前回「Twitterに予約投稿できるサービス」と題して4つのTwitter連携サービスを紹介しましたが、今回紹介する「Timely」というサービスもTwitterに予約投稿できるサービスです。前回の記事に載せる予定だったのですが、よくできているサービスですので今回単独で紹介することとしました。

「いつ投稿すればフォロワーがたくさんつくか」で悩まずに済む

Timelyはその名の通り、Twitterで「フォロワーに最も反応されやすい投稿時刻」を自動的に決定し、予約投稿してくれるサービスです。

よくあるTwitterへの予約投稿サービスでは、予約時にユーザーが自ら投稿時刻を決めなければなりません。しかしTimelyを利用すれば投稿時刻をシステムが決めてくれるため、「一体いつ投稿すれば多くのフォロワーさんが見てくれるのだろうか?」といったことに頭を使わずに済むのです。

どうやって投稿時刻を決めているのか?

そこで気になるのは、「投稿時刻をどうやって決めてるの?」という点です。Timelyのサイトにある説明によると、ユーザーの最近199個のツイートを対象に公式リツイート(RT)の傾向を分析し、そこに独自のアルゴリズムを加えて投稿時刻を決定しているそうです。

Twitterを長く利用していると「この時間帯に投稿したツイートは反応がいいなぁ」とか「この時間はタイムラインが活発だなぁ」といった "なんとなくの感覚" があるのですが、それをきちんと分析してくれるわけですね。

まずはユーザー登録から

Timelyのユーザー登録にはメールアドレスとパスワードが必要です。ユーザー登録画面でメールアドレスを入力し、パスワードと確認パスワードを設定すると、Twitterアカウントに接続するための画面が表示されます。

ユーザー登録後に表示される画面

この画面で「Connect To Twitter」をクリックするとTwitter側のアクセス許可画面が開きますので、利用したいTwitterアカウントでログインした上で「Allow」(日本語の場合は「許可する」)をクリックしてください。

Timelyのマイページでできること

Twitterアカウントへの接続処理が完了すると、Timelyのマイページが開きます。

Timelyのマイページ。ほぼすべての操作をここから行う

マイページでは主に次のような機能を利用できます。

1. ツイートをキューに登録する

右側のテキストエリアにツイートしたい内容を入力し、「Add to Queue」(キューに追加)もしくは「Post within 30 mins.」(30分以内に投稿)のどちらかのボタンをクリックします。

Timelyの予約投稿フォーム。時刻を入力する欄は当然存在しない

「Add to Queue」を選択した場合には、Timelyが決める最適な時間帯が選択されてキューに追加されます。投稿される時刻は「Queue」のタブで確認することができます。

「Post within 30 mins.」を選択すると、最適な時間かどうかにかかわらず、予約時から30分以内にツイートが投稿されます。「自動的に決定される予約投稿時間が遅すぎる」という場合はこちらを利用するといいでしょう。

「Queue」のタブには投稿待ちのツイートが投稿順に表示されます。ここでは予約ツイートの編集や削除ができます。

「Queue」にはこれから投稿されるツイートが並ぶ

2. パフォーマンスの確認

「Performance」のタブでは、過去にTimelyから予約投稿したツイートのリツイート数、URLのクリック数、リーチ数を確認できます。

「Performance」では過去に投稿されたツイートの結果を閲覧できる

「リーチ数」は、おおよそ自分のフォロワー数にそのツイートをリツイートしてくれたユーザーのフォロワー数を足し合わせた数となります。

3. 複数アカウントの追加

Twitterで複数のアカウントを管理している場合は、「Add Account」をクリックして別のアカウントを追加できます。この際、利用しているブラウザでTwitter本体からログアウトしておかないと、すでに利用中のアカウントで再度接続してしまうので注意してください。

Timelyには無料版(「Free Plan」)と有料版(「Timely Pro」)があるのですが、現在のところ、無料版でも追加できるアカウント数は無制限です。

設定画面の機能

設定画面はマイページの左側にある「Settings」のリンクから開きます。

設定画面では投稿回数の設定や招待機能などが利用できる

設定画面で重要なのは1日のツイート数の設定です。選択肢は1、3、5、9回のいずれか。ここで少ない回数を設定していると、当日に投稿したいツイートが翌日に割り当てられたりするので注意が必要です。複数アカウントを登録している場合には、アカウントごとに設定できます。

また、あるTwitterアカウントを複数のメンバーで運用したい場合は、設定画面からメールアドレスを指定して他の人をTimelyに招待する「招待機能」を利用することができます。

招待されたユーザーはTimely上からそのTwitterアカウントで投稿することが可能です。招待する人にTwitterのパスワードを教える必要がないため、便利かつ安全です。

その他、短縮URLとして bit.ly を利用することもでき、自分のbit.lyアカウントと接続できます。bit.lyを利用しない場合は、自動的にawe.smという短縮URLサービスが使われます。

とはいえ、重要なのはやはり「ツイートの内容」……

このように大変便利な「Timely」ですが、たとえツイートに最適な時間帯がわかったとしても、フォロワーの反応の良し悪しは結局はツイートの内容によるでしょう。とはいえ、誰も見てくれない時間帯にツイートするというのはもったないものです。

定期的にお知らせやニュースを配信しているようなTwitterアカウントなら「いかにツイートがフォロワーの目に触れるか」という点が1つの大事な要素だと思われるので、そのような時間的要素を分析するためのツールとして利用してみるのも良いでしょう。

著者紹介

F.Ko-Ji

ブログやネットサービスを運営するブロガー兼Webエンジニア。大手IT系企業、ベンチャー系Web開発企業を経てフリーに。『F.Ko-Jiの「一秒後は未来」』というブログや、「Meity」「DailyFeed」「梅酒.in」といったサービスを運営しています。