したら、HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Internet Explorer\MAIN\FeatureControlまでキーをたどって開きます

図05 FeatureControlキーを右クリックし、<新規>→<キー>と順にクリックします

図06 キー名を「新規キー #1」から「FEATURE_DISABLE_IE11_SECURITY_EOL_NOTIFICATION」に変更します

図07 FEATURE_DISABLE_IE11_SECURITY_EOL_NOTIFICATIONキーを開き、右ペインの何もないところを右クリック。<新規>→<DWORD値>と順にクリックします

図08 値名を「新しい値 #1」から「iexplore.exe」に変更します

図09 DWORD値「iexplore.exe」をダブルクリックし、データを「1」に変更したら<OK>ボタンをクリックします

図10 <×>ボタンをクリックして、レジストリエディターを終了させます

早速結果を確認してみましょう。これでIE 8/9/10の起動時にIE 11へのダウンロードを促すページが表示されなくなります。ちなみに本チューニングは「KB3124275」適用前に実行しても構いません。

なお、64ビット版のWindows 7では、HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\Microsoft\Internet Explorer\MAIN\FeatureControl\FEATURE_DISABLE_IE11_SECURITY_EOL_NOTIFICATIONキーにも、DWORD値「iexplore.exe」を作成し、データを「1」に変更します。

あらためて述べるまでもありませんが、セキュリティ更新プログラムが適用されないIE 10以前は大きなセキュリティリスクを抱えかねません。外部ネットワークから閉じられた環境で使用することを強くお薦めします。

それでは、また次号でお目にかかりましょう。

阿久津良和(Cactus)