ワンタッチで緊急連絡を実現!

年賀状は年始の挨拶ツールとして利用している人がだんだん減っていると言われているが、それでもゼロにはできない、したくないという人も少なくないだろう。もし楽に作れるのならばやめてしまったものを復活させてもいいと考えている人がいるかもしれない。

デザインをスマートフォンで手軽に作れる無料の年賀状アプリが郵便局の提供する「はがきデザインキット」だ。PCのブラウザから利用できるWEB版と今回紹介するスマートデバイス版ではデザイン面のみを自宅プリンタで出力するか、デザイン面のみ、もしくは宛名面も含めて業者に印刷してもらうことができる。自宅で宛名面も含めてプリンタ出力したい場合には、PCへのインストール版が必要だから、目的にあわせて使い分けよう。

はがきデザインキット2017|年賀状、ポストカードを簡単印刷

豊富なテンプレートを利用してデザイン面を作成

ホーム画面は、デザイン面のテンプレート選択画面だ。標準ではすべてが一覧化されているが「和もの」、「カワイイ」、「ポップ」というテイストからの選択と、写真を入れるかどうかという機能面で一覧をしぼりこんで表示することができる。

テンプレートはいろいろなテイストのものが多彩に用意されている

「カワイイ」などテイストでの絞り込みにも対応

写真を入れるかどうかでの絞り込みもできる

「写真なし」というのを選択すると、簡単なメッセージや差出人情報程度を入れられる隙間があるだけの全面デザインのものから、余白が多くたっぷりとメッセージの書けるものまで、印刷すればそれだけで販売されているデザイン年賀状のようなものが手に入るようになものが揃っているから、写真年賀状派以外にもつかいやすい。

また「喪中・寒中」という項目も用意されており、比較的明るいものからしっとりしたものまでデザインが揃っている。今年は年賀状を作れない人にも便利だ。

写真なし年賀状はメッセージ主体のものを作りたい人などにも便利

喪中はがきや寒中見舞いのデザインも用意されている

スタンプなどを使って簡単にオリジナリティを出そう

テンプレートを選択して「このデザインでつくる」をタップすると、いきなり用紙選択をさせられる。これはフチなし印刷をするかどうかという選択でもあるので、どちらにしたいかを選ぼう。「写真用でつくる(フチなし)」を選ぶと、作業用のテンプレートもフチなしで表示される。

テンプレートを指定して「このデザインでつくる」をタップ

フチなしにするかどうかを用紙で指定

フチなしにするとテンプレートの表示もフチなしになる

写真入りのデザインなら「写真追加」部分をタップして写真を指定すれば、簡単にフレーム型に切り抜いた写真をはめこめる。自動的に写真を印刷にちょうどよい明るさに補正してくれるから、補正のオンオフを切り替えて好みの表示にあわせよう。

写真を選ぶだけで補正と切り抜きが完了

テンプレートに簡単に写真を入れ込める

さらにイラストやメッセージ、フレームといった要素を簡単に追加できるスタンプ機能や、メッセージ機能でデザインを完成させる。メッセージ入力で「手書き文字」を指定すると、白い紙に太いサインペンで書いた文字をカメラで撮影して、自動切り抜きで入れ込むことが可能だ。

スタンプで入らすとや挨拶文を追加

オリジナルメッセージは手書きにも対応

自宅プリンタではデザイン面のみ出力可能

すべての作業が完成すると、大きくハガキデザインが表示される。この時、フチの濃い赤で表示される部分はプリンタの機種や設定によっては印刷されない可能性のある領域だ。重要なメッセージやデザインがかかっていないことを確認してから保存しよう。

作業をそのまま進めると「このデザインを注文する」または「プリンターで印刷する」を選択できる画面になる。ここでどちらかを選ばなかった場合は、保存したものはホーム画面下の「マイデザイン」から保存したものを開けば「このデザインを注文する」か「印刷」かを選択できる。

「プリンターで印刷する」または「印刷」を指定すると、家庭のプリンタで出力することが可能だ。キヤノン、エプソン、ブラザーというメーカーを選択すると、各メーカーが出しているプリンタアプリと連携して使う方法が紹介される。それ以外のプリンタを使いたい場合には「端末に画像保存する」を利用して、画像として扱おう。

印刷が切れるかもしれない領域を確認

自宅出力は「プリンターで印刷」か「印刷」から行う

プリンタメーカーを指定するか、画像として保存しよう

投函までやってもうことも住所を知らない友達への送付も可能

「このデザインを注文する」を選択すると、業者で印刷してもらうことになる。印刷の仕上がったものを自宅に送ってもらうだけでなく、宛名データも合わせて送付すれば投函までをやってもらうことも可能だ。またTwitterのアカウントしか知らない、メールアドレスしかわからないという相手にも、相手に連絡をして送付先住所を受け取るところから作業してもらうことができる。

もし直接投函までしてもらうために宛名情報が必要ならば、ホーム画面右下の「宛名スキャン」などを利用して連絡先を作っておこう。「宛名スキャン」は前年の年賀状などを撮影して送付すると、差出人情報を読み取ってデータ化してくれるサービスだ。利用には会員登録とログインが必要になる。データを送付して1~2日たつと宛名の読み取りデータが返ってくるという方式なので、利用するならば早めに作業しておきたい。

印刷から投函までのおまかせや住所を知らない相手への送付もOK

宛名をスキャンしてのデータ化には時間がかかることに注意

手作業で住所録を作るならば、左上のメニューボタンから表示したメニューで「住所録」を開き、1件ずつ追加することもできる。もし既存の住所録を流用したい場合には、PC向けのインストール版を使えばインポート可能だ。大量の住所入力がなく、住所は手書きでよい、または住所を知らない相手への送付ばかりという人にはスマートデバイス版が便利だろう。また「設定」では差出人情報の入力も可能だ。

住所録作成などはメニューから選択

1件ずつ手入力しての住所録作成ができる

差出人情報は設定から行う

利用料金:無料

制作者:JAPAN POST SERVICE Co.,Ltd.

はがきデザインキット2017|年賀状、ポストカードを簡単印刷