近来にない盛り上がりを見せ、大手量販店でも品切れが続くのが、Windows 8.1を搭載した8型タブレット。今回紹介するデルの「Venue 8 Pro」もその一つだ。CPUやメモリ、ストレージ容量は他社の8型タブレットとほぼ同等だが、価格が39,980円からと安い。また、キーボードやスタイラスなど、純正の周辺機器も面白い。今回はこの低価格な8型タブレットの使い勝手を検証する。

小さなバッグにすんなり入るコンパクトサイズ

Venue 8 Proは、デルが2013年11月14日に発表したWindows 8.1搭載のタブレットだ。Microsoft Officeのエディションや、SIMフリーの3G通信機能の有無で5モデルを用意する。CPUやメモリ、ストレージの容量に違いはない。前述のとおり、MS Office Personal 2013が付いたローエンドモデルの直販価格は39,980円と他社の8型タブレットより安い。

■[製品名] Venue 8 Pro 主な仕様 [CPU] Intel Atom Z3740D (1.8GHz) [メモリ] DDR3L-RS 1600 2GB [グラフィックス] Intel HD Graphics (CPU内蔵) [ディスプレイ] 8型ワイド液晶 (1,200×800ドット、IPS) [ストレージ] 64GB SSD(eMMC) [サイズ] W130×D216×H8.9mm [重量] 395g [バッテリ駆動時間] 約8時間 [OS] Windows 8.1 32bit [直販価格] 39,800円 (Office Personal 2013モデル)

8型パネルを搭載するVenue 8 Proの魅力は、第一に携帯しやすいサイズと軽さだ。縦型で持った時の幅は130mm、電車の中など片手でしっかりホールドしたい状況でも大丈夫、というギリギリのサイズだ。

ただその状態だとさすがに手が疲れる。通常はVenue 8 Proを手のひらに載せ、フチを親指で軽く押さえるという大型スマートフォンのような持ち方になるだろう。その場合には裏面にある「DELL」のマークを中心とした同心円状の溝が滑り止めの役割を果たすため、落下事故が起きにくいのだ。

Venue 8 Proの重さは395gだ。アップルの7.9型タブレット「iPad mini Retinaディスプレイモデル (WiFi)」は331g、グーグルの7型タブレット「Nexus 7 (2013年モデル、WiFi)」は290gなので、ライバルに比べれば重いが、大きな違いではない。インタフェースは、下の写真の通り。

半年前まで、Windows OS搭載のタブレットは1~1.2kg前後の製品ばかりだったことを考えれば、隔世の感すらある。iPad miniやNexus 7が入るコンパクトなバッグにも問題なく収納でき、違和感なく持ち歩けるはずだ。

Nexus 7(上)とVenue 8 Pro(下)の大きさを比較

(横置き時の)左側面にWindowsボタンとヘッドホン端子を装備する

上部にはマイクロUSB端子、電源ボタン、ボリュームレバー、microSDカードスロットを装備する