2018年2月28日~3月2日にかけて東京ビッグサイトにて開催されている、新エネルギーに関するさまざまな製品や技術などを扱う展示会「スマートエネルギーWeek 2018」においてIHIは、信頼性の高い発電プラントの運転を実現するための航空転用形ガスタービン「LM6000PF+」や、プラントの運用支援方法などの展示を行っている。

LM6000PF+は、GEアビスエーションで開発された航空機用ターボファンエンジンを、陸舶用に転用した、高い信頼性と高い発電効率を実現するガスタービン。出力は52MWで、熱効率は41.6% となっている。

  • 航空転用形ガスタービン「LM6000PF+」

    航空転用形ガスタービン「LM6000PF+」の模型(1/3スケール)

同タービンの特徴は、航空機エンジン技術による、急速起動停止(15%/分)が可能な点だという。また、ガス燃料、液体燃料、Dual Fuelに対応できるほか、「希薄予混合燃焼方式(LM6000PF NOx15ppm(O2))」を採用しており、低NOx型燃焼器の選択が可能だ。

プラントの運用においては、同社の予防保全システムでの見守りが行われる。万が一、重大トラブルが発生した場合には、関係者が直ちに集結し、遠隔監査システム「あいモニタ」を使用し、情報共有することができるため、専門の技術者による迅速な処置方針が決定される。同社はこれらの各種ソリューションにより、エンジン故障の予兆検出、予防保全などの保守の高度化、早期復旧が可能となり、信頼性の高いプラントを実現するとしている。

  • 遠隔監査システム「あいモニタ」

    プラント運転のパラメータを監視し、異常が発生した場合には、アラームが発生する。そのため、専門技術者は過去データなどを参考に、迅速に対応の指示を出すことができる