「筆まめ Ver.21」
年賀状のマナーやソフトなどが充実しているクレオの「筆まめネット」 |
インターネットの普及により、年賀状を送るユーザーが減少していると言われている。だが、総務省がまとめた平成18年度種類別収支によると、年賀状を含む第二種郵便物は100.4億通。平成8年の時点でも110億通程度であることを踏まえると、礼節を重んじる日本人らしく、年賀状という新年を祝うあいさつ状はいまだ重要視されていると言っても過言ではない。
当初は手書きや印刷所で行なっていた年賀状の作成も、コンピューターの普及や、インクジェット紙を使用した年賀状の登場により、個人でオリジナリティあふれるデザインを楽しめるようになったはご存じのとおりである。コンピューター上で年賀状に代表されるあいさつ状を作成する"はがき作成ソフトウェア"は数多く発売されているが、それらのなかでも使い勝手の良さで人気を博しているのがクレオの「筆まめ」シリーズ。
1990年に登場した「筆まめ Ver.1」からコンスタントにバージョンアップを重ね、20年経った今年(2010年)の最新版は「筆まめ Ver.21」。従来と同じく宛名(表面)作成および住所管理は、市町村合併への対応や郵便番号、電話番号で判定する自動住所入力(電話番号はハローページ登録者のみ)。文面(裏面)作成は、多忙な方向けにウィザード形式で作成する「特急デザイナー」や、デジタルカメラで撮影した家族の写真などを用いる「デジカメデザイナー」などを搭載。最新版では、これまで培われた利便性と多機能を維持しつつ、いくつかの新機能が備わっている。
さらに簡単な手順で年賀状を作成する「しんせつモード」
一つめは、より簡単な手順で年賀状を作成する「しんせつモード」。年賀状の送付先を先輩や上司、親せきといった相手を選択し、続いてデザインの雰囲気をカジュアルや華やかといった大まかなパターンから選択。列挙されたデザインからお好みのものを選択すれば、年賀状が完成するというものだ。なお、選択に用いるボタンや内容を説明する文字サイズは、見やすくするため大きめに配置されている(図01~10)。
コンピューター初心者が苦手とするパーツのドラッグといった操作を補助するための「パーツコントローラ」を用意することで、写真やイラスト、文字といったオブジェクトの大きさ変更や回転といった操作をボタンから操作可能になった。これなら、コンピューターの操作に不慣れな初心者や年配の方でも安心して使えるだろう(図11)。