成美は、不倫した夫と別れ、女手ひとつで娘・風香を育ててきた。しかし、多忙な日々の中で、母娘の生活は次第にすれ違いはじめていた。やがて中学2年生になった風香は、朝帰りや反抗的な態度が目立つようになり、母娘の関係は次第にぎくしゃくしていく――。
『娘が「トー横キッズ」になっていました』(原作:リアコミ 漫画:友田よね/KADOKAWA)より、一部を抜粋してご紹介します。
つづく――
「トー横キッズ」とは
「トー横キッズ」とは、東京・新宿歌舞伎町の「TOHOシネマズ新宿」周辺に集まる未成年らを指す俗称です。警視庁は2024年に同地域で延べ約725人の少年少女を補導したと公表しています。背景には家庭不和や居場所の不足、SNSでのつながり依存が指摘されており、今もなお深刻な社会問題となっています。
『娘が「トー横キッズ」になっていました』(原作:リアコミ 漫画:友田よね/KADOKAWA)
成美は、不倫した夫と別れ、女手ひとつで娘・風香を育ててきた。安定した暮らしを送るため、昼はスーパーでパート、夜はスナックで働き、懸命に生計を支えている。しかし、多忙な日々の中で、母娘の生活は次第にすれ違いはじめていた。やがて思春期を迎えた風香は、朝帰りや反抗的な態度が目立つようになり、母娘の関係は次第にぎくしゃくしていく。そんなある日、学校から風香が登校していないとの連絡が入る。動揺する成美のもとに、さらに警察から、風香がトー横で補導されたという知らせが届き――。










