Android OSスマートフォンはディスプレイ上に2つのアプリを表示することが可能です。検索しながら地図アプリを表示するなど、スマートフォンをより便利に使うことができます。また一部のメーカーのモデルではポップアップで小さい画面を表示し、別アプリを起動できるものもあります。今回はLGのV60 ThinQを使って複数のアプリを使ってみました。なおLG V60 ThinQはディスプレイをもう1枚追加できる「デュアルスクリーンケース」が付属しますから、スマートフォンの画面のフルサイズで2つのアプリを表示することも可能です。

  • デュアルスクリーンケースが付属するLG V60 ThinQ

LG V60 ThinQのディスプレイサイズは6.8インチ、2,460×1,080ピクセル。サイズが大きいので2つのアプリを表示しても十分見られます。またチップセットにSnapdragon 865を採用していますから重い処理も難なくこなせます。

  • 6.8インチディスプレイを搭載する

アプリをマルチウィンドウで表示するには、アプリの履歴画面にしてアプリアイコン部分をタップ。すると「マルチウィンドウ」の表示が現れます。V60 ThinQはさらにここに「ポップアップ」の表示があるので、アプリをポップアップ表示することもできるわけです。

  • アプリのマルチウィンドウ表示は履歴を呼び出して行う

マルチウィンドウを選んだあとは、画面下にアプリの履歴が表示されているので使いたいアプリをタップ。するとディスプレイ内に上下に2つのアプリが現れます。最近のスマートフォンはディスプレイサイズが6インチ台後半なのでサイズが大きく、2つのアプリを表示したままそれぞれの作業をすることも十分可能でしょう。

  • マルチウィンドウ表示

筆者が良く使うのは上にYouTube、下にSNSを表示する使い方。ウインドウサイズは上下に可変できるので、動画表示はギリギリの大きさにしておけばSNSの画面をより多く表示できます。動画を見ながらつぶやいたりシェアしたり、といったことが簡単に行えるわけです。

  • 動画とSNSの同時利用はよく使う

一方「ポップアップ」を選ぶと、好みのアプリを小ウィンドウで画面内に表示できます。メモを表示しておき、ブラウジング中に気になったことをメモしておくとか、電卓を表示しておいて計算を素早くする、といった使い方に向いているかもしれません。PCでちょっとしたアプリをデスクトップに置くような使い方ができるわけです。

  • アプリのポップアップ表示。メモや電卓をフローティング表示するのに向いている

このようにV60 ThinQはスマートフォン本体だけでも複数のマルチウィンドウ表示ができるので便利ですが、本領を発揮するのはデュアルスクリーンケースを取り付けた状態でしょう。このまま2つのアプリを左右に表示できるため、2台のスマートフォンを持ち歩いているような使い方ができます。

  • デュアルスクリーンで使うとさらに使い勝手は高まる

そしてこのデュアルスクリーンケースを付けた状態でも、マルチウィンドウ表示は利用できます。ただしマルチウィンドウ表示できるのは右側のV60 ThinQ側のディスプレイだけです。アプリの履歴表示にしてアプリアイコン部分をタップすると、本体だけを操作していた時と同様に「マルチウィンドウ」「ポップアップ」が表示されます。

  • この状態でも本体側でマルチウィンドウが利用できる

左側にフル表示、右側に2画面表示としてみました。他社の折りたたみスマートフォンなどでもこのような配置が可能ですが、3つのアプリを同時に使うケースも時にはあるでしょうから覚えておくと便利な機能です。

  • 3つのアプリを表示してみた

さらにこの状態でもう1つのアプリをポップアップで出すこともできます。つまり4つのアプリを同時に動かせるのです。ここまでやることはなかなかないでしょうが、「動画は見たいけど仕事のまとめや旅行の計画も練りたい」なんて、複数のことを同時に行うときには使える機能かもしれません。

  • ポップアップ表示も加えて4つのアプリを動かす

ディスプレイを折り曲げて使うこともできるので、机の上に置いて上側の画面で動画を表示、下側の画面でSNSとブラウザ、なんて使い方が現実的かもしれませんね。2画面化できるだけではなくポップアップによるアプリ表示もできるV60 ThinQ、スマートフォンのマルチタスク利用に適した製品と言えるでしょう。

  • 横向きにして3つのアプリを使うのが現実的