花火大会に夏祭り、夏の風物詩ともいえるイベントに誘われたとき、あなたはどんな服装で向かいますか? 男性以上に季節感を大切にする女性の多くは、浴衣を着たいと思っているはず! とはいえ、男性の浴衣はまだまだ少数派。だからこそ、チャンスです。

一緒に浴衣を着て花火大会を楽しむことに憧れる女子は多いと聞きます。この夏、浴衣マジックで、女性の反応を変えてみませんか? 初めて挑戦するあなたの為に、初心者が知っておくべき浴衣選び、3つの留意点・NGをスタイリスト森井が一刀両断!

帯色と浴衣のコントラストが強い組み合わせ

■NG1.浴衣を単体で選ぶ!

屋形船から花火大会を見るので浴衣を選んでほしいというオファーも受けるスタイリスト森井です。そんな私が、浴衣売り場で気付いたポイントをシェアします。

浴衣を選ぶとき、併せて選ぶアイテムが「帯」。気に入った浴衣が見つかったとしても、合わせる「帯」次第では、残念な結果になってしまうかもしれません。浴衣初心者が失敗しない帯選びは、浴衣とのコントラストにありました!

浴衣・帯色のコントラストを強くすることで、生地色が映えるのです。もちろん、同系色で全体の統一感を打ち出すスタイルがあることも事実ですが、初心者は浴衣と帯のコントラストを強く打ち出すことを意識しましょう。

■NG2.帯は腹で合わせる!

浴衣に合わせる足元といえば下駄・雪駄。これらは足指を通すだけで履きこなせます。しかし、帯は締める位置ひとつで、見え方が変わってしまうので注意が必要です。ご存知でしたか? 帯位置は、お腹ではなく腰骨を締め付けるよう巻いた方が、粋に見えるということを。

つまり、男女の帯位置は異なるのです。男性の場合、腰骨を締め付けることで、姿勢が崩れないよう支えてくれる効果があるという説もあります。一方、帯のウエスト位置が高いことで、女性もしくは子どもの着付けに見えてしまうかもしれません。

グルっと帯を巻いたとき、横姿は、帯位置が真っ直ぐではなく、後ろ上がりに見えるラインが粋に見えます! 正面からは腰骨、背面ではお尻の上部を帯が通るイメージです。 

■NG3.バッグをもつ!

浴衣・帯・雪駄、いよいよ和装が完成します。手荷物をどうしましょうか? 普段使っている洋服に合わせるバッグでは、浴衣の世界観は崩れてしまいます。もちろん、和柄生地バッグなど、浴衣の世界観に合致するアイテムでしたら、問題ないかもしれませんが。

そこでお薦めしたいのが、信玄袋と呼ばれる巾着袋です。これが和の世界観を完成させてくれます。インターネットで調べると1,600円くらいで購入可能です!

知られざる男の浴衣、いかがでしたでしょうか? イトーヨーカドーで浴衣が買えるこの時代、是非、トライしてみてください。あなたの奥ゆかしさが、女性のハートを確実にくすぐるでしょうから。もちろん、男女混合で参加する夏祭りも効果絶大です!

<著者プロフィール>
森井良行
「ユニクロさえもカッコよく」をキャッチフレーズに、大人カジュアルとして、エレガントカジュアル(エレカジ)を提唱。渋谷・有楽町etc.ショップをまわり、その人だけに似合う服をコーディネートする買い物同行サービスの実績は、のべ3,000人を超え、97%の独身顧客が「女性にほめられた」という。公式サイト「エレカジ」ではコーディネート事例や「モテるファッションアイテム」を日々紹介中。
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