都市銀行や地方銀行、消費者金融、信用金庫と、カードローンを取り扱う金融機関はさまざまで、都道府県によって使いやすいカードローンは違います。
それぞれの融資スピードや金利には特徴があります。「返済額をなるべく少なくしたい!」「今日中にお金を借りたい!」など、自分の希望に合ったところを選びましょう。
信用金庫では銀行や消費者金融より低金利なフリーローンもあります。さらにその信用金庫で住宅ローンなど別の取引があると、金利優遇により返済額が軽減される場合も。
各都道府県にある銀行や消費者金融の、おすすめなローン商品を紹介していきます。
都道府県別おすすめカードローンを紹介!
都道府県によって本支店のある都市銀行や、大手消費者金融(アコムやプロミスなど)の契約機・専用ATMの数は違います。
そして各都道府県には地方銀行(地銀)があります。銀行の営業地区に居住または勤務している人しか利用できない場合も多いですが、都市銀行のカードローンより低金利な場合も。
それぞれの都道府県でお金を借りる場合、どのように貸金業者やローン商品を選べばいいのか解説します。
下の表にある県名を選択すると、各都道府県のおすすめなローン商品情報を見られます。
全国の都道府県別カードローン一覧
地区 | 都道府県名 |
---|---|
北海道・東北 | 北海道(札幌)/青森/秋田/山形/福島/宮城(仙台)/岩手 |
関東 | 群馬/埼玉/東京/神奈川(横浜)/千葉/茨城/栃木/山梨 |
信越・北陸 | 新潟/長野/福井/石川/富山 |
東海 | 静岡/愛知(名古屋)/岐阜/三重 |
関西 | 滋賀/奈良/和歌山/大阪/兵庫/京都 |
四国 | 香川/徳島/高知/愛媛 |
中国 | 岡山/広島/山口/島根/鳥取 |
九州・沖縄 | 福岡/大分/宮崎/熊本/佐賀/長崎/鹿児島/沖縄 |
都市銀行のカードローンを徹底比較!口座不要な場合もある
都市銀行と呼ばれる銀行には次の4行があります。
- <都市銀行>
- 三井住友銀行
- 三菱UFJ銀行
- みずほ銀行
- りそな銀行
東京や大阪、名古屋などの都市部にはすべての都銀がありますが、地域によってはみずほ銀行しかない場合もあります。
それぞれの都市銀行で取り扱っているカードローン、限度額と金利は次のようになっています。
銀行 | 限度額 | 金利 |
---|---|---|
三井住友銀行 | 800万円以内 | 4.0%~14.5% |
三菱UFJ銀行 | 10万円~500万円 | 1.8%~14.6% |
みずほ銀行 | 1,000万円以内 | 3.5%~14.0% |
りそな銀行 | 800万円以内 | 3.5%~12.475% |
多額の借り入れが必要な場合はみずほ銀行のカードローンがおすすめです。1,000万円という限度額は、業界最高水準なんですよ。
最低金利が低いのは三菱UFJ銀行、最高金利が低いのは、りそな銀行のカードローンです。
希望限度額などの審査内容により適用される金利は違うので、銀行の公式ホームページにある返済シミュレーションを利用するか、電話・窓口で相談してみましょう。
次に即日融資が可能なのか、利用時に口座開設は必要か、各都銀カードローンの商品内容を表で比較します。
銀行 | 即日融資 | 口座不要 |
---|---|---|
三井住友銀行 | ◯ | ◯ |
三菱UFJ銀行 | ◯ | ◯ |
みずほ銀行 | ◯ | × |
りそな銀行 | × | × |
三井住友銀行、三菱UFJ銀行は即日融資が可能なうえに、口座の開設も必要ありません。そのため「すぐにお金が必要!」という人におすすめです。
りそな銀行のカードローンでは即日融資が受けられません。しかし最高金利が低いので、ほかの都銀カードローンより返済額が少なくなることも期待できます。
大手消費者金融のカードローンには無利息期間も!
都市銀行と同じく、大手消費者金融のカードローンも全国で利用できます。限度額と金利は次のとおりです。
消費者金融 | 限度額 | 金利 |
---|---|---|
SMBCモビット | 800万円 | 3.0%~18.0% |
プロミス | 500万円 | 4.5%~17.8% |
アコム | 800万円 | 3.0%~18.0% |
アイフル | 500万円 | 4.5%~18.0% |
都市銀行のカードローンに比べると最高金利が高めですね。しかし最低金利は都市銀行より低い消費者金融もあります。
またプロミスとアコムでは、初めて利用する場合に限り次のような無利息期間を設けています。
消費者金融 | 条件 | 無利息期間 |
---|---|---|
プロミス | ・初回利用時 ・契約時にメールアドレスを登録 ・WEB明細を利用 | 初回の借入翌日から30日間 |
アコム | ・初回利用時 ・35日ごとの返済 | 契約日の翌日 |
有人店舗や専用ATM、ローン契約機の数も、地域によって大きく違ってきます。有人店舗は県内に1つしかない場合が多く、まったく設置されていない都道府県もありました。
しかし「人に顔を見られたくないからローン契約機を使う」という人は多いので、店舗が自宅や勤務先の近くになくても心配ありません。専用ATMがない場合は、提携コンビニATMを利用すれば借り入れや入金ができます。
中小消費者金融は審査が甘い場合も!正規業者を選ぶ方法は?
中小消費者金融は審査が甘い場合が多いのが特徴。そのため銀行や大手消費者金融で審査に落ちた場合、最終手段として駆け込む人も。
銀行や信用金庫に比べると金利は高めですが、「融資してもらえる業者が見つからない!」という人は申し込みを検討してみましょう。
ただし中小消費者金融のなかには悪質業者(ヤミ金)も紛れ込んでいて、正規業者と同じ業者名を騙るところもあるので注意が必要です。
自分の利用できそうな消費者金融が見つかったら、まずは次の方法で正規業者であるか確認してください。
- 正規業者の確認方法
- 貸金業者の登録番号検索
- 悪質業者のクイック検索
金融庁のホームページにある「貸金業者の登録番号検索」では、業者名を入れると日本貸金業協会の登録番号や知事登録番号が表示されます。
消費者金融の登録番号例
消費者金融 | 登録番号 |
---|---|
中央リテール (法人) | 東京都知事(3)第31283号 日本貸金業協会会員 第005560号 |
東日本信販株式会社 (法人) | 東京都知事(3)第31318号 日本貸金業協会会員 第000122号 |
ライフティ (法人) | 東京都知事(4)第28992号 日本貸金業協会会員 第005552号 |
これらの登録番号があれば正規業者です。しかし同じ名前の悪質業者もあるので、住所や電話番号までしっかり確認しましょう。
また日本貸金業協会公式ホームページの「悪質業者のクイック検索」を使うと、検索した消費者金融が悪質業者だった場合は被害事例や勧誘手口などが表示されます。
注目の地方銀行を紹介!全国で利用可能なカードローンもある
その地域に住んでいる人に馴染みのある地方銀行にも、おすすめのカードローンがあります。金利は基本的に都市銀行のカードローンとほぼ同じ。
契約には来店する必要があったり、口座を開設しなければならなかったりするので、その地銀の営業地区内に住んでいないと利用が難しい場合が多いです。
しかし銀行によっては営業地区外に居住・勤務していても利用でき、他の地域に引っ越しても引き続き使えるカードローンもあるのでチェックしてみましょう。
地方銀行には経営方法が特徴的な銀行があります。たとえばスルガ銀行の東京支店は、スターバックスコーヒーの店舗を併設した「インブランチストア」となっているんですよ。千葉銀行のように海外にも支店をもつ大規模な地方銀行もあります。
地方銀行は、その営業地区内に居住または勤務している人しかカードローンを利用できない場合が多いです。
全国で利用可能だったり、他営業地区外に引っ越しても利用を続けられたりする場合もあるので、申し込む前に確認しておきましょう。
カードローンを選ぶときは限度額や金利だけでなく、申し込み方法や手続きの流れも理解しておくことが大切です。契約手続きに時間や手間がかからない商品を選ぶことで、スムーズに融資を受けられます。
どのローンを契約すればいいか迷った場合は、電話や窓口で相談しましょう。自分に合ったローンを見つけられます。
信用金庫のカードローンには金利優遇も!
信用金庫のカードローンには、住宅ローンや給与振込口座などを利用することで金利優遇を受けられる場合が多いです。
取引している信用金庫があれば、お得にお金を借りられる可能性もありますよ。
だいたいの信用金庫では「きゃっする」というカードローンを取り扱っていますが、そのほかにも使途自由なローン商品を種類豊富に取り揃えています。
一括借入して分割返済するタイプのフリーローンはとくに低金利。たとえば滋賀中央信用金庫の場合、カードローンとフリーローンでこれだけ金利が違うんですよ。
滋賀中信のカードローン・フリーローン比較
商品 | 金利 | 限度額 |
---|---|---|
カードローン「きゃっする」 | 9.80%~14.60% | 0~300万円 |
フリーローン「金一くん」 | <固定金利型(※1)> 4.50% <変動金利型(※2)> 3.50% | 1万円~500万円 |
信金ローンの契約は来店が必要な場合が多く、手続きに時間や手間がかかりやすいのがデメリットですが、「なるべく返済額を抑えたい!」という人におすすめです。
銀行・消費者金融・信金のカードローンは特徴を理解して利用しよう
都道府県によって使いやすいカードローンは違うので、都市銀行の本支店がない地域に住んでいる人は、カードローンの契約に来店する必要があるかどうか確認しましょう。
中小消費者金融の商品には、学生専用のローンやおまとめ(借り換え)にオススメなローンなど独自性のあるものも。銀行や信金、大手の消費者金融で審査に落ちた場合に利用できる可能性もあります。
利用している地銀や信金があれば、まずはその金融機関のローンを確認してみるのもいいでしょう。金利が引き下げられる可能性もありますし、口座を持っていれば新しく開設する手間も省けます。
自分の住む地域で利用できるカードローンの特徴を知り、自分にとってお得で便利な商品を選んでください。