こんにちは!CCCマーケティング株式会社データベースマーケティング研究所の塩田です。前回は社内の実験店舗「T-POINT DATA SHOP」がリニューアルして開店した様子をご紹介しました。今回は店頭ディスプレイの効果と蓄積したデータから見えた来店者の様子についてお伝えしていきます。

開始直前の課題

  • 思った以上に運営の手間がかかる:買い出し、陳列、カウント、デジタルサイネージ、メール通知、飾りつけ etc

  • 在庫余り問題の再発生:知らないうちに?大量の在庫が…陳列した当初にはよく売れていたのに。

作戦

  • お店に季節に応じたディスプレイをして、ディスプレイの効果による売り上げの検証をする

準備

  • ディスプレイ
    • 商品棚、顔認証※、レコメンド画面、デジタルサイネージ
    • この季節の一大イベントとなったハロウィンの飾りつけをする
  • ハロウィン当たりくじ
    • モバイルTカード使用者にお菓子が当たる当たりくじを実施する
    • 当選確率をイベント開催中に変化させる

※顔認証の機器は某有名企業のものです。これについての記事はまた別途…

開始

とってもハロウィンらしくなりました!

  • ハロウィンらしい飾りつけ

検証

  • ディスプレイ等の今回の一連の取り組みによる効果を検証をする

  • 来店者数の変動

  • 性年代別の来店者回数(延べ)

  • だいたいの性年代別において来店回数が増加している(40代男性、性年代別不明除く)

    • 商品の売れ行き
  • 売れ行きがあまりよくなく、在庫を大量に抱える2商品にPOPをつけました!

    • (写真撮り忘れました、様子をお見せできなくて残念です…)
  • その結果、すべて売りきることができました!

考察

  • 店舗のディスプレイは一定の効果がある

  • 約半年間Datashopという社内の実験店舗を実施してみえたこと

    • TPOに応じたデータ分析の重要性
    • 店舗の運営はとても大変であること
    • 気付かないうちに大変な在庫を抱える可能性がある

今後の方向性

  • 楽しいお買い物体験の提供を追求する
    • 重量センサー等の技術を実装する
  • 運営負荷も考慮した品揃えにする
    • 今までのDatashopの蓄積データや知見を活用する
    • さらに近所の店舗で仕入れられる品とする

今までの振り返り

データが蓄積したことで来店者数の状況が見えました。実感とは異なっていた点もあり、データがないと見えないことがあるとしみじみ感じた次第です。この実験店舗における取組は現時点では一旦終了しておりますが、ここで得た知見をもとに新たなフェーズに入り、引き続きRetatilTechに取り組んでいます。

本記事は、CCC MARKETING TECH BLOGを、再編集して転載したものです。

[著者]
塩田藍
CCCマーケティング株式会社 データベースマーケティング研究所 技術開発ユニット 新規事業ヘルスケア

看護師、保健師としての実務経験を得たのちに、博士課程で医療マネジメントを学び修了後に、現職に就職。 機械学習は全くの初心者ですが、入社後にPythonの勉強をはじめて、今はAtCoder problemsのA問題(そろそろB問題に着手)を解いたりしています。 業務としてはヘルスケア関連及びオーダーメイドレコメンドシステムの一端などに取り組んでいます。 コロナによる影響で外食生活から抜け出し自炊をはじめ、献立に頭を悩ます日々を送っています。