せいろの中から出てきた、おまんじゅうのこねたものたち。

この暑い時期に熱々の料理の絵で恐縮ですが、
ひとつひとつのこねたものをよく見てみると焼き印が押してあり、
中に何が入っているかを知ることができますね。

中身はわかりましたが、こねたものたちはどんな味がするでしょうか。
「おいしい」でしょうか、「おいしくない」でしょうか。

「肉まんだからこんな味、あんまんだからあんな味がするだろう」と
考えることはできますが、
「肉の種類によってはこんな味、餡子の種類によってはこんな味…」
「料理のうまい人が作れば、下手な人が作れば…」
「好みによってはおいしかったり、おいしくなかったり…」
「そもそも焼き印に書いてあることは正しいのか?」などなど…
いくら考えても、答えにたどりつくことはできません。

実際の味を知るにはあれこれと考えるより、食べてしまう他にないのです。

文字や思考は、答えにたどりつくための「手段(方向性を示すもの)」にすぎず、
答えや物事の本質を知るには「やってみる」、
つまり「体験」しなければならないということも多々あります。

行き詰まりを感じたら、目的は何か、手段は何かを整理して、
自分が「手段」のなかでぐるぐると悩み続けていないかどうか、
観察してみると良いでしょう。

■こむぎこをこねたもの、とは?

■著者紹介

Jecy
イラストレーター。LINE Creators Marketにてオリジナルキャラクター「こむぎこをこねたもの」のLINEスタンプを発売し、人気を博す。「こむぎこをこねたもの その2」「こむぎこをこねたもの その3」もリリース。そのほか、メルヘン・ファンタジーから科学・哲学まで様々な題材を描き、個人サイトにて発表中。

「週刊こむぎ」は毎週水曜更新予定です。