2018年2月28日~3月2日にかけて東京ビッグサイトにて開催されている、新エネルギーに関するさまざまな製品や技術などを扱う展示会「スマートエネルギーWeek 2018」においてトリナ・ソーラー・ジャパンは、2月28日に発表したばかりのメガソーラー/産業分野に向けた新型「SPLITMAX」モジュールなどを展示している。

同新型モジュールは、単結晶のハーフカットセルを144セル搭載することで、従来セルに比べ、セルの電流値を半分に下げ、セル内部の発電ロスを約4分の1に低減。また、LRF(Light Redirecting Film)を用いることでさらなる高出力を実現。これによりモジュール1枚あたりの発電量を約10W増加させることに成功したという。また、セルストリングスを分割し、並列に接続を行う新しい配線技術を採用したことで、パネルに生じる影によって引き起こされる出力損失を低減させることも可能になったとのことで、最大変換効率19.2%で出力範囲は350~380Wを実現したとしている。

  • トリナ・ソーラーの新型「SPLITMAX」モジュール

    従来比で出力を10W向上したトリナ・ソーラーの新型「SPLITMAX」モジュール

このほか、同社ブースでは、フレームレス両面ガラス72セルモジュール「DUOMAX」や、水上設置用「Trinapro」の実機展示なども行っている。水上設置用Trinaproは、ため池などの水上に浮かべることで、スペースの有効活用と、設置コスト低減、水面からの冷却効果による実発電量向上などを目指したソリューション。DUOMAX/DUOMAXtwinを活用して実現され、設置角度は自在に変更することが可能なほか、水面やフロートからの反射光による発電量の増加なども期待できるようになるという。

  • トリナ・ソーラーのDUOMAX
  • トリナ・ソーラーの水上設置用Trinopro
  • 左がDUOMAX、右が水上設置用Trinaproのデモの様子