バスキュール アートディレクター・前田定則
1979年 香川県生まれ。日本大学商学部卒業後、独学でデザインを学び、グラフィックデザイン会社に入社。2006年 株式会社BRIDGE入社。2010年より株式会社BASCULEに所属、現在にいたる。

写真編集ソフトの定番「Photoshop」が、今年で25周年を迎えます。そこで、フォトグラファーやデザイナー、イラストレーターなど、このソフトを愛用している各界のクリエイターに、アニバーサリーイヤーを記念して、ご自身とPhotoshopに関するエピソード、そしてPhotoshopへのお祝いの言葉を寄せていただきました。

今回ご登場いただくのは、インタラクティブコンテンツを数多く生み出すクリエイティブ・カンパニー「バスキュール」のアートディレクター・前田定則さんです。

――はじめて触れたPhotoshopのバージョンと「第一印象」は?

Photoshop6.0でした。初めて触れた時は、正直使い方が解りませんでしたが、「これがあれば何でもできる、ものすごい武器を手に入れた!」というワクワク感がありました。

――普段の業務・活動におけるPhotoshopの使い方を教えてください。

わたしは、主にWebをはじめとしたデジタル広告のアートディレクター兼デザイナーなのですが、デザイン作業のほとんどをPhotoshopでおこなっています。企画をプレゼンする際のカンプ制作にはじまり、写真の各種調整はもちろん、レイアウトにもPhotoshopを使用。一日中Photoshopと向き合っている日もあり、たぶん家族よりも長い時間過ごしていると思います!

最近では、映像ファイルをそのまま読み込んで、タイムラインで簡単なアニメーションをつけてPSD上で再生できたりもするので、とても助かっています。

――最もよく使う/気に入っているPhotoshopの機能は?

挙げだすときりがないのですが、まずひとつは、スマートオブジェクトです。レイアウトの検証の際には拡大縮小を幾度となく行うので、画像が荒れないように読み込んだらすぐにスマートオブジェクト化してしまいます。(最近は「リンクを配置」もできるようになっていますが、いつも勢いでスマートオブジェクトにしてしまいます)。また、複数箇所にわたるボタンなどは、スマートオブジェクトを複製して配置、ひとつを変更するとすべてが更新される、あの瞬間はとても好きです。

もうひとつ、ベジェ曲線が大好きで、切り抜きやマスクを切るのがとても好きです。ペンツールは、すべてのツールの中で一番わたしの心を癒やしてくれる大切な存在です。

――最後に、25周年の節目を迎えたPhotoshopへの激励の言葉をお願いします。

私たちの思いをいつも形にしてくれる、いえ、思っている以上の形にしてくれるPhotoshop、ありがとうございます! いつまでも進化し続けて、ずっと第一線のスタンダードでいてください! 100周年を楽しみにしています!

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