前回、Twitter関連の英語学習本を2冊紹介した。私は最近は毎日英語でツイートをしている。初心者におすすめの方法はこれだ。

まず朝起きたら、PCを起動してこうつぶやこう。

Good morning. #twinglish

#twinglishは英語でつぶやく人用のハッシュタグだ。この#twinglishをクリックすると、驚くほど多くの日本人が英語でツイートしていることに気づくだろう。

仕事から帰宅したら、一人暮らしの人でもTwitterに向かって「ただいま!」とこうつぶやこう。

I'm home! #twinglish

そして寝る前にはもちろんこうつぶやく。

Good night. #twinglish

これを3日続けてみよう。3日も経つと英語でつぶやくことが習慣になっているはずだ。ただ毎朝"Good morning."では能がないのもたしか。もうすこしバリエーションが欲しい。

つぶやきフレーズ数1,600! を誇る『英語でTwitter!』

まさにその時こそが朝の挨拶のほかの表現を覚えるよいタイミングである。そんなときにおすすめしたい本が、2010/6/5発売の『英語でTwitter!』(有元美津世 著/ジャパンタイムズ)。

この本にはつぶやき用フレーズが1,600も掲載されている。これは前回と今回で紹介する本の中でも最大数を誇る。本書より上の3つのつぶやきの他のバリエーションを紹介する。

まず朝のあいさつから。

Just got up.  (今、起きたところ)

Good morning. よりも英語らしく感じるではないか。もう少し情報を付け加えるならば、

Slept like a baby :)  (赤ちゃんみたいにスヤスヤ眠れた)

などはどうだろう。帰宅の挨拶は、つぶやきを2つ組み合わせると、

Back home. (帰宅)
Too tired to cook. (疲れて料理できない)

となる。寝るときは、

Going to bed. (寝るなう)

なんてどうだろう。

ほかにもあらゆる状況に応じて、さまざまなつぶやき例が載っているので参考にしよう。ただ、いざ本を開いて探すとなると結構面倒なので、これが電子データになっていれば検索してすぐ探すことができるのにとも思う。。

これらの表現はTwitterに限らず、普通に英語でしゃべる時に、私の場合はオンライン英会話のスカイトークでしゃべるときにもそのまま使えるのではないかと思えてくる。

リアルな英会話でも役立つフレーズがたくさん詰まっている『世界とつながる Twitter英語学習法』

本日2冊目は、2010/6/15発売の『世界とつながる Twitter英語学習法』(本間正人 著/ディスカヴァー・トゥエンティワン)。本書は書名どおり、英語学習にTwitterをどう活用するかという視点で書かれている。

先日スカイトークで映画の話になり「だれが出演しているのか」とうまく英語で聞けなかったのだが、本書で、Who starred in it? という表現が「話を展開させる質問のコツ」として載っていた。やはりTwitter英語は実際の英会話でも役に立ちそうだ!

ほかにもプロフィールの書き方なども参考になった。「アカウント名は自分のキャッチコピー」とあり、素直に本名にしている自分としては時すでに遅しか。外国人を見ても名前そのものの人と、工夫したアカウント名の人がいるのはたしか。

最初の取っ掛かりとして誰をフォローすれば良いかは難しい問題だ。本書にはおすすめアカウントが43紹介されているので参考にしてほしい。

ハンドブックというだけあって分厚い!『今日から英語でTwitter つぶやき英語表現ハンドブック』

最後に紹介するTwitter+英語本は、2010/7/15発売の『今日から英語でTwitter つぶやき英語表現ハンドブック』(ツイッターで英語を楽しむ会 編/語研)。

本書は5冊の中で最も分厚く、最近出版されたので最新情報も豊富。「英語耳」の松澤喜好さんによるTwitter活用術の章にはTwitter専用クライントHootSuiteの使い方の解説もあり親切。福光潤さんによるTwitter体験談の章も見逃せない。

つぶやき表現も多数掲載されているが、これは6人のメンバがサンプル文章を提供している。全体的に丁寧な作りとなっている。おすすめアカウントも60載っているのでフォローしよう。

先日、本書の出版記念トークセッションがUstreamで放送された。著者の皆さんがTwitterでの英語学習について語っているのでぜひ見てほしい。

さて、私のTwitter体験に話を戻すと、つぶやき続けることでついに知らない人から返信があった。

ひとつはワールドカップをテレビで見ていたら観客が長袖を着ていたので、

They wear long sleeve. It must be cold in South Africa.

と、つぶやいたところ、

It is its in the middle of the winter here and its freezing!!

と知らない人から返事があったのだ。この人はプロフィールによると南アフリカの人だった。

また、iPadでe-bookを初めて読んでみた感想を、

I read an e-book on iPad at my office. it was easy to turn pages!

と、つぶやくと、すぐに「Sonyもe-bookリーダーを出すよ」という返事が知らない人から来た。

今回返事をくれた人からはフォローをされていないので、おそらくSouth Africaとか、iPadという単語を検索しているのだと思う。

つまり、私たちもこういう旬なキーワードを入れたつぶやきをすれば誰か見つけて返事をくれる確率が上がるかもしれない。

さらには自分の興味のあるキーワードを検索してみて、返事ができそうなツイートに返事をしてみるというものよい試みだ。

Twitterで英語学習はまだ始まったばかりなので色々な可能性を秘めている。あなたもLet's tweet in English!

著者紹介

本多義則 (Yoshinori Honda)

日立製作所勤務のIT系研究者。10年前に趣味と実益を兼ねて英語学習を再開以来、アナログからデジタルまであらゆるツールを駆使して英語学習に励んでいる。職場では「英語ができる男」と見られているが、実はそうでもない真の実力との差を埋めるべく、英語学習をやめられなくなっている。休みの日の朝は英語のメルマガ執筆にいそしむのが習慣。取得した英語関連の資格は、英検1級、TOEIC955(瞬間最大風速)、通訳案内士(英語)。座右の銘は「あきらめない限り必ず伸びる」。著書に『伸ばしたい!英語力―あきらめない限り必ず伸びる