2018年2月28日~3月2日にかけて東京ビッグサイトにて開催されている、新エネルギーに関するさまざまな製品や技術などを扱う展示会「スマートエネルギーWeek 2018」においてハンファQセルズジャパンでは、モジュール変換効率が最大19.4%の太陽電池モジュールや、簡単施工を目指した新型フレームの参考出展を行っている。

参考出展されている太陽電池モジュールは、「Q.PEAK DUO L-G5.2」と名付けられた変換効率19.1%~19.4%、最大出力385-390Wのモデルで、6本バスバーを搭載した2枚のハーフセル構造を採用することで、12本バスバー付きフルサイズセルと同等もしくはそれ以上の出力を実現した製品。モジュール変換効率は19.1%~19.4%だが、真性変換効率は21.8%~22.0%としており、システム電圧1500V対応で、主に太陽光発電所や大型倉庫・工場などの大規模太陽光発電案件に適合することができるという。

  • ハンファQセルズの太陽電池モジュール「Q.PEAK DUO L-G5.2」

    ハンファQセルズの最大出力390Wの太陽電池モジュール「Q.PEAK DUO L-G5.2」

一方の簡単施工を目指した「Q.PEAK RSF L-G4.2」と銘打たれた新型フレームは、同社が2017年に発表したもので、強化スチールフレームを採用することで、72セルのモジュール(重さ25.5kg)ながら、小さな取付け用の引っ掛けとセルフタッピングねじのみで、架台へのモジュール固定が可能な仕組みが特徴。モジュール間に隙間を作らず設置可能であり、トータルシステム出力を向上させることができるほか、野立て架台への設置では、クランプで設置する従来のシステムに比べ取り付け時間を60%以上低減することができるという。

主に中・大規模発電を目的とした地上設置向けの技術だが、まだ国内向けの品質評価が終わっていないとのことで、今回は参考出展という扱いとなったという。そのため、今回の出展にて主に、どういった分野での活用が見込まれるかといったニーズの吸出しを進めたいとしており、国内での利用分野の見極めを今後、進めて行きたいとしていた。