▼手取り収入額を計算
総支給額から社会保険料や所得税を差し引くと、手取り収入額は以下の通りです。
手取り収入額=総支給額-健康保険料-厚生年金保険料-雇用保険料-所得税
=245,000円-11,808円-21,960円-735円-5,130円
=205,367円
よってモデルケースにおける手取り収入額は、205,367円となりました。総支給額の約83.8%が、給与口座に振り込まれることになります。
▼初任給の手取り額を計算
企業の多くが、健康保険料と厚生年金保険料を翌月控除としており、4月入社の方は、5月の給与から天引き開始となる場合があります。その場合、初任給の手取り額は、以下の通りです。
手取り収入額=総支給額-雇用保険料-所得税
=245,000円-735円-5,130円
=239,135円
4月の手取り収入額が、本来の金額ではない可能性があります。初任給の給与明細を受け取ったら、健康保険料と厚生年金保険料が天引きされているか必ず確認しましょう。
また、本記事のシミュレーションは、入社1年目の手取り収入を想定しています。入社2年目の6月からは住民税の給与天引きが開始されるため、手取り収入は変化するでしょう。
■手取り額を把握して毎月の予算を立てる
毎月の手取り額や自由に使える金額を把握していると、家計の管理がしやすくなります。また総支給額から控除される金額の計算方法を知っておくと、残業時間の変化や昇給、資格の取得などで総支給額が変化したときに、手取り収入の計算が可能です。
毎月給与明細を受け取ったら、総支給の金額だけでなく、控除されている金額や種類を必ず確認しましょう。