1984年から1995年にかけて『週刊少年ジャンプ』で連載していた漫画『ドラゴンボール』は、主人公・孫悟空が7つの球を集めるとどんな願いもかなえてくれる秘宝・ドラゴンボールを集める過程で仲間やライバルと出会い、成長していく様子を描いたバトルファンタジー作品です。
誰よりも強くなることを目指した孫悟空には、数多くのライバルと呼べる相手が存在します。悟空の生まれ故郷である惑星ベジータを壊滅させた悪の帝王・フリーザもその一人です。残忍かつ冷酷な性格の持ち主であるフリーザは、作品を通じて多くの名言を残しています。
-
出典:amazon
そこで今回は、マイナビニュース会員303名を対象にフリーザの名言についてアンケートを実施。特に印象に残った名言・名セリフをランキング形式で紹介します(※本記事はネタバレ要素を含みます)。
「フリーザ」の名言ランキング
マイナビニュース会員に「好きなフリーザの名言」をテーマにアンケートを実施したところ、結果は以下のようになりました。
1位:「わたしの戦闘力は530000です ですがもちろんフルパワーであなたと闘う気はありませんからご心配なく…」(14.6%)
2位:「はじめてですよ…このわたしをここまでコケにしたおバカさん達は……」(8.4%)
3位:「いまのはいたかった…いたかったぞーーー!!!」(6.9%)
4位:「サイヤ人は1匹たりとももう生かしておきませんよ」(6.1%)
5位:「ボクはくどいヤツがキライなんだ」(5.0%)
6位:「中途半端な力を身につけた者はかえって早死にするよ そいつを教えてあげようか?」(4.2%)
6位:「オレに殺されるべきなんだーーーーーーーーっ!!!」(4.2%)
8位:「ぜったいにゆるさんぞ虫ケラども!!! じわじわとなぶり殺しにしてくれる!!!」(3.8%)
9位: 「しつこいヤツだね…さすがにちょっとムッときたよ…」(3.4%)
10位:「たった3匹のアリが恐竜に勝てるとおもったのか?」(3.1%)
11位:「いちおう最後にきいておこう… どうかなボクの下で働いてみる気はないか?」(2.7%)
12位:「ふふふ…サービス期間は終ったのさ…」(2.3%)
12位:「このフリーザは変身をするたびにパワーがはるかに増す…その変身をあと2回もオレは残している…その意味がわかるな?」(2.3%)
12位:「えらそうなことをいいやがって……きさまらサイヤ人は罪のない者を殺さなかったとでもいうのか?」(2.3%)
12位:「約50パーセント つまりマックスパワーの半分も出せば キミを宇宙のチリにすることができるんだ…」(2.3%)
16位:「手助けしたかったら いつでもどうぞ…」(1.9%)
16位:「たいした自信だねベジータ…それとも恐怖のあまりアタマがおかしくなったのかな?」(1.9%)
18位:「ボクにホコリをつけたのは親以外ではキミが初めてだよ」(1.5%)
19位:「よくそんな大ボラが吹けますね…超サイヤ人などと………くっくっく…いちいち癇にさわるヤローだ!!!」(1.1%)
「フリーザ」の名ゼリフ一覧
ここからはランクインした名言や名セリフを詳しく説明していきます。
「わたしの戦闘力は530000です ですが もちろんフルパワーであなたと闘う気はありませんからご心配なく…」
-
出典:amazon
ナメック星においてフリーザが戦闘タイプのナメック星人・ネイルと対峙した際に発したセリフです。ネイルの戦闘力(42000)は他のナメック星人をはるかに凌駕し、ナメック星到着直後のベジータを余裕で上回っていました。
ただ、フリーザから告げられた53万という戦闘力は、そんなネイルの10倍以上。圧倒的な実力差を示すとともに、悪の帝王・フリーザの底知れぬ強さを誇示するこの発言は、リアルタイムで見ていた読者を震撼させました。ネットミームとしても人気があるこのセリフは、まさにフリーザを象徴する名言の一つと言ってよいでしょう。
このセリフを選んだ理由
・「それまでの戦闘力は1万や2万、がんばって悟空の界王拳で18万なのに53万は絶望すぎた」(43歳男性)
・「『どれだけ強いんだ』と思わせるセリフだからです」(50歳女性)
・「ネットでもよく使われていて一番有名だと思う」(48歳男性)
・「自分の力を誇示するうまい言い方だと思いました」(73歳男性)
・「印象に残っており、今でもそのシーンが思い浮かぶ」(46歳男性)
「はじめてですよ…このわたしをここまでコケにしたおバカさん達は……」
ドラゴンボールで不老不死になるという野望を阻止された直後、悟飯たち一行に向けてフリーザが放ったセリフです。
フリーザは銀河系の惑星を次々に侵略する宇宙の帝王です。それゆえ、フリーザにたてつく存在など皆無だったのでしょう。そんな彼が初めてと言っていいほどの屈辱を受けたシーン。口調こそ丁寧ですが、静かなる怒りが込められた一言となっています。
このセリフを選んだ理由
・「フリーザの代名詞的なセリフだから」(47歳男性)
・「ユーモアがあって好きなセリフです」(67歳男性)
・「フリーザらしいセリフだから」(55歳女性)
・「フリーザ様を本気で怒らせたところがとてもおもしろくてワクワクしたから」(42歳女性)
「いまのはいたかった…いたかったぞーーー!!!」
ギニュー戦で負った傷が全快して強さを増した悟空の20倍界王拳かめはめ波を受け止めた直後のフリーザのセリフです。
それまで悟空とのハイベルな戦いを余裕をもって楽しんでいたフリーザでしたが、悟空の渾身のかめはめ波には少なからずダメージを受けた様子。自分に痛みを与えた悟空に対し、激しい怒りをぶつけたのでした。
このセリフを選んだ理由
・「シンプルな言葉だけど、孫悟空に対して初めて素直な感情での怒りをあらわにした言葉だし、モノマネするとフリーザのセリフと認識しやすいから」(52歳男性)
・「一番印象に残っていて、マネしてよく使ってます」(44歳女性)
・「プライドを傷つけられ、初めて見せる怒りだったから」(49歳男性)
・「ムキになることで、戦局の転換点となったから」(48歳男性)
「サイヤ人は1匹たりとももう生かしておきませんよ」
第2形態時に悟飯から思わぬ反撃を受けた際につぶやいた一言です。戦闘種族・サイヤ人が徒党を組み、その中から「血と戦闘を好む全宇宙最強の戦士」である超サイヤ人が生まれるのを恐れたフリーザは、サイヤ人の故郷である惑星ベジータを破壊しています。
サイヤ人・悟空と地球人のハイブリッドであり、幼いころから高い戦闘力を有している悟飯の巨大なエネルギー波を必死になってしのいだ直後のフリーザのこの一言からは、フリーザがサイヤ人に対して恐れを抱いていることがわかります。
このセリフを選んだ理由
・「サイヤ人への執着がうかがえるから」(51歳男性)
・「残虐的で恐ろしいと思ったので」(25歳男性)
「ボクはくどいヤツがキライなんだ」
超パワーアップを果たした悟空を見て「超サイヤ人だ」と言い放つベジータにとどめを刺した際にフリーザが放った一言です。
直前の対ベジータ戦においても、超サイヤ人の存在を強調されたフリーザ。そんなベジータを軽く一蹴したにもかかわらず、今度は悟空が超サイヤ人だと言われ、ついに堪忍袋の緒が切れた様子。超高速ビームでベジータの心臓を貫き、冷酷に「くどいヤツが嫌い」と言い放つのでした。
このセリフを選んだ理由
・「どうがんばっても共感してしまうから」(43歳女性)
・「嫌味がMAXにこもっていてフリーザらしいから」(59歳男性)
・「私もくどいヤツは嫌いなので」(63歳女性)
「中途半端な力を身につけた者はかえって早死にするよ そいつを教えてあげようか?」
ナメック星で悟空に敗れた後、体の大半をサイボーグ化させて地球に襲来したフリーザ。そこで遭遇したトランクスに向けて放ったセリフです。
引き連れてきた部下をあっという間に葬ったトランクスに対し、警告をしたフリーザ。ただ、その言葉が巨大なブーメランとなって自身にはねかえってくることになります。
このセリフを選んだ理由
・「中途半端な実力や自信は抜けが生じ、成就しないという人生訓に等しいから」(67歳男性)
・「よい人生訓になると思います」(71歳男性)
「オレに殺されるべきなんだーーーーーーーーっ!!!」
フリーザに勝ち逃げする形で崩壊寸前のナメック星から去ろうとする悟空に対して吐いたセリフです。
宇宙最強の戦士だと思っていた自分が、たった一人のサイヤ人に負けた。そして情けまでかけてもらった――。このような屈辱にフリーザの高すぎるプライドが耐えられないことがはっきりと表れている名ゼリフです。
このセリフを選んだ理由
・「フリーザの最後のあがきの言葉で、サイヤ人ごときに負けるわけがないといったプライドが詰まっていて印象的な言葉」(48歳男性)
・「短いセリフかつ直球な表現でよい」(50歳男性)
「ぜったいにゆるさんぞ虫ケラども!!! じわじわとなぶり殺しにしてくれる!!!」
-
出典:amazon
2位に入ったセリフに続き発せられた、フリーザの怒りを込めた一言です。
虫ケラ同然のベジータや悟飯たちに不老不死の野望を打ち砕かれたとあって、抑えていた感情が爆発。それまで丁寧だった口調が粗野なものに一変しているところに、フリーザの激しい怒りが表れています。
このセリフを選んだ理由
・「フリーザらしいセリフだから」(43歳男性)
・「丁寧な口調のフリーザが急に乱暴な言葉になったので。じわじわとなぶり殺しというのもえげつない」(44歳女性)
「しつこいヤツだね…さすがにちょっとムッときたよ…」
-
出典:amazon
悟空と激しい攻防を繰り広げ、やっと始末したと思った矢先、ほぼノーダメージの様子で姿を現した悟空に対してつぶやいた一言です。
いらだちを感じているように見えるセリフではありますが、まだこの時点のフリーザにはかなりの余力があり、悟空との戦いに喜びを見出している様子が見受けられます。
このセリフを選んだ理由
・「しつこいヤツは自分も大嫌いだから」(54歳男性)
・「アニメで淡々と語るのが印象的だったから」(51歳女性)
「たった3匹のアリが恐竜に勝てるとおもったのか?」
自身に歯向かうベジータ、悟飯、クリリンの3人に対して淡々と言い放った一言です。
フリーザがベジータたちの存在を軽視していることが明白で、歴然たる力の差を示す表現として、非常にわかりやすい例えと言えるでしょう。
このセリフを選んだ理由
・「一番印象的なセリフだと思うから」(43歳男性)
・「有頂天になっている言葉だから」(52歳男性)
『ドラゴンボール』とは
鳥山明氏原作の漫画『ドラゴンボール』は、どんな願いもかなう秘宝・ドラゴンボールと主人公・孫悟空を中心に展開する物語です。
連載開始当初は冒険路線メインでしたが、バトル要素を色濃く加えていくにつれて人気が高まっていき、アニメ化や映画化、ゲーム化などのメディアミックスを多数展開。世界各国でもその名が知られるようになり、文字通り「日本を代表する漫画・アニメ作品」にまで成長しました。
2025年時点で連載開始から40年以上がたちますが、同作はいまだに多くのファンを魅了し続けており、2024年10月にはアニメ『ドラゴンボールDAIMA』の放映が開始。前作『ドラゴンボール超』以来6年ぶりの新作で、鳥山氏がストーリーやキャラクターデザインなどを手掛けることで話題となりました。
また、連載終了後も新作映画が不定期に公開されており、本記事で紹介するフリーザは2015年公開の『ドラゴンボールZ 復活の「F」』に敵役として登場しています。
-
出典:amazon
原作が終了してから四半世紀以上もたった今なお、新作のアニメや映画が世に生み出され、国内外から高く評価されている「ドラゴンボール」シリーズ。改めてその人気の高さが傑出したものであることがうかがえます。
「フリーザ」の名言や名セリフを紹介しました
本記事では、「ドラゴンボール」シリーズ屈指の悪役・フリーザの名言を紹介しました。
「悪の帝王」との異名を持つだけあって、連載当時におけるその強さは際立っていました。そんな存在感抜群のフリーザが放つ「わたしの戦闘力は530000です」や「いまのはいたかった…いたかったぞーーー!!!」などのセリフは、日常生活におけるネタ的なフレーズとしても使いやすかったため、リアルタイムで読んでいた世代には特に印象的な言葉に映ったようです。
あなたが選ぶ名言は何位にランクインしていましたか?
調査時期: 2025年1月29日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男女合計303人
調査方法: インターネットログイン式アンケート
※記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビに還元されることがあります