歴史や経緯、バーコードの仕組みを調べはじめるとある程度理解が進んだ。不思議なもので、理解が進むと「ピッ」と商品情報や値段を瞬時に読み取るバーコードスキャナにも興味が広がってきた。

先ほど図書館で借りた本を読み進めると、この辺りも詳しく書かれている。そもそもレジなどに設置されたPOS(Point Of Sales system)は、店舗内の事務所などに設置したサーバーと接続し、商品情報を格納するPLU(Price Look Up)ファイルを参照しているという。

つまり、バーコードスキャナで読み取ったデータは一度サーバーに送られ、PLUファイルをもとに商品を判断。データをクライアントに送信し、商品名や価格が分かるという仕組みだという。筆者はこの説明を読みながら、本を読むために入った喫茶店の店員が、商品名とバーコードがセットになったメニューにスキャナをかざすシーンを思い出していた。

このPLUファイルは各店舗のサーバーが保持するが、チェーン店などは本社もしくは本部でマスターファイルを管理している。例えば商品の値段を変更する際は、マスターファイルを更新し、各店舗に配信するそうだ。

普段何気なく目にしているバーコードとバーコードスキャナ、そこには想像以上のネットワーク化が進められているのか、とコーヒーを飲みながら漠然と浮かんだ広大な世界に浸っていた。

用途に応じてさまざまな形や機能を持つバーコードたち

なかなかコンビニエンスストアでは見かけないようなバーコードスキャナもある