食材やスイーツの宝庫・北海道。札幌在住のライターチーム「TAWAII」が毎回、知っていたら道産子以上の「ツウ」になれるかもしれないお土産を紹介します。
突然ですが「ネバネバする食べ物」と聞いて何を思い浮かべますか? 納豆! 山芋! オクラ! メカブ! うんうん、まあ普通はそのあたりですよね。では道産子、いきまーす。
がごめ昆布!
「え、何それ?」と思ったあなた、さては北海道外の方ですね。マイナビニュースの編集さん(道外出身)からも「知りませんでした……」と言われて思わず「えッ?!」と声が裏返ってしまいましたが、それくらい道産子にとってはおなじみの食材。
そのがごめ昆布を使ったツウなお土産、三豊の「がごめ昆布しょうゆ味」を紹介します。
道南の海でしか採れない超レア昆布を商品化
がごめ昆布は世界中でも道南・函館周辺の海にしか生息していない超レアな昆布。表面にカゴの目に似たデコボコ模様があることから「かごめ」→「がごめ」と呼ばれるようになったそうです。
がごめ昆布の特徴はなんといっても強いネバネバ感。粘りのもとになるフコイダンやアルギン酸などの成分は健康や美容に良いといわれており、中でもフコイダンは真昆布の2倍以上含まれています。健康や美容が気になる人にはググっていただくとして、話を先に進めますね。
がごめ昆布と山わさびのマリアージュ
がごめ昆布しょうゆ味は、がごめ昆布の地域ブランド化を推進する「函館がごめ連合」認定商品で、細く刻んだがごめ昆布をしょうゆで味付けし、山わさびと一緒に瓶詰めにしたもの。
函館のアンテナショップ「まるごと北海道ストア えぞりす」のほか、JR札幌駅直結の複合商業施設 エスタB1「マルヨシ」、ねばねば本舗オンラインショップで購入できます。
山わさびは北海道に自生するわさびで、別名西洋わさび。ステーキに添えられているホースラディッシュのことで、本わさびとは一味違う素朴な辛さ。すりおろしてしょうゆをかけた山わさびをご飯にのっけたり、イカ刺しに添えたりと、これまた道産子にはおなじみの味です。
瓶の底に山わさびが1cmくらい入っているので、食べる前に箸でかき混ぜましょう。辛いのが苦手な人は少しずつ混ぜて辛味を調節してくださいね。筆者は辛いのが大好きなので大胆に混ぜます。ネバァ〜。
山わさびが全体に行き渡るよう、わっさわっさと混ぜます。ネバネバァァ〜〜。
がごめ昆布に絡みつく白っぽいものが山わさび。よーく混ぜると空気を含んで粘りが強くなっていきます。ネバネバネバァァァ〜〜〜。
ご飯のお供にお酒のアテに、薬味としても大活躍
まずはド定番・炊きたてのご飯にのせていただきます。ご飯のツブツブにがごめ昆布の粘りが絡みつき、湯気と一緒に山わさびの辛味とすがすがしい香りが鼻を突き抜けていきます。あ〜〜幸せ! 低糖質ダイエットなんてあっち行け。
がごめ昆布はネバネバ一族・長芋との相性も抜群。しっかり濃いめのしょうゆ味なので、このままかき混ぜておいしくいただけます。本当は納豆も入れてネバネバ三兄弟にするつもりだったのですが、うっかり入れ忘れてこのまま食べてしまいました。無念。でもおいしい。
冷や奴にも合う〜〜。昆布の旨みが豆腐の甘みを引き立て、山わさびのピリッとしたアクセントがたまりません。シャキシャキとした昆布の歯ごたえも良く、酒が進むのもやむなし。
お茶漬けや大根おろしにのせたり、刻んだきゅうりと和えたり、刺身はもちろん、豚肉とも意外な好相性。これからの季節は冷たいうどんやそばに添えてもおいしいですよ!
瓶詰めって少しだけ残って冷蔵庫の片隅で忘れ去られることが多いものですが、「がごめ昆布しょうゆ味」はあっという間にひと瓶完食間違いなし。なくなるとまた食べたくなって買ってしまう、ネバネバループに陥るNEVER ENDな一品です。
お土産情報
がごめ昆布しょうゆ味 内容量130g/630円(税込)
札幌駅JRタワー エスタB1「マルヨシ」で購入。販売先により価格が異なる場合があります。