元国税職員さんきゅう倉田です。好きな番号は「納税者番号」です。

数カ月前からNetflixに加入しています。

以前紹介したNetflixのカルチャーの素晴らしさは言うまでもありませんが、ユーザーに提供されるコンテンツも出色です。コロナ禍で大幅に加入者を増やしているのは当然だと思います。

さて、Netflixで作品の一覧を眺めていると、その映画の一般的なポスターやパッケージと異なる画像を使用していることに気づきます。時には、以前は主人公の写真であったのに、いつのまにか別のキャストが単独で写っている画像に変わっていることもあります。

「お、あの作品のあのシーンで活躍していた俳優、主演作品があったのか。ちょっと見てみようかな」

そう思って目を凝らすと、すでに見た作品の画像が変更されただけだったことがよくあります(ユーザーが見た作品に出演していた俳優の別の作品が提案されることもある)。

そのような作品が一覧で並んでいると、画面が目新しい画像でいっぱいになって、「Netflixはどんどん新しい作品を提供してくれる素晴らしいサービスである」と錯覚します(実際に良質で膨大な作品があると感じていますが、それ以上に多いと感じる)。

では、なぜ画像を変更しているのでしょうか。

ユーザーの興味を引き立てるためにそうしているのかと思っていましたが、どうやら違うようです。

タイトルやサムネイルのパーソナライズ化

Netflixは、文化的背景を踏まえて国ごとにタイトルを変更しています。 例えば、スペイン発のスペイン語の作品であれば、隣国フランスではスペイン語のタイトルのままで、カナダのケベックなどにいるフランス人向けにはフランス語のタイトルで公開しています。 スペイン語を読む機会があるフランスと遠く離れたカナダのケベックでは文化が異なることを意識しているのだと思います。

また、個人の好みに合わせるため、ひとつの作品に対し複数のサムネイルが用意されています。作品を代表するシーンで、かつ、コンテンツの内容に忠実なサムネイルは、作品に興味を持ってもらうことに対し有効であるとNetflixgは考えています。

ユーザーの視聴習慣に合わせてサムネイルを表示し、時には反応率によって変更することもあるそうです。既知の作品の見たことのないサムネイルが表示されるのは、Netflixのドリームチームによって、我々の嗜好に対して最適化されているからだったんですね。

そういえばクラブハウスのアイコンもコロコロ変わるけど

今年の1月でしたか。招待制のサービスでClubhouseなるものがアメリカからやってきて、その招待枠が高額で売買されていると報道されたのは。

流行り物好きのタレントが波に乗ると、瞬く間に日本国内に広がっていきました。あれだけ勢いのあるコンテンツは久しく見ていません。たまごっちですら、もっと緩やかだったと思います(当時小学6年生だったぼくは、王様のブランチで紹介されたたまごっちを見て、原宿のキディランドまで買いに行きました。朝6時から店の前に並んで、前に並んでいたおじさんに温かいコーヒーをご馳走になったことを覚えています)。

Clubhouseのアプリのアイコンは、人間のモノクロ写真です。特徴的なデザインで目を引きます。

一般的にアイコンのデザインが変更されることはほとんどありませんが、Clubhouseは頻繁に変更しています。日本でリリースされてからすでに4人の写真が使用されており、アメリカでの変更を含めるとすでに9代目です。

どうして変更するのか気になります。物事には必ず理由があって、その理由を解明していくことをぼくは好みます。

もしかしたら、ユーザーを飽きさせない工夫なのかもしれません。Netflixのように誰かに最適化しているのかもしれません。調べたところ、どちらも異なりました。Clubhouseは、アップデートのたびにコミュニティに属する誰かの画像に変更する方針をとっているだけでした。

一時的な流行となってしまったClubhouseの今後の展開に期待しています。

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