Forbesより

しばらくぶりにビヨンセとジェイ・Z(ショーン・カーター夫妻)の話をひとつ。

Forbesで「Celebrity 100 」リストの2014年版が発表された。今回は、1位にビヨンセ(推定年収1億1500万ドル) が入り、2位以下はレブロン・ジェームズ(NBA、同7200万ドル)、Dr. ドレ(アップルに買収されたビーツ共同創業者、同6億2000万ドル)、オプラ・ウィンフリー(人気司会者/OWN創業者、同8200万ドル)、エレン・デジェネレス(今年のアカデミーションで2度目のMCも務めた人気コメディアン、同7000万ドル)、ジェイ・Z(同6000万ドル)……など、本連載ではお馴染みの面々が並んでいる。

このランキング、タイトルが示す通りそれぞれの影響力全体を考慮して出されたものとされているが、それでも稼ぎに目がいってしまうのが人情というもの……そんなことを思いながら「稼ぎ高」("Earnings")の順番にリストをソートし直してみると、なんとビヨンセがこちらでも2番目に。トップのDr. ドレはビーツ株式売却によるワンタイムのキャピタルゲインだから、それを除けば、全体でも1位ということになろう。


[Beyoncé - Drunk in Love (Explicit) ft. JAY Z]


収入源のなかでいちばん大きかったのはコンサートの出演料で、昨年4月から1年間続いた『ミセス・カーター・ショウ』(The Mrs. Carter Show World Tour)は、あわせて132公演、興行収入が合計で2億2970万ドル(wikipedia)、そのうちビヨンセの取り分が一回平均で240万ドル(ランキングの当該期間内にあった公演は95回)。これに加えて、ニューアルバムのリリース、ペプシやH&Mとのエンドースメント契約、自分のフレグランスやファッション・ブランド「House of Deréon」などからの収入といったものも並んでいて、まさに「それもそのはず」といった印象。

ワールド・ツアーも大成功させ、アルバムもミリオンセラーを記録(昨年の暮れにリリースした『Beyonce』はBillboardの「ベストアルバム15」でもトップに選ばれていた)となれば、ここいらで少しはノンビリと息抜きでも……と凡人なら考えるところであろうが、「夫唱婦随」の「On the Run Tour」が先日から始まっている。このふたりの場合は「婦唱夫随」かもしれないが、いずれにせよ「まったくよく稼ぐものだ」と感心するしかない。


[JAY Z & Beyoncé "RUN"]

ジェイ・Zのほうも、やはりアルバム「Magna Carta … Holy Grail」のリリースやら、例のサムスンとのコラボやら、それにジャスティン・ティンバーレイクとのツアー(Legends Of The Summer Stadium Tour With JAY Z)など、いろいろなところで稼ぎまくった印象もあるが、女房の稼ぎが世界一となれば、どうしても「随」という格好。それでも「機を見るに敏」な商才はしっかり健在のようで、最近ではサッカーのワールドカップ開催に当て込んで、なんとビーツのためのコラボを発表していた。このリミックスは当然「Beats Musicでの限定リリース」ということで、過去にスカルキャンディ(Beatsと競合するヘッドフォン・メーカー)やサムスンとコラボしていたことなどすっかり忘れてしまったかのような「節操のなさ」に思わず失笑してしまった次第。


[Jay Z + Beats by Dre Jungle Remix]


追記:そろそろW杯も終わりだが……

期待通りW杯開会式にも登場したJ-Loとビットブルらの「We Are One (Ole Ola) 」。この夏の「我が家のヘビロテ・ナンバーワン」である。


[We Are One (Ole Ola) [The Official 2014 FIFA World Cup Song] (Olodum Mix)]