Our goal is to provide an up-to-date and completly reliable version of this software tool aimed at memory failures detection.

普段は問題なく動作しているPCでも、何らかの原因で突然フリーズしたり、いきなり再起動がかかることがある。しかもフリーズやリブートがかかるタイミングに再現性がなく、ある日はフリーズした操作が、別の日には何の問題もなく動作したり、かと思いきやいきなり再起動がかかったりする。こうした問題はハードウェアに原因があることがあり、特にメモリが原因になっていることが多い。

もし夏の暑い時期に、暑い部屋でPCを使っていてフリーズや再起動がちょくちょく起こるようであれば、メモリが不具合を起こしている可能性がある。問題がメモリにある場合、メモリの挿し直しや、挿し込む場所の入れ替えなどで動作が安定することがある。原因不明の不安定さから新しいPCの買い替えを検討する前に、まずメモリに問題がないかどうかをチェックしておきたい。そうした場合に利用できるツールを紹介する。

1. Memtest86+

メモリチェックを実施するMemtest86+動作例。4GB以上のメモリも扱える

メモリチェックでもっとも有名なプログラムがMemtest86+。ダウンロードしてきてCDRに書き込むかUSBメモリに書き込んで、そこから起動することで動作する。4GB以上のメモリもチェックすることができる。メモリに問題がないことを確認するには1回のフルチェックではなく、数回のフルチェックを実施すればよい。ただし、メモリチェック自体が負荷の高い処理であり、メモリやPCそのものを傷めることにもつながるため、そう頻繁には実施しない方が無難。

2. Windows Memory Diagnostic

メモリチェックを実施するWindows Memory Diagnostic動作例

Windows Memory Diagnosticは4GB以上のメモリは扱えない

メモリの容量が4GB未満である場合、Microsoftが提供しているWindows Memory Diagnosticを使うという手もある。32ビット版のWindowsを使っている場合、このツールでも事足りるだろう。ファイルをダウンロードしてきて実行するとディスクに保存するかどうか聞かれるので、そのまま保存する。ISOイメージファイルが保存されるため、それをCDRに書き込んでそこから起動する。4GB以上のメモリを搭載している場合にはMemtest86+が必要。

3. Ubuntu

この画面でなにかのキーを押す

言語を選択

この画面で「メモリテスト」を選択すればMemtest86+が起動してくる

もしすでにUbuntuを書き込んだCDやDVDを持っているなら、そこからMemtest86+を起動することができる。以前のUbuntuであれば一番最初に選択できたし、最近のUbuntuであれば起動時に何かのキーを押して言語選択画面を表示させ、その次の選択メニューで「メモリテスト」を選択する。Ubuntuディスクはディスクチェックや、UbuntuをLive起動してPCの診断などにも使えるため、手元に用意しておくと便利。

マルチコアの性能をフルに発揮するには大量のメモリがあった方が都合がよいことが多い。しかし大容量化と高速通信が普及する中、メモリの相性問題もシビアなものになっている。特にPCを自作した場合や、あとからメモリを増設するなどのカスタマイズを実施した場合にこうした問題が発現しやすい。