日本のお城といえば、そのシンボルはやっぱり天守。城壁が真っ白に輝く神秘的なものから、黒く力強さをたたえたものまで個性はさまざまです。かつて日本にあったお城の多くは失われてしまいましたが、現存天守や復元天守をもち、現在まで大切に守られてきたお城もあります。
そこで今回、マイナビニュース会員を対象に「好きな日本のお城」についてアンケート調査を行いました。その結果をランキングにまとめ、お城ごとの簡単な見どころとともにご紹介します。
現存天守や復元天守、復興天守とは
現存天守(げんぞんてんしゅ)
江戸時代かそれより前に建てられて今日まで残っている天守のこと。歴史的な価値が高く、当時の建築様式そのままです。
復元天守(ふくげんてんしゅ)
かつて天守があった場所に、古写真や図面などの資料に基づいて再建したものを指します。また、材料や工法まで「当時と同じもの」を使って再現したものは「木造復元天守」、鉄筋コンクリートなど現代の材料・工法を使い、「外観だけ忠実に再現したもの」は「外観復元天守」とされています。
復興天守(ふっこうてんしゅ)
当時の資料が少ないため、推定を交えたり、他のお城の天守を参考にしたりするなど、姿かたちが不明なまま「正確には復元できていない」状態で建てられた天守のこと。
日本のお城 人気ランキング
「日本のお城でもっとも好きなお城は?」と聞いたところ、以下のような結果になりました。なお、現存天守、復元天守、復興天守のあるお城を対象としています。
1位 姫路城(兵庫県)(28.2%)
2位 大阪城(大阪府)(12.8%)
3位 熊本城(熊本県)(10.6%)
4位 松本城(長野県)(9.2%)
5位 小田原城(神奈川県)(6.6%)
6位 犬山城(愛知県)(2.9%)
7位 彦根城(滋賀県)(2.6%)
8位 弘前城(青森県)(2.2%)
9位 松山城(愛媛県)(1.8%)
9位 岡崎城(愛知県)(1.8%)
11位 高知城(高知県)(1.5%)
11位 白石城(宮城県)(1.5%)
11位 小倉城(福岡県)(1.5%)
14位 掛川城(静岡県)(1.1%)
15位 松江城(島根県)(0.7%)
15位 丸亀城(香川県)(0.7%)
15位 宇和島城(愛媛県)(0.7%)
15位 忍城(埼玉県)(0.7%)
15位 高田城(新潟県)(0.7%)
15位 岸和田城(大阪府)(0.7%)
15位 岩国城(山口県)(0.7%)
22位 白河小峰城(福島県)(0.4%)
22位 新発田城(新潟県)(0.4%)
22位 越前大野城(福井県)(0.4%)
22位 島原城(長崎県)(0.4%)
ここからは、9位までのお城について、ポイントやおすすめコメントなどをご紹介します。
1位 姫路城(兵庫県)(28.2%)
日本のお城人気ランキング、1位は「姫路城」(兵庫県)でした。
別名「白鷺城(しらさぎじょう、はくろじょう)」とも呼ばれる、白漆喰塗の城壁が美しい城。白鷺が羽を広げた姿に見えることからこう名付けられました。1993年、法隆寺とともに国内初となる世界文化遺産に登録されています。
姫路城は、1346年に赤松貞範が築いたとされています。その後も豊臣秀吉や池田輝政、本多忠政ら歴代の城主により改修、増築されました。日本の城の多くは明治維新後の廃城令によって取り壊されましたが、姫路城はその後の第2次世界大戦の戦火も逃れて奇跡的に残りました。国宝に指定されている5つの城のうちのひとつです。
3つのポイント
- 白漆喰総塗籠造り(しろしっくいそうぬりごめつくり): 真っ白で輝くように美しい城壁が特徴。
- 大天守: 5重6階地下1階の構造。3つの小天守が渡櫓(わたりやぐら)で連結された、大規模な天守です。
- 日本の桜の名所100選: 春には敷地内の山桜や枝垂桜など1,000本が咲き誇り、白壁に美しいピンクが映えます。
おすすめする理由
「白鷺城の別名があるように、白漆喰の姿がすばらしい」(46歳男性)
「少し離れた場所から春の桜とともに天守閣を眺めるのが好き。ライトアップされた姿も抜群に良いです」(62歳男性)
「姫路駅から歩くと見える白くて美しい城の姿は、やはり迫力があります」(52歳男性)
「すばらしさのあまり、今まで3度、訪れたことがあります」(55歳女性)
住所 | 〒670-0012 兵庫県姫路市本町68 |
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webサイト | 姫路城 |
2位 大阪城(大阪府)(12.8%)
2位は「大阪城」(大阪府)でした。1583年、天下統一をめざす豊臣秀吉によって築城されました。当時の天守は、内装はもちろん、瓦などにも金が張りめぐらされ、純金の彫刻がはめられた大変きらびやかなものでした。しかし、大坂の陣で落城し炎上しました。
徳川の時代に新しい天守が再建されましたが、落雷によって焼失。それからしばらくの間、大阪城は天守のない状態でした。1931年、当時の市長の呼びかけに賛同した市民からの寄付により、現在の天守が再建されました。なお、大阪城は明治維新より前には「大坂城」と書かれていました。
3つのポイント
- 三代目天守: 二度の焼失を乗り越え、昭和になって再建されたのが現在の天守。
- 大阪を一望: 天守8階の展望台からは大阪の街を一望できます。
- 日本最大の石垣: 徳川時代に建造された石垣は、高さ30メートルと日本最大。
おすすめする理由
「石垣の規模が圧倒的で、見ごたえがある」(59歳男性)
「外観のデザインが日本のお城のイメージそのもので、全体的な色合いも美しいので」(42歳女性)
「お城が好きで全国の城跡をめぐっているが、大阪城は縄張りの規模や攻めにくさなどで日本一だと思う」(56歳男性)
「あの大都会の真ん中で、悠然と建っている姿がいい」(59歳女性)
住所 | 〒540-0002 大阪市中央区大阪城1-1 |
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webサイト | 大阪城天守閣 |
3位 熊本城(熊本県)(10.6%)
3位は「熊本城」(熊本県)でした。1607年、築城の名手である加藤清正が完成させ、難攻不落と呼ばれた城。加藤清正の後は細川氏の居城となっていました。1877年に勃発した西南戦争では、政府軍が熊本城に籠城。籠城は約50日間も続き、城の強さを改めて世に知らしめました。天守はその後に焼失しますが、第2次世界大戦後に再建されました。
熊本城は2016年に発生した熊本地震により、大きな被害を受けました。瓦が剥がれ落ちて建物が損壊し、石垣も崩落。熊本県では天守の復旧を優先事項と位置付け、天守の工事は2020年に完了しました。しかし、熊本城の多くの施設では今も復旧作業が続いています。
3つのポイント
- 銀杏城: 加藤清正が植えたとされる銀杏の木にちなみ、銀杏城とも呼ばれています。
- 最先端技術: 築城当時の最先端技術が注ぎ込まれた、難攻不落の城。
- 地震からの復旧: 2016年の熊本地震からの復興作業は、2024年現在も続いています。天守は2020年に復旧。
おすすめする理由
「地元にあり、武者返しが迫力あるから」(48歳男性)
「防衛機能に優れているところと、見た目の格好良さが好き」(44歳女性)
「石垣や天守閣のすごさはもちろんのこと、かんぴょうを使った壁など、当時の工夫が見られて楽しい」(54歳男性)
「黒を基調とした見た目が男性的で格好良い」(75歳男性)
住所 | 〒860-0002 熊本県熊本市中央区本丸1-1 |
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webサイト | 熊本城 |
4位 松本城(長野県)(9.2%)
4位は「松本城」(長野県)でした。現存天守のひとつであり、国宝に指定される5つの城のひとつです。1504年に造られた深志城が前身とされ、一時は武田信玄の手にも渡っていたとされています。その後、小笠原氏が入り、「松本城」と名が改められました。
天守は1593~94年ごろ、豊臣秀吉の家臣である石川氏が城主のころに完成したとされ、城下町の整備も進められました。戦乱の世が収まり江戸時代になると、月見櫓などが増築されました。天守など戦いへの備えが重視されたころの建築物と、備えの機能がほとんどない優美な建築物が複合された天守群としては、日本唯一となっています。
3つのポイント
- 現存する五重の天守: 現存天守のうち、五重の天守の姿を今に伝えているのは松本城と姫路城のみ。
- 北アルプスとの絶景: 北アルプスの山々が望める松本。雄大な自然を背景に、松本城の白と黒のコントラストが映えます。
- 異なる時代の融合: 戦乱期に造られた城の機能に、江戸期の機能が接続された造りが特徴。
おすすめする理由
「季節によって表情が変わり、堀に写った逆さ松本城も見られる。格好良いのひと言です」(48歳男性)
「数ある信州の名城のうちのひとつ。松本城は何回も訪れるほど気に入っている」(76歳男性)
「実際に見てみると、黒色で品が良く、印象的だった」(69歳女性)
「立地が良く、何といっても国宝で迫力がある」(44歳男性)
住所 | 〒390-0873 長野県松本市丸の内1丁目1 |
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webサイト | 松本城 |
5位 小田原城(神奈川県)(6.6%)
日本のお城人気ランキング、5位は「小田原城」(神奈川県)でした。南に相模湾、西に箱根の山々という自然の要塞に恵まれた立地で、また東海道沿いであることから関東を収める重要な拠点として位置付けられていました。
築城は1400年代半ばに大森氏によるものとされ、1500年ごろからは北条氏が城主となり、100年に渡って関東支配の本拠地に。北条氏滅亡のあとは江戸幕府の譜代大名が入城。しかし天災や明治維新後の廃城令などにより、天守や石垣などの建造物は幾度となく消失。現在の天守は1960年に外観復元されたものです。
3つのポイント
- 総構(そうがまえ): 北条氏が豊臣秀吉との戦いに備えて造った要塞。土塁や堀が9㎞続く大規模なもので、全国的に有名。
- 瓦一枚運動: 天守の復興に当たっては、市民から寄付を募り、資金に充てられました。
- 忍者体験: 北条氏を陰で支えたとされる忍者について学べる施設があり、家族連れも楽しめます。
おすすめする理由
「見たことがある城のなかで一番身近に感じるので」(31歳女性)
「東京から近く、行きやすいところが良い」(42歳男性)
「天守閣から海が見えるから」(53歳男性)
住所 | 〒250-0014 神奈川県小田原市城内6-1 |
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webサイト | 小田原城 |
6位 犬山城(愛知県)(2.9%)
6位は「犬山城」(愛知県)でした。北を木曽川が流れ、尾張と美濃の境目にあることから非常に重要な城と位置付けられ、織田氏、豊臣氏、徳川氏と歴史上の名だたる武将たちが手に入れようとしてきた城です。
築城は1537年、織田信長の叔父の織田信康によって行われたとされ、天守は現存するもののなかで最古だとされています。江戸時代には徳川家家臣の成瀬氏が城主を務め、明治期からは愛知県の所有に。その後、成瀬家に譲与され、2004年まで個人が所有とする全国唯一の城として保存されていました。
3つのポイント
- 当時の木材: 天守の内部には、築城された当時の木材が今も多く残っており、長い歴史を感じることができます。
- 大杉様: 天守の隣には、身代わりとなって天守を落雷から守ったとして、杉の木が祀られています。
- 天守からの眺望: 最上階からは眼下に木曽川、その向こうに岐阜城や名古屋市街地などを見ることも。
おすすめする理由
「国宝であり、当時のままの姿で残っているのは貴重だから」(46歳女性)
「小ぶりなお城だがオーラがあり、特に紅葉時期はとてもきれいです」(69歳男性)
住所 | 〒484-0082 犬山市犬山北古券65-2 |
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webサイト | 犬山城 |
7位 彦根城(滋賀県)(2.6%)
7位は「彦根城」(滋賀県)でした。徳川家康の命により、江戸時代初期の1604年から着工されたとされる城。天守は大津城から移築したとされ、そのほかの建造物や城下町などを含め、築城に20年間かかったとされています。城主は歴代、譜代大名の井伊家が務めていました。
琵琶湖のほとりの小高い山に建てられ、周囲の堀には琵琶湖の水が使われています。天守を始め、敷地内には櫓や大手門、庭園、下屋敷などが大切に守られており、その保存状態が極めて良いことから世界遺産への登録も目指されています。
3つのポイント
- 屋形船: 内堀には藩主が領内の視察、大名や公家の接待、湖上での鷹狩りなどに使った藩主御好屋形船を復元した屋形船が運航。のんびりと江戸時代の風情が残る景色を楽しめます。
- 玄宮園(げんきゅうえん): 大規模な回遊式の庭園で、池の向こうにそびえる天守の姿は一層の趣きがあります。
- 夜間公開: 夏休みの期間、特別公開を実施。灯りが制限されたなか、江戸時代の雰囲気を感じることができます。
おすすめする理由
「戦いに備えた戦略的な面をもち、天守を含めた一帯のスケールも大きいから」(59歳男性)
「桜の時期に訪れたことがあり、お城の周りは桜が満開。ひこにゃんに会えたのも良かった」(53歳男性)
「歴史的に興味深い城だし、天守から見た琵琶湖がとてもきれいだったので」(65歳男性)
住所 | 〒522-0061 滋賀県彦根市金亀町1-1 |
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webサイト | 彦根城 |
8位 弘前城(青森県)(2.2%)
8位は「弘前城」(青森県)でした。現存12天守のうち最北端に位置している城です。築城は、津軽地方を統一した津軽為信の子・信枚の時代で1611年。それ以降、藩が廃止されるまでの約260年間、津軽氏の居城であり、藩政の中心地でもありました。
弘前城は、広大な敷地に櫓や門などが築城当時の状態で保存されているという点でも大変希少とされています。そのなかで天守はもともと五層だったとされていますが、落雷によって焼失。現在の天守は1810年に築かれたものですが、幕府から許可を得るためにもともとあった櫓を解体して造られました。そのため造りは簡素ですが、弘前城のシンボルとして大切に保存されています。
3つのポイント
- 最北端の現存天守: 江戸時代以前に築城された天守としては日本最北端、東北地方唯一の存在。
- 曳屋(ひきや)工事: 天守台の石垣工事のため、2015年に天守を水平移動させる大規模な曳屋が行われました。
- さくらまつり: 弘前城のある弘前公園は4月下旬~5月上旬ごろに「弘前さくらまつり」を開催。国内外から約200万人が訪れる一大イベント。
おすすめする理由
「さくらまつりが有名なので」(60歳男性)
「行ったことがあるが、とても景観が良かったことを覚えているので」(45歳男性)
住所 | 〒036-8356 青森県弘前市下白銀町1 |
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webサイト | 弘前公園 |
9位 松山城(愛媛県)(1.8%)
9位は「松山城」(愛媛県)でした。1602年、関ケ原の戦いで活躍した加藤嘉明によって築城が始まり、完成までに約25年間要したとされています。松山市中心部にある勝山の山頂に天守が築かれ、山の麓に二之丸、三之丸が広がる独創的な構造の城郭です。
二之丸から天守へ続く道には「登り石垣」が230m以上にわたって続き、国内で非常に珍しいとされています。二之丸にはかつて藩主の家族が住む御殿などがあり、三之丸には藩主の御殿のほか家臣たちの屋敷がありました。現在は多くの施設が移設撤去され、三之丸は都市公園として市民に親しまれています。
3つのポイント
- ライトアップ: 天守は通常23時ごろまでライトアップ。小高い山に浮かび上がる天守はとても幻想的。
- 天守からの眺め: 山の麓から標高約160mの天守からは、遠くに瀬戸内海を眺めることも。
- 4つの登城道: 江戸時代に使われていた急勾配のルートを含む4つの登城道のほか、ロープウェイやリフトも整備されています。
おすすめする理由
「ロープウェイで登った先の景色がきれいだから」(61歳男性)
「山の上に建つ天守がとてもきれいなので」(54歳男性)
住所 | 〒790-0008 愛媛県松山市丸之内1 |
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webサイト | 松山城 |
9位 岡崎城(愛知県)(1.8%)
9位には「岡崎城」(愛知県)も入りました。岡崎城といえば、何といっても徳川家康が生まれた城として有名です。城の起源は、1455年ごろに築城された平岩城だとされています。1500年代、徳川家康の祖父にあたる松平清康が城を攻略し、今の姿につながる本格的な城を築きました。
1542年に生まれた家康は、しばらく人質としてよその土地で暮らし、のちに岡崎城に復帰。その後、拠点を浜松に移すまで、岡崎城を天下統一を果たすための拠点としていました。天守は明治期に壊されてしまいましたが、1959年に復元されました。
3つのポイント
- 岡崎公園: 城跡は岡崎公園として整備され、桜まつりや夏の花火大会、市民まつりなどが開催されています。
- 三河武士のやかた家康館: 公園内にある施設で、三河で勢力をふるった武士や家康について詳しく紹介。関ケ原の戦いのジオラマシアターも人気。
- 龍城(たつき)神社: 家康誕生の朝に金の龍が現れて昇天したという伝説を持つ神社。パワースポットとして多くの人が訪れます。
おすすめする理由
「神君出生の城として、家康の出生パワーにあやかりたいと思うから」(63歳男性)
「荘厳なたたずまいで格好良かったから」(32歳男性)
住所 | 〒444-0052 愛知県岡崎市康生町561-1 |
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webサイト | 愛知県岡崎市公式観光サイト |
日本のお城を見に行ったことはある?
日本のお城を見に行ったことがあるかどうかを聞いたところ、結果は以下のようになりました。
はい…86.9%
いいえ…13.1%
今回のランキングは「はい」と答えた方からの回答を元に作成しています。
現存天守とは
日本のお城のシンボルともいえる天守には「現存天守」と呼ばれるものがあります。「現存天守」とは江戸時代以前に建てられ、今も残っている天守のこと。全国に12城あります。
江戸時代には全国各地にあったとされるお城ですが、明治維新後の廃城令や天災、第二次世界大戦などで被害を受け、ほとんどが失われました。そのため、12か所の現存天守は国宝や重要文化財に指定され、大切に保存されています。
今も残っている「現存12天守」は、以下の通りです。弘前城(青森県)、松本城(長野県)、丸岡城(福井県)、犬山城(愛知県)、彦根城(滋賀県)、姫路城(兵庫県)、松江城(島根県)、備中松山城(岡山県)、丸亀城(香川県)、松山城(愛媛県)、宇和島城(愛媛県)、高知城(高知県)になります。
国宝に指定されている天守とは
「現存12天守」のなかで、国宝に指定されているのは以下の5つの天守です。
松本城(長野県)、犬山城(愛知県)、彦根城(滋賀県)、姫路城(兵庫県)、松江城(島根県)
個性的な天守のお城がランキングの上位に
日本のお城人気ランキングをご紹介しました。1位「姫路城(兵庫県)」、2位「大阪城(大阪府)」、3位「熊本城(熊本県)」という結果になりました。あなたのお気に入りのお城は入っていましたか。
お城の人気には、やはり天守の存在感が大きく関係しているよう。真っ白な城壁が神秘的な姫路城、きらびやかな装飾がかつての姿を思い起こさせる大阪城、黒い城壁が凛とした強さを漂わせる熊本城や松本城など、天守の現存、復元を問わず、圧倒的な存在感を放つお城が上位に入っています。
ほかにも川や湖越しに天守を眺められる犬山城や彦根城、さくらまつりに国内外から多くの観光客が訪れる弘前城など、お城ごとに見どころは尽きません。夜間にライトアップしているお城も多く、昼間と違う幻想的な姿を一度は目にしておきたいものです。
歴史に詳しいかどうかに関わらず、一瞬のうちに見る人の心を奪う日本のお城。旅行を計画中という方は、近くにお城があれば出かけてみてはいかがでしょう。
調査時期: 2024年6月18日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男女合計314人(男性: 238人、女性: 76人)
調査方法: インターネットログイン式アンケート