漫画『ハイキュー!!』に登場する田中龍之介は、烏野高校で東峰旭に次ぐエースとして、春高出場に大きく貢献しました。主戦力のため、相手チームから狙われることが多いものの、どんなに追い詰められても折れない強靭なメンタルの持ち主です。

そんな田中は仲間や後輩を想う名言、前向きになれる名セリフが多く、読者をポジティブな気持ちにしてくれます。

そこで今回は、マイナビニュース会員の男女300名を対象に漫画『ハイキュー!!』に登場する田中龍之介の名言についてアンケートを実施。特に印象に残った名言・名セリフをランキング形式で紹介します。

田中龍之介の名言ランキング

田中龍之介の名セリフの中で印象に残っているものを聞いてみたところ、ランキングはこのような結果になりました。

1位「できるまでやれば できる!!」(13.1%)
2位「落ちた後は上る以外に道は無し!!」(11.9%)
3位「後悔は試合終わってからクソ程する!!」(10.0%)
4位「ダセェのは勝負に負けるより 勝負にビビること」(8.8%)
5位「でも半年に一回くらい 限りなくメンタルがマイナス寄りになった時に思う 自分は平凡なんだと ところで平凡な俺よ 下を向いている暇はあるのか」(6.3%)
5位「良いかァ! バレーボールっつうのはなあ! ネットの"こっちっ側"に居る全員! もれなく"味方"なんだよ!!」(6.3%)
7位「下手糞上等!! 迷惑かけろ!! 足を引っ張れ!! それを補ってやるための!! "チーム"であり"センパイ"だ!!!」(5.6%)
8位「後輩を 支えてこその 先輩だ」(5.0%)
8位「俺には心に決めた女性がいるんだーっっ!!!」(5.0%)
10位「じゃあ良かった方の半分を盛大に喜べ!! 反省も後悔も放っといたってどうせする! 今は良い方の感覚をガッチリ掴んで忘れねえようにすんだよ!! そんで次もやってくれ!」(4.4%)
10位「交替させられた時のことはなあ 交替させられた時に考えろ!!」(4.4%)
12位「励ましなんかじゃねえ この脅迫に応えて見せろ」(3.1%)
12位「『好き』を『抑える』ってどういう事だ!!?」(3.1%)
12位「けっこんしてください!!!」(3.1%)

田中龍之介の名ゼリフ一覧

ここからはランクインした名言や名セリフを詳しく説明していきます。

「できるまでやれば できる!!」

小学生の頃、サーブがうまくいかない天内叶歌に「どうすればできるの?」と問われた際の返答です。小学生なりに熟考した末に出てきた言葉で、田中自身、試合でうまくいかないときに思い出し、自らを鼓舞していました。

結果がともなわない中で努力を続けることは簡単ではありません。しかし、「努力し続ければできるようになる」と希望が持てると、勇気が湧いてきます。困難や障壁にぶつかったときに力をくれるシンプルな名言です。

【このセリフを選んだ理由】

・「まさにその通りで、あきらめずに続ければ物事は成就するから」(38歳男性)
・「いつも困難にぶち当たったとき、心の中での支えになっているから」(38歳男性)
・「何かに挑戦するとき、勇気づけられるから」(45歳男性)
・「何事にも継続していくことが大事である、という教訓です」(46歳男性)
・「真っ直ぐな言葉でいいと思いました」(47歳女性)

「落ちた後は上る以外に道は無し!!」

春高での稲荷崎戦。不調に苦しんでいた田中が、自らのプレイで完全復活した際の名言です。一度凹んだ精神状態をすぐに立て直し、そこからさらに調子を上げた田中。鳥養コーチに「エースの素質がある」と言われるのも納得です。

小さなミスの連続が挫折につながることもあれば、たった一つの失敗で絶望を感じることもあります。しかし、最悪が一生続くなんてことはありません。落ち込んだときこそ、田中の精神力を見習いたいですね。

【このセリフを選んだ理由】

・「自分はプラス思考なので共感できる」(47歳男性)
・「自分の今の状況に刺さったため!」(49歳女性)
・「自分の人生の教訓になる言葉だから」(41歳男性)
・「人生にも通じる名言だと思います」(49歳女性)

「後悔は試合終わってからクソ程する!!」

インターハイ予選の青葉城西戦。サーブレシーブのミスが続いた田中は一瞬弱気になりますが、自分自身に活を入れます。そして仲間の前でこう宣言し、メンタルを立て直しました。

自分のミスで仲間に迷惑をかけてしまうと、自己嫌悪に陥り立ち直るのが困難になります。しかし、田中は弱気になった自分をすぐに立て直し、自らのプレイで嫌な流れを切りました。ネガティブな気持ちから抜け出せないときに思い出したい名言です。

【このセリフを選んだ理由】

・「私も部活動していたので『あるある』だなあと思いました」(42歳女性)
・「いい発想であると思いました」(48歳男性)
・「とてもかっこいいシーンで感動したのを覚えています」(42歳男性)
・「田中らしい言葉だと思うから」(39歳女性)

「ダセェのは勝負に負けるより 勝負にビビること」

稲荷崎戦。サーブで狙われ、執拗にブロックされ続け、確実に追い詰められていく田中でしたが、この言葉で自らを奮い立たせてトスを呼びました。

この名言には「失敗してもいいから立ち向かえ」という強いメッセージが込められています。失敗は成長の糧になりますが、挑戦しなければその失敗すら経験できません。弱気になったときにこの名言を思い出せば、目の前のことに向き合うためのパワーが出てくるでしょう。

【このセリフを選んだ理由】

・「熱い想いが込められている」(44歳男性)
・「自分のメンタルに響いたからです」(37歳男性)
・「熱いスポ根魂だなと思った」(46歳男性)

「でも半年に一回くらい 限りなくメンタルがマイナス寄りになった時に思う 自分は平凡なんだと ところで平凡な俺よ 下を向いている暇はあるのか」

珍しくメンタルが落ち込んだときに、自問自答したセリフです。身長もパワーも身体能力も、何一つチームで一番にはなれないと理解しているからこそ、田中は立ち止まることを許しません。人に優しく、自分に厳しい田中らしい名言です。

ネガティブ思考からはなかなか抜け出せませんが、そのままでいてプラスになることは一つもありません。自分の力ですぐに立て直せる田中に倣って、メンタルをコントロールできるようになりたいですね。

【このセリフを選んだ理由】

・「凡人でも頑張ることに意味がある、と思わせてくれるから」(42歳男性)
・「心が折れかけたときに自分自身を奮い立たせる言葉として胸に来るものがある」(45歳女性)
・「力強さが伝わってきて、説得力があるから」(32歳女性)
・「私自身が平凡なため響きました」(39歳女性)

「良いかァ! バレーボールっつうのはなあ! ネットの"こっちっ側"に居る全員! もれなく"味方"なんだよ!!」

初めての練習試合、緊張で萎縮しミスを連発する日向翔陽に対して発した名言です。チームスポーツの魅力、そして6人全員でコートを守るバレーボールならではの心強さが伝わります。

十分な力を発揮できないどころか、自分のミスでセットを落としたことを気に病む日向でしたが、田中のこの言葉で目の輝きを取り戻しました。自分の周りには味方しかいないと信じることができれば、どんな状況でも不安を払拭できるはずです。

【このセリフを選んだ理由】

・「このシーンの田中、めっちゃかっこいいって思ったので」(43歳女性)
・「バレーボールを象徴している言葉」(44歳男性)
・「チームプレーの大切さを表していると思います」(47歳女性)

「下手糞上等!! 迷惑かけろ!! 足を引っ張れ!! それを補ってやるための!! "チーム"であり"センパイ"だ!!!」

このセリフも、同じ場面で日向にかけた言葉です。「ちゃんとやらなきゃ」と焦る日向へ、頼もしすぎる声掛けをした田中に賞賛の拍手を送りたくなります。裏表のない田中のよさが前面に出ている名言です。

学校でも職場でも、慣れない環境では日向のような緊張や焦りを感じることがあるでしょう。そんなときこそ、落ち着いて周りに目を向けてみてください。支えてくれる仲間、頼りになる先輩や上司がきっといるはずです。

【このセリフを選んだ理由】

・「キャラクターの性格を表しているセリフだと思うから」(48歳男性)
・「心に響く内容でいい感じだから」(30歳男性)

「後輩を 支えてこその 先輩だ」

春高予選決勝。白鳥沢学園との第4セット、体力の限界が近い日向のブロックを見事に支えた際の名言です。助走をつけて跳んだ日向の身体はどうしても横に流れますが、田中が支えることでブロックを成功させました。

上下関係を重んじる田中は、何かと後輩を気に掛ける様子が見られます。特別なことをするわけではありませんが、いざというときに頼りになる先輩というのは、本当に心強い存在です。田中を見ていると、困っている後輩がいたら、サッとフォローできる先輩になろうと思わされますね。

【このセリフを選んだ理由】

・「この言葉好きです。後輩を支える先輩という構図は昔からあるけれど、あえて文章にするといい言葉だなと思いました」(43歳女性)
・「力強さと勇気をもらえる」(45歳男性)

「俺には心に決めた女性がいるんだーっっ!!!」

春高で再会した天内に告白されると思い、先走って叫んでしまった名言です。天内を前にして照れながらも、清水潔子に片思い中の田中は彼女の話をこの言葉で遮りました。

田中は清水に素っ気なくされており、どちらかというと脈無し状態だったにもかかわらず、心に決めた女性と断言する姿に一途さを感じます。望みが薄くても、一人の女性を想い続ける真っ直ぐで誠実な性格に好感が持てますね。

【このセリフを選んだ理由】

・「龍之介のキャラクター性がよく出ているセリフだから」(45歳男性)
・「自分が惚れた、決めた女性に対する熱血的なアピールがいいと思う。変に飾られていないのがいいし、少年漫画らしい熱いセリフであると思います。今時ない硬派なセリフであると思います」(37歳男性)

「じゃあ良かった方の半分を盛大に喜べ!! 反省も後悔も放っといたってどうせする! 今は良い方の感覚をガッチリ掴んで忘れねえようにすんだよ!! そんで次もやってくれ!」

春高宮城県予選。山口忠は青葉城西戦でピンチサーバーとして出場し活躍しますが、本人が納得できたサーブは半分だけ。決めた喜びより、うまくできなかった反省が大きい山口に、田中はこの言葉をかけました。

上達したくて練習を重ねるとき、つい失敗ばかりに注目してしまいがちですが、成功を素直に喜ぶこともとても大切です。いつも前向きな田中らしい名言で「いい部分をもっと伸ばしていこう」と明るい気持ちにしてもらえます。

【このセリフを選んだ理由】

・「これこそバレーボールだ!!」(49歳男性)
・「共感できると思うので」(26歳男性)

「交替させられた時のことはなあ 交替させられた時に考えろ!!」

日向は、最後まで試合に出たい一心から必要以上にミスを恐れていました。その結果、余計なことばかり考えて、目の前のプレイに集中できないまま1セット目を終えます。そんな日向を見かねて、田中はこの言葉をかけました。

悩みや不安に気を取られ、今やるべきことが疎かになってしまう。そんな経験はありませんか? 今考えても仕方ないことに頭を悩まされるときは、この名言を思い出して、ぜひ田中に活を入れてもらってください。

【このセリフを選んだ理由】

・「初めて田中がカッコいいと思えたセリフだから」(30歳男性)
・「ポジティブ思考がいかにいいかの代表例的なコメントだから」(45歳男性)

『ハイキュー!!』とは

古舘春一氏原作の漫画『ハイキュー!!』は、2012年から約8年半にわたり『週刊少年ジャンプ(集英社)』にて連載。2014年のTVアニメ放映を皮切りに、映画、舞台、ゲームなどが展開された人気作です。

小さな巨人に憧れてバレーを始めた主人公の日向翔陽は、成長過程で多くの挫折を味わいます。ほかのキャラクターも同じように、高い壁に阻まれたり、敗戦を経験したりしますが、不撓不屈の精神で邁進。同作では、スポーツマンなら誰もが経験する挫折が非常にリアルに描かれています。

また、性格や内面も丁寧に描かれているため、共感できるキャラクターが絶対に見つかる点も同作の大きな魅力。バレーの知識がない方でも、世界観に入り込める作品です。

『ハイキュー!!』の田中龍之介の名言や名セリフをランキング形式で紹介しました

田中龍之介の名言ランキング上位には、稲荷崎高校との試合で登場したセリフが多くランクインしました。

稲荷崎戦は、田中が大きく成長する大切な一戦でもあるため、力強い名言が数多くあります。前向きなセリフが多い一方で、「ところで平凡な俺よ 下を向いている暇はあるのか」には決して自分を甘やかさない厳しさがあり、非常に魅力的です。

裏表がなく、いつでも真っ直ぐな田中の言葉には人を元気にする力があるように思います。弱気になったとき、挫折しそうなときは、烏野高校の元気印・田中龍之介の言葉に癒やされてみてはいかがでしょうか。

調査時期: 2025年5月13日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男女合計300人
調査方法: インターネットログイン式アンケート

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