2018年2月28日~3月2日にかけて東京ビッグサイトにて開催されている、新エネルギーに関するさまざまな製品や技術などを扱う展示会「スマートエネルギーWeek 2018」において川崎重工業(KHI)は、工場の自家発電設備などで活用される、30MW級の高効率ガスタービン「L30A」や、「グリーンガスエンジン(KG-18-V)」などを展示している。

40%以上の発電効率を達成することに加え、同機を用いたコージェネレーション(熱電併給)システムにおいて、83%以上の総合効率を実現する。さらに、ガスタービンで発生した熱を用い、蒸気タービンと組み合わせることで、50%以上の発電効率を達成することが可能。また、環境性能においても、窒素酸化物(NOx)の排出量を15ppm(O2)以下に抑えているのも特徴だ。

  • 川崎重工業のガスタービン「L30A」

    ガスタービン「L30A」の模型(1/3)サイズ

一方のグリーンガスエンジン(KG-18-V)は、優れた発電効率(49.5%)・環境性能と発電開始から6分間で最大出力に到達できる高い機動性を有する。また、毎日起動発停を行うDSS(Daily Start and Stop)に対応するなど、発電所の柔軟な運用と稼働率の向上を可能にする。

  • 川崎重工業の「グリーンガスエンジン(KG-18-V)」

    「グリーンガスエンジン(KG-18-V)」の模型(1/10サイズ)

近年、電力の小売り全面自由化や安定供給のため、中小規模発電所などの分散型電源に対するニーズが高まっていることから、同社では、ガスエンジンをはじめとした発電設備の提供・販売に取り組み、エネルギー・環境ビジネスを積極的に展開していきたいとしている。