星がよく見える時期になってまいりました。いや、春は、いつもはイマイチなんですが、今年2015年はスペシャルイヤー、夜空の神2が降臨しているのでございます。七夕くらいまで楽しめる。ショーをぜひごらんいただきたく、猛プッシュするのでございます。

星を観る季節といったら、冬! そして、夏! でございます。ちょっと検証してみましょう。

夜9時で、東京・名古屋・大阪あたりの都心での空を、フィッシュアイレンズ風全天魚眼比較すると、図のようになりまする。特に明るい星は、名前をつけておきました。あ、「ステラナビゲータというアストロアーツ社のソフトで作成しています」と大人の事情で言っておきますね。真ん中が空の真上で、中央あたりがメインステージです。特に明るい星は、マーク代わりに名前をつけました。

で、明らかに、冬の勝ちですな。もう、星の集中度がちがいます。だから冬! なんですね。じゃあ、夏はというと、まあ、春といい勝負なんでございますが、「夜でも暖かい」ということにつきます。人間が楽なのね。ということで、まあ星を見るなら、冬か夏にしておけーという感じなんです。あとは気象条件もあり、春は、黄砂や春がすみがあってお呼びじゃないよという感じでございます。

ただ、今年2015年の春は違います。ただし夜8時すぎまでですが。

スペシャルゲストがいるんです。それで空の様相が、がらっと変わっています。2015年5月初旬の図をごらんください。夜7時30分の京都の図にします。これは地方によるので、東日本は15分早め、西日本は15分遅めでみておいてくださいませ。

なにが違うかというと、惑星が3つあるんですね。特に、金星と木星がめだっています。この2つは、空の中でも神クラスの星でございます。実際、美の女神ビーナスと、神の王ジュピターの名前がついておりますが。

惑星をなんで最初の図にいれなかったのかー? というと、惑星は、年によって場所が変わるからなんですね。つまり、春迷惑な話で、だから「惑」星だといういい加減な覚え方もあるくらいです。しかも、惑星は特に明るいのが5つあるんですね。火星、水星、木星、金星、土星でございます。天王星は、満天の星空で確認できるかどうか、海王星は肉眼ではまったく見えません。

星を明るい順に並べてみると、つぎのようになります。ダントツの太陽と月はおいておきまして、明るさを☆の数でだいたい示します。単純な倍数じゃなく、ま、感覚的にあっている感じにしております。

  • 1位 金星 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
  • 2位 木星 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆
  • 3位 シリウス ☆☆☆☆☆☆
  • 4位 火星 ☆~☆☆☆☆☆☆☆(かなり変化する)
  • 5位 カノープス ☆☆☆☆
  • 6位 αケント ☆☆☆(ケンタウルス座アルファ星、南十字星の隣にあり、日本では見えない)
  • 7位 水星、土星、アークトゥルス、ベガ(おりひめ)、カペラ、リゲル ☆☆

ま、ここまでが神ですな。7位にぞろぞろいすぎですが、どこぞのアイドルグループと同じで、差がないんだからしょうがない。

金星と木星、明るすぎやろ! という感じですな。そんで7位までに5つの惑星全部がランクインするわけで、惑星の有無が、空の見栄えをかなーり左右するってなわけです。

ということで、2015年春から初夏にかけて、ダントツの見栄えの神2つが、夕方の空によーく見えておりますので、夕方ちらりと空をみあげてくださいませー。

そうそう、写メを毎日とって、記録してもいいですねー。夕方早い時間なら、わりとカンタンに撮影できますよー。

なお、次回、この神2が夕方の空にそろうのはというと…えーっと…2018年の夏ですな。しかも、あまり金星が高くみえなくて条件が悪い。その次となると…2021年の暮れ、これも夕方早くだけ…今回なみに条件がよいとなるとですな…2023年の2月か、2025年の1月…ウーム2026年5月あたりですかね。それでも、今回ほどではない。ドンド・ミス・イット! 見逃すな! でございますな。

著者プロフィール

東明六郎(しののめろくろう)
科学系キュレーター。
あっちの話題と、こっちの情報をくっつけて、おもしろくする業界の人。天文、宇宙系を主なフィールドとする。天文ニュースがあると、突然忙しくなり、生き生きする。年齢不詳で、アイドルのコンサートにも行くミーハーだが、まさかのあんな科学者とも知り合い。安く買える新書を愛し、一度本や資料を読むと、どこに何が書いてあったか覚えるのが特技。だが、細かい内容はその場で忘れる。