そして、週に1回は「芸人と税金のお仕事、どっちが多いんですか」と聞かれます。

元国税局職員 さんきゅう倉田です。好きな売上は「課税売上」です。

週に3回は、「どうして芸人になったんですか」と聞かれます。

そして、週に1回は「芸人と税金のお仕事、どっちが多いんですか」と聞かれます。

さらに、月に1回は「どんな収入で生活しているんですか」と聞かれます。

すべて、包み隠さず答えています。

おもしろそうだから芸人になったし、芸人と税金の仕事は分けておらず、芸人という職業の中で“お笑い税金”をやったり執筆をしたりしていて、執筆と講演とメディアへの出演が売上の大半を締めています。

売上を増やすためには

売上を伸ばすためにはどうすべきか、時折考えています。そのためには、認知、配荷、プレファレンスを高めなければいけません。

認知

他人にいかに知られているかは、タレントとしても商品としても重要です。認知は、売上と比例関係にあります。知られれば知られるほど、仕事の依頼が増えるはずです。

さらに、どのような認知をされているか、つまり認知の質も依頼に影響します。講演会や執筆のプレイヤーとしての認知や敬意の対象としての認知である必要があります。

一般的に、認知はコントロールできますが、資金が必要です。個人で活動する以上、認知を購入することは現実的ではありません。

一昔前までは、認知を高めるためには、テレビタレントとして“売れる”しかありませんでした。今は違います。

SNS、You Tube、WEB媒体での活動で、多くの人に知ってもらうことができます。

ぼくの場合は、Twitterと複数のWEB上の連載が、認知を高める手段になっています。ただ、それは税金やお金のことに興味のある人にしか届いていません。それ以外の人へ認知してもらわなければ、売上が大きく伸びることはないでしょう。

配荷

消費者がその商品を物理的に買える状態にあることです。スーパーやコンビニに、ぼくが陳列されることはありませんので、直接の取引ができるように窓口を作ることでより買いやすい状態を作ります。

窓口が所属事務所しかない場合、担当者によっては、商品一覧にぼくが記載されていない可能性があります。配荷率が100%ではないからです。

自分で窓口を設ければ、配荷率100%です。配荷による機会損失はありません。

マーケットシェアによって決定される配荷は、通常、その全体をコントロールすることはできません。しかし、芸人として個人を売る場合は、容易にコントロールすることが可能なのです。

プレファレンス

消費者のブランドに対する好みを表します。プレファレンスは、ブランド・エクイティ、価格、製品パフォーマンスの3つによって決定されます。

一般的な消費財では、プレファレンスを高めることが重要視されています。プレファレンスには、売上を伸ばす無限の可能性があるからです。

プレファレンスは、垂直方向より水平に高めるほうが売上の増加に繋がります。既存の顧客でない人々から選ばれる確率を上げるため、魅力を高め、スキルを磨く必要があります。

税金関係者や税金の団体でのプレファレンスを上げるのではなく、日本人全体のプレファレンスを上げる、そのためには、税の知識の習得以上に、おもしろさが必要です。

自分のおもしろさを高めるのは難しいので、新しいおもしろいもの、おもしろいコンテンツを作る努力をしています。

プレファレンスを決定する大きな要因は、ブランド・エクイティ、つまり、ブランドの持つ資産価値です。

講演会だけで考えると、ブランド・エクイティは「テレビで売れていること」です。ぼくのことを知らない人からすると、売れていない芸人は軽視の対象なので、何の価値もありません。製品パフォーマンスより、売れているかどうかを重要視しています。

プレファレンスを上げ、売上を上げるためには、テレビに頻繁に出る必要があります。テレビに出るようになるきっかけは多様化しましたが、認知もプレファレンス価格も、テレビに出ないと上がらないということがわかりました。仕事をくれる層に「タレント」として認識してもらわなければ、売上の大きな上昇は起こらないのです。

さんきゅう倉田

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(総合法令出版/1,404円/税込)
さんきゅう倉田の初の著書が発売されました。ぼくの国税局時代の知識と経験、芸人になってからの自己研鑽をこの1冊に詰めました。会社員やパート・アルバイトの方のための最低限の税の情報を、たのしく得られます。 購入は コチラ

さんきゅう倉田

新刊『笑う数学』

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さんきゅう倉田

さんきゅう倉田

芸人、ファイナンシャルプランナー。2007年、国税専門官試験に合格し東京国税局に入庁。100社以上の法人の税務調査を行ったのち、よしもとクリエイティブ・エージェンシーに。

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