もはや外出時に欠かせないマスク。コロナ禍からおよそ1年が経過した今、当初の供給不足から一転し、今ではファッションマスクの専門店も登場。そして街ゆく男性のマスク姿を見る限り、「ベーシックな白以外」も見かける機会が増えています。

機能性とファッション性を兼ね備えたマスクは若々しくスタイリッシュに見えますが、必ずしも40男にハマるとは言えません。マスクと服のテイストが合っていなければ、不自然に見えるからです。

そこで今回、「ファッションマスクのNG」について『38歳からのビジネスコーデ図鑑』(日本実業出版社)の著者がお伝えします。

  • 黒マスクが「違和感を与える」ポイント

    黒マスクが「違和感を与える」ポイント

「爽やか」に見せる? 「スタイリッシュ」に見せる?

賛否両論ある黒マスク。10~20代にはコロナ前から注目されていましたが、当時から冷ややかな目で見ていた大人も多いのではないでしょうか。ところがコロナ禍によって、その評価は徐々に変わってきたようです。

外出時のマスクが常識となった今、白のみならずファッション性が高いマスクが増えているからです。なかでも黒いマスクは「顔が引き締まって見える!」ということで、年齢を問わず、男性の間でも取り入れる人が増えてきました。

実は黒マスクは、目の下のクマが濃く見える懸念があります。顔に着けるマスクは上着以上に見た目の印象に色の影響し、スタイリッシュさ以上に、クマを悪目立ちさせた40男を見かけます。

濃い色のマスクを選ぶならば、黒より紺色をお勧めします。紺色は日本人の肌色に顔なじみがよいからです。もちろん、本人の肌の状態で似合う紺色も微妙に変わります。とはいえ黒のマスクを着けるより、クマに及ぶ影響は少ないのではないでしょうか。

  • 日本人の顔色になじみやすい「紺マスク」

    日本人の顔色になじみやすい「紺マスク」

マスクと服のテイストを合わせよう

接触冷感やウォッシャブルなど、機能性マスクはこれからの季節に欠かせません。なかでも撥水性や通気性に優れた素材に、ワンポイントでロゴを掛け合わせたスポーツ系ブランドのマスクが男性の支持を集めています。

フーディーやジョガーパンツなど、いわゆるアスレジャー(アスレチックとレジャーの造語)によく合いますが、ジャケットスタイルやリゾートカジュアルに合わせるには難易度が高いでしょう。

というのも、服とマスクの「テイスト」がミスマッチだからです。例えるなら、ジャージーと革靴を合わせた時の違和感です。

スポーツブランドのマスクは、スポーツミックススタイルの服に合わせましょう。一方、高機能でもロゴがないマスクは、どんな服装にも合わせられます。